・鏡の国のチョニキ
847話
前回(
847話)までのあらじすは、
ブリュレの”鏡の世界(ミロワールド)”の中を逃げ回っていた
チョッパーと
キャロットはついに捕まり、ブリュレの家でキャロットが鍋で煮込まれそうになっているという状況に見えましたが、実際は・・・
<チョニキ解説>
チョニキ:ブリュレは墓穴を掘った!!
あれはブリュレの能力でキャロットの姿を投影された”
カエル”!!
本物のキャロットは屋根裏にいる!!
—けどカエルとはいえ調理されるのはかわいそうだな!
847話を読み返すと、確かにキャロットの台詞と一緒に「ゲコ」というカエルの鳴き声が読み解く”ヒント”として添えられています。前回の記事を書く時間がなかったとはいえ、
”誘惑の森”と同じパターンに気づかなかったのはちょっと恥ずかしいものです。
だがしかし、ブリュレはいつ、なぜ、カエルにキャロットを投影したのかと。
ブリュレ自身も「ウサっ娘が2匹!!?」なんて驚いちゃってますしね。チョニキ解説の描写では、場所は鏡の世界(ミロワールド)でキャロットはまだ拘束されておらず、しかも足枷の鉄球も付いていません。その様子から、キャロットがミロワールドに閉じ込められた後(
835話)からチョッパーとともに足枷を付けられるまでの間の
いつかと推定されます。
では、
なぜか。キャロットがミロワールドに閉じ込められた後はチョッパーが”怪物強化(モンスターポイント)”でブリュレに立ち向かっているのですが(835話)、普通に戦えばブリュレがその状態のチョッパーに勝てるはずもありません。しかし、その後チョッパーはあっけなく?キャロットとともにミロワールドに閉じ込められてしまっています(
836話)。チョッパーがどう捕まったのかは描かれていませんでしたが、ブリュレがキャロットを投影したカエルを使い、チョッパーを油断させたのではないかと考えられます。鏡の中にいると思っていたキャロットが森の中に現れたら、きっとチョッパーは油断するに違いないと。
しかし、この考察もかなり不備があり、
キャロットを投影したカエルはどうしてミロワールドに戻ってきたのか、今までどこに隠れていたのか、ブリュレらに追われていたチョッパーとキャロットはどうやってこのカエルを利用し、キャロットがカエルと入れ替わったのか。分からない事だらけです。おそらく
アニメで補完されるものと思われます。
850話
ともあれ、屋根裏に潜んでいたキャロットの奇襲のエレクトロ大技
”エレクトリカル ルナ”が炸裂し、チョッパーも”モンスターポイント”で暴れてブリュレらを撃退。捕えた煙突男
ディーゼルを足代わりに、チョッパーとキャロットは気絶しているブリュレを連れて城にある鏡を探しているようです。チョッパー曰く、
”ミラミラの実”の能力者であるブリュレに触れていれば、能力者以外の者(物)は鏡の「中」と「外」を行き来できるとのこと。おそらくチョッパーはブリュレが仲間を連れて来る様子を目撃していたのだと思われます。
ブリュレを連れていれば、最終的に作戦(サンジ奪還、ポーネグリフの写し奪取)遂行後、城の鏡から脱出し、ミロワールドを経由して逃亡することも可能ですね。お茶会で開けられる「玉手箱」は爆発するはず(
847話)ですから、その被害から逃れるという展開も考えられます。
・ブルックは天敵になるか
「宝物の間」(846話)
848話
ビッグ・マム海賊団が保有するポーネグリフの”写し”を取るため、城の「宝物の間」に侵入することに成功した
ブルック。
ホーミーズであるチェス戎兵を魂の力でひれ伏せ(
848話)、
ペドロの囮作戦によってタマゴ男爵と将星スムージーらを欠き手薄になった警備兵も殲滅。あとは目的のポーネグリフの写しを取るだけとなったところで、「玉手箱」を奪われると勘違いしてキレた
ビッグ・マムが封鎖していた「宝物の間」の扉をぶち破って登場するのでした。
ビッグ・マム:誰だい!!? おれの”お楽しみ”に手をかける身の程知らずはァ!!!
ブルック:え…!!
ビッグ・マム:おや?これは珍しい生物♡
まさかのビッグ・マムVSブルックの様相でしょうか。ブルックにはホーミーズのようなビッグ・マムの魂(ソウル)の力は通じないようですが、”
ソルソルの実”の魂=寿命を奪う力に対してはどうなのでしょう?ブルックの魂の肉体(骨)への執着が強すぎて奪い取れないとか?
