LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【TVレポート】 現実との時間経過の乖離が激しい漫画ランキング←『ONE PIECE』は何位?
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TBS「水曜日のダウンタウン」2016年12月21日放送


世の中の様々な説を検証する本番組。視聴者投稿の「みんなの説」より、”現実との時間経過の乖離が最も激しい漫画「アカギ」”説を検証するため、現実との時間経過の乖離が大きい漫画のランキングが作成されました。

調査対象となるのは長期連載漫画で、
・連載期間が15年以上
・単行本巻数が30巻以上
という条件、かつ出版社から許可が下りた作品です。

また、番組中では一切説明されていませんが、季節は巡っているが漫画の魔法でキャラクターが歳を取らない日常系漫画や続き物ではない一話完結物は下記の方法で評価できないために調査対象外となっている模様です。

現実との時間経過の乖離は作品中の時間の進みの遅さとして、

作品中の時間経過(月単位) ÷ 連載年数 = 現実の1年で進む作品中の日数

で評価しています。例えば、『SLAM DUNK』は連載年数6年で作品中の経過時間が3ヵ月なので、15日/連載1年となります。月ごとの連載ページ数が週刊誌と比較して少ない月刊誌の漫画の方が一見、現実時間との乖離が大きくなる傾向がありそうですが、果たして。



第10位 『アカギ』

連載誌:「近代麻雀」月2回発行
単行本:32巻(続刊)
連載期間:24年(1992年〜)
作品の経過時間:6年
作品中で進む日数・・・3ヵ月(91日)/連載1年

鷲巣麻雀編のみに限れば一晩(8時間)の話を19年以上連載しており、この期間、連載1年で進む時間はわずか25分となるところを、物語早々に6年が経過していたため、今回の評価方法では説立証ならず。



第9位 『天牌』

連載誌:「週刊漫画ゴラク」週刊
単行本:86巻(続刊)
連載期間:17年(1999年〜)
作品の経過時間:2年8ヵ月
作品中で進む日数・・・58日/連載1年

麻雀漫画は心理描写が長いために、進みが遅くなる傾向があるようです。



第8位 『PALM』

連載誌:「ウィングス」隔月刊(2009年まで月刊)
単行本:38巻(続刊)
連載期間:28年(1983年〜)
作品の経過時間:4年
作品中で進む日数・・・52日/連載1年

シリーズ全10章構成で、現在、最終章を連載中。作者曰く、2010年代に完結予定とのこと。



第7位 『龍狼伝』

連載誌:「月刊少年マガジン」月刊
単行本:54巻(続刊)
連載期間:23年(1993年〜)
作品の経過時間:3年2ヵ月
作品中で進む日数・・・51日/連載1年

中国への修学旅行に向う途中、三国志の時代にタイムスリップしてしまった中学生の物語。時間という概念からの乖離はタイムスリップするSF物が一番激しい気がしますが、時間経過の遅さはそこそこ。



第6位 『カイジ』シリーズ

連載誌:「週刊ヤングマガジン」週刊
単行本:シリーズ累計61巻(続刊)
連載期間:17年(1996年〜)
作品の経過時間:2年2ヵ月
作品中で進む日数・・・46日/連載1年

対戦心理を丁寧に描きすぎて、結局何も事が進んでない回がしばしば。。



第5位 『刃牙』シリーズ

連載誌:「週刊少年チャンピオン」週刊
単行本:シリーズ累計123巻(続刊)
連載期間:24年(1991年〜)
作品の経過時間:2年9ヵ月
作品中で進む日数・・・42日/連載1年

幼年編なかったっけ?と思ったのですが、物語はバキが高校生の地下闘技場編から始まっているため、回想扱いになり作品中の経過時間にはカウントされていないようです。とすると、回想の時は作品中の経過時間は止まっていることになり、現実との時間経過が乖離がより大きくなることになります。



第4位 『DEAR BOYS』シリーズ

連載誌:「月刊少年マガジン」月刊
単行本:シリーズ累計74巻(完結)
連載期間:27年(1989年〜2016年)
作品の経過時間:2年
作品中で進む日数・・・27日/連載1年

