・スイートシティ/北東の海岸にて
ビッグ・マムが所有するロード・ポーネグリフの写しを取るため、ルフィらとは別行動でホールケーキアイランドに潜入した
ペドロと
ブルック。スイートシティで情報を探っていると、ドレス屋でプリンを目撃します。プリンはどうやら取り巻きから離れるタイミングがなく、サンジにはまだ会えていないようです。
ルフィたちを誘惑の森へ誘き寄せたと、プリンを疑っていましたが、この様子だとプリンには裏はないように思えます。キャロットとペドロも含めて潜入した麦わらの一味のメンツがビッグ・マム海賊団側に全てバレていることも判明し、一体どこに監視の目があるというのでしょうか。海域ではナワバリウミウシが監視しているわけですが、プリンを白とすれば、トットランドの陸ではビッグ・マムの能力(後述)によって擬人化した生物たちが監視の目になり得るのかもしれません。
また、トットランドの新聞では
ジンベエがビッグ・マムの傘下から抜けると啖呵を切った後、「落とし前」に怖じ気づいて願いを取り下げたと伝えられています。ブルックも言っていますが、この行動はジンベエらしくなく、本当にそうなのでしょうか?
ホールケーキアイランド北東の海岸には、ローラに激似の妻
シャーロット・シフォン(シャーロット家22女)と息子
ペッツを連れた
ベッジと…縛られた
ペコムズの姿が。サニー号にいたペコムズを攫ったのはファイアタンク海賊団だったようです。ベッジに撃たれたペコムズは崖から落ち、サメがいる海へ・・・ワンピース的にはまだ死んでいません(笑)。
ペコムズの行方についてはビッグ・マム海賊団は把握しておらず、今回もまたベッジの暴走のようですが、ベッジがここまでしてペコムズを消そうとしている理由はよく分かりません。
・ビッグマムの夢とシーザーの研究
ビッグ・マムから研究資金を騙し取り、夜な夜な「ガールズシップ」(キャバクラ船?)をパンクハザードに呼んではお金をつぎ込んでいた
シーザー。ビッグ・マムがシーザーに資金提供していたのは「
人体の巨大化」研究。
ビッグ・マムの夢は
世界中のあらゆる人種が「家族」となり、同じ目線で食卓を囲むことだと言います。それを実現するため、ビッグ・マムの家族を巨大化させる技術を欲していたのでした。シーザーは確かに「人体の巨大化」研究はやってはいましたが、それは子供を巨大に育てるというもの。魔法のように人を巨大化することは不可能な技術だと諦め、シーザーはビッグ・マムにお金だけ積ませて使い込んでいたわけですが、ビッグ・マムに取っ捕まってしまった今はそんなことは口が裂けても言えません。「巨人薬」はとうに完成していたが、ルフィとローによって研究所が破壊されたために、もう「巨人薬」は作れなくなってしまったと、とっさに言い訳をするのですが、ビッグ・マムはパンクハザードと同じ研究所をキャンディ大臣に作らせておいたとのこと。さらに、研究の為なら金はいくらでも使っていいと言います。
「巨人薬」製作のために、シーザーに与えられた時間は2週間。それ以上かかった場合は殺されます。シーザーの心臓は「キャンディ大臣」に握られており、逃げることは出来ません。さて、シーザーはこの危機をどうやって脱するのか。ワンピースの世界には体のサイズを変える悪魔の実の能力はありそうで無いのでしょうかね。ちなみに、アニメ版では体を2段階で小さくすることが出来る”ミニミニの実”、触れた物の大きさと速さを倍化することができる”モアモアの実”が登場しています。
こちらが研究所を飴細工で作ってしまった「キャンディ大臣」の
シャーロット・ペロスペロー。シャーロット家長男。
”ペロペロの実”のキャンディ人間ということで、”ドルドルの実”の飴版と考えて問題なさそうです。
・ブリュレの能力
832話
誘惑の森で1人逸れていた
ルフィはブリュレから逃れて来た
ナミと合流します。ナミの回想でブリュレは
”ミラミラの実”の鏡人間と判明しました。
831話
ブリュレの能力は言葉の通り相手の”映し鏡”のように変身することの他、鏡で相手の攻撃を反射させる”
反射(リフレクション)”、鏡の世界に飲み込んで閉じ込める”
鏡世界(ミロワールド)”があり、結構多様な超人系能力のようです。キャロットは”鏡世界”に捕われてしまいました。キャロットを捕えたブリュレは「まず一人」と言っていますから、”鏡世界”には複数人、閉じ込めることが出来るようです。
その後はチョッパーが巨大化して時間を稼ぎ、ナミは森で起きている事態をルフィに伝えるため、チョッパーを残してその場を去ったわけです。チョッパーがその後どうなったかは不明です。
なお、森に現れた偽サンジはブリュレの能力によって変身させられた動物だったようです。なぜか、これで変身した場合は鏡面対称にならないんですよね。
・魂の国
割と早い気がしますが、万国(トットランド)のからくりとビッグ・マムの能力が判明しました。
トットランドでは半年に一度、住民達はある質問をされるとのこと。その質問とは「Leave or Life?」ー 去るか寿命か ー。つまり、国を去るか、寿命を捧げるか。
ビッグ・マムは、
”ソルソルの実”の能力者で人の
”魂(ソウル)
”=”寿命”を自由にやりとりできる、すなわち回収と分配をすることができるとのこと。
830話に登場していた得体の知れない黒い生物はビッグ・マムの魂で作られた「化身」であり、魂の回収と分配は彼らが担当しているようです。
住民達は半年に1度、安全と引換えに一ヵ月分の”魂”を国に支払い(→6年で1年分の寿命を失う)、集められた住民達の”魂”は国中の色んなものに分配され、それらには命が宿り
擬人化します。一体何の意味が、と思うわけですが、そうして擬人化したものは「
ホーミーズ」と呼ばれ、基本的にはビッグ・マムに従順なようですから、海賊団の仲間を増やしていることになります。誘惑の森に現れたビッグ・マム海賊団の
ランドルフはウサギのホーミーズでした。
832話
能力の但し書きとして、
”魂”は「死体」や「他人」には分配できないとなっています。すなわち、回収した”魂”は本人に戻すか、人ではない何か(動物、植物、無機物、有機物)に与えることしかできません。要するに、”魂”を奪って能力者本人や誰かの寿命を延ばすチート行為はできないというわけです。
ビッグ・マムの能力などについて、ルフィ達にご丁寧に教えてくれたのは、誘惑の森に埋まっていた大きな男でした(巨人族ではないらしい)。おかげで、ビスケット大臣の
シャーロット・クラッカー(シャーロット家10男)に怒られています。彼はビッグ・マムの元夫であり、
シフォンと
ローラの父だと言います。悪い奴ではなさそうです。
彼との出会いで、
ナミはローラからもらったビブルカードがビッグ・マムのものだと理解することになるはずですが、さて、それからどうなるのでしょう。ルフィ達はまだ知りませんが、サンジを無事奪還するためにはビッグ・マムから鍵を奪う必要があるため、このビブルカードはビッグ・マムに近づくためには役立ちますが、それ以上の役割はあるのでしょうか。