そもそも身体が死体の骨のブルックに「寿命」という概念が存在するのか疑問ですが、”ソルソルの実”の能力により、
寿命=魂の量という概念が適用できるため、魂が朽ち果てた時ブルックは二度目の死を迎えると言えそうです。余談ですが、この事からワンピースの世界では死ぬと残りの寿命=魂が肉体から遊離して「黄泉の国」へ行くという死の思想というか、そういう仕組みになっていると言えそうです。したがって、”
ヨミヨミの実”の能力者は死ぬと残りの寿命=魂が体から遊離して一旦「黄泉の国」へ行き、能力によって魂が肉体に戻り蘇生した後は本来の寿命を生きることになるはずです。しかし、それだと
ワンピースの黄泉の国(死者の世界)は天寿を全うできなかった人の世界ということになります。また、”ヨミヨミの実”の能力者が天寿を全うした場合、寿命=魂が残っていないため、蘇生できず、能力者はそのまま死亡になるはずです(そうではなく逆に、黄泉の国は平等に死者の世界だとすると、ワンピース世界の魂は複雑で、寿命イコールとなる魂とは別に黄泉の国へ行く魂が存在するということになります。しかし、それでは魂が肉体に戻ることにより蘇生するという”ヨミヨミの実”の能力の説明が難しくなるため、その仮説は棄却して良いかと思います)。
気がかりなのは、ビッグ・マムの他にビッグ・マム海賊団の主戦力である将星
スムージーが宝物の間の外に控えていることです。現段階で、スムージーの能力は
生物から生気を絞り取るというジュース大臣ならでは能力と思われるわけですが、
身体が死体で初めから生気が無いブルックにスムージーの能力は通じないのではないかと。ブルックはビッグ・マムに対してだけでなくスムージーに対しても天敵となりえるかもしれません。
846話
・ペドロの暗闇
5年前にもビッグ・マム海賊団が所有するロード・ポーネグリフを求めて、当時は「
ノックス海賊団」の船長として万国(トットランド)に潜入した過去がある
ペドロ。タマゴ男爵と何やら遺恨があるようでしたが、陽動作戦でタマゴ男爵を誘き出したはいいものの、ついに二人は対峙します。二人のやり取りと断片的な回想により、ビッグ・マム海賊団に敗れた直後のペドロの様子が明らかになっています。
…ということがあったそうだお
回想とペドロとタマゴ男爵のやり取りから読み取れることは、、
・ペドロがトットランドにやって来た時には既にペコムズはビッグ・マム海賊団に所属していた
・ノックス海賊団にベポに似た名前と顔を持つゼポというミンクがいた
・ペドロとゼポはペコムズの兄貴分だった
・ビッグ・マムの私刑を決めるルーレットの白背景の数字は奪う寿命を表している
・5年前、ペドロとタマゴ男爵は戦い、タマゴ男爵は左目を負傷して隻眼に
・捕えられたペドロとゼポは100年の寿命の刑を受け、ゼポは寿命30年を奪われ死亡
・ペドロは残りの70年の寿命を奪われるところだったが、ペコムズの嘆願により刑は10年減り、ペドロは自らの左目を差し出してさらに10年まけてもらい、結局50年の寿命を奪われた
・ペドロは”世界の夜明け”のために行動している
ゼポはおそらくベポの親戚でしょう。
830話
ビッグ・マムのルーレットはバラエティ番組で見るような地面に対して垂直に取り付けて回すタイプのもので、ダーツのように何かを刺して罰ゲームを決めるようです。回想のコマをよく見ると、ルーレットの
「脚」の絵がある部分の外側の白背景の「100」の数字のところに何か棒状のものがついているのが分かります。白背景と黒背景の数字が同じく寿命を意味していれば、ルーレットを”回す”必要性があまりないため、黒背景の数字は別の罰を意味していると思われます。また、数字は中央のイラストと関係ないようですから、「落とし前」として「脚」の絵は脚切断、「腕」の絵は腕切断、「首」の首切断=死を意味しているようです。「ビッグ・マム」の絵はやはり何を意味しているか不明です。
気になるのはペドロが言う「
世界の夜明け」という言葉・思想です。ペドロが麦わらの一味に同行したのは故郷を救ってくれた恩人であることに加えて「いずれ世界を”夜明け”へと導く者達」だと信じているからだと言います。”ポーネグリフ”を狙うペドロの行動から、これはワンピースを見つけ、この世界の全てを知った後に起きる世界の動向を意味していると考えられ、ロジャー海賊団が選択しなかった未来と言えます。”空白の百年”に何が起きたのか、”夜明け”とともにワンピースの世界はどう変わるのか。それが簡単に分かるようであれば『ONE PIECE』が面白くないわけですが、少なくともペドロは今現在のワンピースの世界を良いものだとは思っていないようです。ジャック襲撃後のゾウでは、ペドロは「
世界が待っているんだ…!!!…あのお二方だけは!!!……絶対に!!死なせてはいかんのだ…」(
810話)とも言っていました。ペドロはどこまで知っているのでしょう。
850話
そして、5年ぶりに戦うペドロとタマゴ男爵。前回ペドロと戦った時はエレクトロによって敗れたのか、タマゴ男爵はペドロが上陸していることを知って、ミンク族のエレクトロが効かないタイツを着用していたようです。エレクトロが効かず劣勢になるペドロでしたが、尻尾を使った機動力でタマゴを一刀両断!!