スポーツ漫画で1試合の描写は長引きますよね。



第3位 『テニスの王子様』シリーズ

連載誌:「週刊少年ジャンプ」週刊→「ジャンプSQ.」月刊
単行本:シリーズ累計61巻(続刊)
連載期間:16年(1999年〜2008年、2009年〜)
作品の経過時間:1年
作品中で進む日数・・・23日/連載1年




第2位 『なんと孫六』

連載誌:「月刊少年マガジン」月刊
単行本:81巻(完結)
連載期間:33年(1981年〜2014年)
作品の経過時間:1年11ヵ月
作品中で進む日数・・・22日/連載1年

物語は喧嘩と野球の腕が天下一品の主人公・孫六が高校1年生の時から始まり、いきなり甲子園で準優勝、日米親善試合で大活躍→しかし、喧嘩で殺人未遂逮捕、高校野球追放→ところがどっこい、特例のドラフトでプロ野球入り→開幕投手に指名され活躍するも、直後に野球賭博疑惑に巻き込まれ、さらに喧嘩で再び殺人未遂の逮捕→無期謹慎を受けるも、その間にゴルフ対決→なんだかんだあってプロ野球も半ば追放される形でメジャー球団に入団→ワールドシリーズにも進出して活躍するも銃弾に倒れ戦力外となり凱旋帰国→が、奇跡的に復活してWBC的な国際試合に代表入りするまでの話が、なんと1年11ヵ月の間の出来事とのこと。ハチャメチャです。



第1位 『Dreams』

連載誌:「週刊少年マガジン」→「マガジンSPECIAL」月刊
単行本:70巻(続刊)※放送時点で完結
連載期間:20年(1996年〜2016年)
作品の経過時間:10ヵ月
作品中で進む日数・・・15日/連載1年

高校1年生の主人公の野球部入部から地方大会と甲子園の試合を1試合1試合丁寧に描いた結果、物語が完結する前に、連載雑誌の休刊に伴い半ば打ち切りの形で連載完結。連載年数の条件を満たしていないためランキングの対象になっていませんが、始めに例で出した『SLAM DUNK』と進み具合が同等の漫画がランキング1位となりました。




ところで、『ONE PIECE』はどうなのかと言えば、今回の評価方法(作品中の時間経過 ÷ 連載年数 = 現実の1年で進む作品中の日数)では約240日/連載1年となり現実との時間経過の乖離は小さいということになります。

しかし、この評価方法は瞬間風速ではなく第1話の時間軸をスタートとして作品中の時間経過を連載年数で平均化するため、『アカギ』の例のように、一晩の麻雀の話を19年間連載していたとしても「○年経過」が入るだけで乖離度合いが紛れてしまいます。そもそも「○年経過」自体も現実との時間経過の乖離が激しいと思うわけですが、『ONE PIECE』の場合は第1話だけで10年が経過するために、乖離度合いがかなり緩和されています。

とは言ってもそれは数値上の話で、最初の説では『アカギ』が最も乖離が激しいと思われていたように、読者の体感速度と合わせるためには作中の「○年経過」という表現はなるべく除いて評価する必要性があります。『ONE PIECE』の場合、ほとんど回想に近い第1話の10年経過を除けば、作品中の経過時間は「2年」と数ヶ月。航海中の時間経過等は不明ですが、仮に6ヵ月とすれば、現時点で連載年数が19年なので、48日/連載1年となります。半日の話を2年5ヵ月連載していたドレスローザ編の瞬間風速は5時間/連載1年となります。『ONE PIECE』の展開はアラバスタ編以降、訪れた島々での半日程度の大混戦が主軸となっており、この戦いがスポーツ漫画の試合に相当し、丁寧に描けば描くほど長引くと。ランキング入りの漫画と照らし合わせて見れば、大半の読者が感じているであろう『ONE PIECE』が進みの遅い漫画という認識は間違っていないと思われます。


【TVレポート】 床屋に置いてあるマンガ本ランキング

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