映画「ONE PIECE」初の応援上映、監督「テゾーロ様と叫んで」とリクエスト
尾田栄一郎原作による映画「ONE PIECE FILM GOLD」の応援上映が、本日9月22日に東京・丸の内TOEIにて開催された。
映画「ONE PIECE」シリーズの応援上映が行われるのはこれが初めて。イベントには宮元宏彰監督、脚本の黒岩勉、櫻田博之プロデューサーが登壇した。宮元は「こういうイベントをやるのは初めてなのでどういう感じなのかなと思ってたのですが、コスプレの方が多くてすごいですね!」と感激の様子。続けて黒岩は「ここに集まってるのは本当に『ONE PIECE』のことが、この映画のことが好きな方たちだと思います。今日はみなさんが『得したな』って思えるような話をしていきたいと思うので、よろしくお願いします」と挨拶をした。
まず最初の話題は、総合プロデューサーを務めた尾田との思い出について。宮元は「絵コンテを尾田先生に見せたら、ラストのルフィとテゾーロのバトルシーンをもっと足したいと言われて。それから2週間ぐらい連絡が取れなくなって……」と話し出す。そしてその2週間で、尾田は新たなストーリーを描き下ろしていたという。しかしその内容は2時間の尺に収まらず、入場者プレゼントとして配布された「ONE PIECE」777巻に収録されたことを明かした。
一方黒岩は、尾田の自宅に訪れた際のエピソードをトーク。「尊敬する人だし緊張してたんですけど、ものすごく気さくな方で。家に行った瞬間に、大きい肉が用意してあって『(仕事が)終わったらBBQしましょう!』って。プロデューサーとして盛り上げようとか、みんなを楽しませようという気持ちを持っている方で、エンターテイナーなんだなあとますます尊敬しました」と尾田の素顔を語った。
また中盤には、宮元が声優として映画に出演していることも明らかに。おかずクラブのオカリナとともに、序盤に登場するカメ車のカメ役を担当したという。そこで宮元は振り付きで「カーメっ」と劇中のセリフを披露し、「ぜひそこに注目していただければ」と観客の期待を煽る。
最後に応援上映が9月30日に福岡・T・ジョイ博多で、10月2日に大阪・梅田ブルク7でも実施されることが発表に。詳細は映画の公式サイトにて掲載されている。黒岩は「『ONE PIECE』という日本最高のコンテンツを世界の皆さんに観てもらおうと作ってきた作品です」と映画をアピール。宮元は「今日来てくださった方はすでに何回も観てくださった方が多いと思うのですが、こんなふうに愛される作品に携われて幸せです。応援上映ではぜひテゾーロの登場シーンで、『テゾーロ様!!』と叫んでいただけると」と観客に呼びかける。そしてここで宮元がお決まりだというセリフ「野郎ども、宴だーっ!」と叫び、応援上映は開幕した。
会場では麦わらの一味が1人ひとり登場するたび、観客のペンライトが光り、歓声が挙がる。またカジノのカメ車レースでは、音に合わせ観客一丸となって手拍子が。さらに宮元のリクエスト通り、テゾーロの登場シーンでは「テゾーロ様!!」という黄色い声が飛ぶ。以降も続々と観客からはテゾーロへの声が挙がり、麦わらの一味がグラン・テゾーロにやってきたと聞きつけたシーンでは「悪い顔!」と、借金返済の時刻に猶予を与えるとルフィに言うシーンでは「寛大!」との声が挙がるなど、終始大盛り上がりで応援上映は幕を閉じた。
(コミックナタリー)