Σって、中身出とるぅううううう!!どうゆうこと?w
ちなみに、ペドロの懸賞金は
3億8200万ベリー、タマゴ男爵の懸賞金は
4億2900万ベリーと判明しています。改めて紹介されたタマゴ男爵の肩書きには”騎士(ナイト)”とありますが、シャーロット家○男の表記はないため、タマゴ男爵はビッグ・マムの子供ではないようです。
・さよならプリン
部屋にこもってしまっている
プリンを心配して、弁当を持参でプリンの部屋まで来た
サンジ。部屋の扉は閉められていたため、悪いと思いつつもベランダから入ろうとしたサンジですが、窓から部屋を覗くと、何やら様子がおかしいようです。
849話
プリン:ウフフフフフ
サンジ:(よかった笑う元気はあるんだな)
サンジ:(いたいたプリンちゃん♡)
プリン:アハハハハハ……
サンジ:(ん?誰と話してんだ?)
サンジ:!!?(レイジュ!! 何でここに!? プリンちゃんに…)
プリン:アハハハ面白い
サンジ:え
アハハハ!! 夢見てんじゃないわよ!!!
あのチンピラと私が結婚!!?
するわけないでしょう!!?
さよなら(可愛いかった)プリン…。もはやホラーで、もし私が小学生の頃にこのエピソードを読んでいたら、しばらくトラウマになっている可能性がありますよw サンジが女性不信になる可能性も。
プリンの三つ目の伏線がようやく回収されたわけですが、結局、プリンの正体は何だったかというと、
もの凄く演技が巧く、人をダマすのが得意で、性格がもの凄い悪い奴ということで(正体は家族しか知らないらしい)、三つ目そのものは関係ないようです。三つ目は何のためかと強いて言えば、このシーンのインパクトのためでしょうね。
前回のプリンの涙のシーンも実際はこんな言葉をわざわざルフィとナミに伝えに来ていたようです。
プリン:—だから安心して私・・・結婚しないわ 聞いて…
848話
プリン:
なぜ結婚しないかと言うとね…
—まんまと私にホレたあのバカは……!!
私が式の途中で撃ち殺すからよ……!!
あんた達もどの道生かしちゃおかない
ルフィ:おい待て!!プリン何言ってんだ!?
848話
プリン:さよなら
憐れなネズミ達……
まさか騙しの悦に入って泣いてるとは思うまい。プリンはビッグ・マムの手駒として、ルフィらを騙し(誘惑の森へ誘導)、サンジを惚れさせたと。そして、ビッグ・マムのヴィンスモーク家との政略結婚の目的は「クローン兵の軍団」と「科学力」であり、始めからヴィンスモーク家の人間はどうせ言う事を聞かないと踏んでおり、
結婚式当日にヴィンスモーク家を皆殺しにすることだと言います。振り返るとプリンの店をルフィ達が食べたのは偶然であり、政略結婚でサンジを惚れさせる意義がどれほどあるのか、政略結婚で相手の一家を皆殺しなんてしたら次の結婚相手がいなくなるのではないかと疑問がいくつか浮かんでくるわけですが、そういうことならそうなのでしょう。。政略結婚はもう一切しなくていいということならば、ヴィンスモーク家の「クローン兵の軍団」と「科学力」を手に入れれば、海賊王になるための力は揃うとビッグ・マムは考えているのかもしれません。
849話
849話のヒキ(最終コマ)はレイジュが誰かに襲撃を受けているというもので、現にプリンに拘束されています。明日の結婚式当日までレイジュが姿を見せなければ、さすがに怪しまれると思うのですが、レイジュをどうするつもりなのでしょう。とりあえず、麦わらの一味サイドからすると、ビッグ・マム海賊団とジェルマの二つを同時に相手するリスクは無くなった模様です。