遅ればせながら、TSUME「
White Beard HQS」のレビューです。
全高約40センチ(台座は約3センチ)
四皇・白ひげ海賊団船長、白ひげことエドワード・ニューゲートの勇猛な姿を立体化。ポーズはフィギュアオリジナルで、
"グラグラの実"の振動を拳に纏い、殴ろうとしているところです。この技(技名不明)は原作では赤犬に対して使っており(575話)、近距離の相手に対して素手で戦っているわけですから、そのシーンでは白ひげは眉尖刀を置いて戦っているのですが、この白ひげフィギュアは眉尖刀を同時に右手に持っているという欲張り仕様です。というか、本来は左手に振動のエフェクトを装着している時は右手の眉尖刀を外すべきなのかもしれませんが、商品ページやパッケージではこの両手装着がデフォルトになっており、やはりどちらも装着していた方が見栄えがいいです。
この白ひげ、表情は大分怒っているようです。既製品の白ひげは笑っているか無表情で、怒っている表情は意外にないんですよね。アゴの中央が山型に尖っているのがやや気になりますが、出来は良いと思います。
眉尖刀は
全長約57センチ。おそらく白ひげ本体のスケールと同じになっているために、これ程のビッグサイズとなっています。
存在感がありすぎるコート。これ程のサイズでコートが風を受けて膨らみ、袖が棚引いているという造形だけで躍動感がスゴいです。
裏面も手抜き無しの造形と塗装。
コートを外すと背中には白ひげのドクロマーク。背中にはコートを固定するための大きなが穴があり、コートを外して飾るようなものではありません。
背中のこの刺青はフィギュアの左側からコートの隙間に見えるという趣向です。と言っても、写真だと影になって写らないのですが。。
台座はマリンフォードのイメージなのでしょうか。台座正面にはTSUMEフィギュアでお馴染みのキャラクターのメダル的なものが埋まっています。
ところで、この白ひげフィギュアはTSUMEの最近のトレンドなのか、パーツの接着に
内臓マグネットが多用されています。台座のメダルの固定には以前から内臓マグネットが使用されていますが、この白ひげフィギュアはその他にコートの袖、肩章、腰布、頭部、ひげ、グラグラの実のエフェクトにもマグネットが埋め込まれています。
使用されているマグネットはおそらくネオジウムマグネットで、強力にくっつきます。"グラグラの実"の振動のエフェクトは2つのパーツで拳をサンドイッチすることにより固定する仕様です。
エフェクトを外すとこんな感じ。
ひげ、外れます。
ひげ、くっつきます。
※頭部も磁石内臓なので
一番くじシャンクス(SCultures the TAG team)と一緒に。
色調がバラバラになるお…
以上、TSUME白ひげでした。
写真の色調がバラバラなのは私がド素人なので目を瞑って欲しいのですが、こちらの白ひげフィギュアは本物のハイクオリティフィギュアです。どういう大人の事情があるのかよく分からないのですが(バンダイの利権なのか?)、海外で人気が沸騰しているTSUMEフィギュアは現在、なぜか日本に対してだけ販売ライセンスがないらしく、正規ルートで買うことができないのが唯一残念な点です。私が知る限り正規の販売ルートはTSUMEの公式オンラインショップのみで、人気商品は発売後即完売の流れが続いています。P.O.Pが国内でブームになった時と同様に、転売屋が蔓延っており、日本からは海外のネットオークションを通じて大概、正規価格の倍以上の値段で買うはめになるのが現状であり、サイズという点に限らず日本では
なかなか手を出すことが難しいコレクションとなっています。
しかし、それだけ投資する価値のあるフィギュアだと私は思っていますし、国内のフィギュアメーカーが怖じ気づいて出来ないことをルクセンブルクの日本アニメフリークな造形メーカーTSUMEは挑戦してくれています。そういったユーザー目線の本当に欲しい物を実現したからこそ人気が出たわけですし、これからもTSUMEのフィギュアには期待しますよ。
【フィギュア】 USOPP NEW WORLD HQS 【レビュー】