・スイート三将星クラッカーの実力
835話
前回、誘惑の森に現れたビッグ・マム海賊団
”スイート3将星”の一角、
シャーロット・クラッカー。懸賞金は8億6000万ベリー。「将星」はおそらく将軍に当たるビッグ・マム海賊団の武闘派実力者だと思われ、ブリュレの言いぶりから、クラッカーはその筆頭のようです。要するに、ビッグ・マム海賊団のつえー奴なのですが、その実力や如何に。
836話
まずは能力。
「一つ叩くと二つに増えて も一つ叩くと三つに増える」
837話
能力を発動したと思われるクラッカーは最終的に腕を8本に、剣を6本に、脚を4本に、ルフィとの戦闘中にはお菓子のクラッカー型の盾もさらに増やしています。体の部位を増やすだけなら”ハナハナの実”の下位版ですが、クラッカーの剣「プレッツェル」はこの世に2本と無い名剣だというのに、これも増えています。率直に、クラッカーの能力は「
複製」、いわば”コピコピの実”の
複製人間といったところでしょうか。彼の異名は”千手のクラッカー”です。
836話
次に気になるのは、こちら↑の描写。クラッカーが覇王色の覇気を使っているように見えますが、ルフィは覇気とは違うと言います。覇気じゃなかったら、「気」なのか「念」なのか「フォース」なのか、何なのか。ワンピースの世界には覇気と違うステージがあって、上に行くためにはそれを習得しないといけないのでしょうか。でも、そんなことを(ストーリー上)レイリーは言ってなかったですし、現にルフィは分かっていませんから陰で習得していた様子もありません。
ともかく、
この得体の知れない力によって、魂(ソウル)で擬人化したホーミーズ達が死んでしまいます(?)。正確には死んだのかよく分からないのですが、木のホーミーズは枯れ木のようになって倒れ、花のホーミーズは花びらが落ち、お菓子のホーミーズはドロドロに溶けてしまいます。そういえば、ビッグ・マムに40年分のソウルを奪われたモスカートは気を失って倒れましたが(829話)、これはソウルがホーミーズから抜けた描写なのでしょうか(ソウルが抜けるだけなら元の姿に戻るだけの気もしますが)。
実は”この力”もまた悪魔の実の能力という可能性もあります。”コピコピ”(仮)の複製能力というわけではありません。二つの悪魔の実の能力を手に入れた黒ひげについての考察で、それを可能にしたという「異形」は”心臓が二つある”ことだという説があります。この説を借りれば、クラッカーは自身の心臓を複製して能力を複数得ることできるかもしれません。複製しても元ある心臓は一つに変わりないのであれば、やはり無理ですけね。”この力”がクラッカーの能力でないのであれば、習得すれば使うことができるはずですから、ホーミーズを無力化することができ、ビッグ・マム海賊団を崩す鍵と成り得ます。
ところで、「将星」は少し前まで「4将星」だったようですが、ナワバリに迷い込んだ
ウルージによって一人が敗れ、「3将星」になったそうです。しかし、ウルージはその後、クラッカーに惨敗して敗走したとのこと。空島「廃墟バロンターミナル」で破戒僧海賊団が傷を癒していたことにつながるわけです(
795話)。ブリュレ曰く、ビッグ・マムのナワバリに逃げ場はないとのことですが、まさか空島に逃げたとは思わなかったようです。本当に逃げ場がないとすると、破戒僧海賊団はどこからでも空島に行く手段を持っているということになるのですが、どうなんでしょうか。
・ローラがくれた命の紙
ローラがくれたビッグ・マムのビブルカードがようやく役に立つときが来ました。これによってナミはようやくローラの母親がビッグ・マムだと確信します。
836話
ビブルカードを胸の谷間から取り出すと・・・
↓
836話
ビブルカードに恐れ戦き、ナミに近づけなくなるホーミーズ達。誘惑の森の主「キングバーム」もビビっています。
↓
836話
「ママの強い魂(ソウル)を感じるんジュ」
ビブルカードはその人の生命力を形で表し、その人のもとへ導くアイテムですが、その作り方はその人の
爪を素材にしていることは分かっています。ローラが渡してくれたビブルカードにはビッグ・マムの爪に混じって、ビッグ・マムの魂(ソウル)も入っていたらしく、それによってホーミーズは近づけないそうです。
ビッグ・マムのそばにもホーミーズが居ましたが、あいつらはそんな様子は見せていませんでした。爪に混じって入っているような微量なソウルにもビビっているわけですから本人を前にすると大変な事になりそうなものですが、もしかするとビッグ・マムのそばにいる奴らはビッグ・マムのソウルが入ったホーミーズなのかもしれません。いや、でも・・・。
あと、何がスゴいって、ホーミーズ達にこれだけの力を放つビッグ・マムのソウルを完全に抑え込んでいたナミの胸の包容力ですよ。そもそも、いつもそんなところに入れて持ち歩いてたのかっていう話ですがw
・決着…?
ビッグ・マムに完全に見捨てられた事を悟ったローラの父
パウンドは娘の友達だというナミに味方することに。パウンドとの共闘でナミはブリュレを撃破。ただ、ブリュレの意識は残っており、鏡世界(ミロワールド)に逃げていき、ミロワールドに捕われた
キャロットと
チョッパーはまだ解放されていません。
836話
ミロワールドにいるチョッパーがルフィに何か話しているのも気になります。チョッパーは”ミラミラの実”の攻略法に気づいたのでしょうか。
837話
一方、ルフィとクラッカーの戦いは、ルフィのギア2、ギア3がクラッカーに通じず、なんだかんだあって結局ギア4発動であっさり勝負あり。サンジと再会しても、王子であるサンジはルフィ達を下級海賊だと見下すだろうという旨のクラッカーの発言にキレて、ルフィはギア4を発動しちゃうのでした。クラッカーとの対戦(837話)を前に836話の最終ページで
「おれは本気以外の戦い方を知らねェよ!!!」と啖呵を切っておいて、戦いは終始クラッカーに圧され気味。
ギア4の存在をもう知っている読者としては早くギア4出せよって感じでした。。クラッカーの強さを知らしめたいのも分かりますが、こんなことやっていたらテンポがいちいち悪くなります。今はまだ第1話で近海の主を破ったような爽快感をギア4無双で楽しみたいわけですから、ルフィにはビッグ・マム海賊団幹部をバッタバッタと倒して欲しいものです。