バンプレストフィギュアコロシアム(造形王)や造形師×写真家 CREATOR×CREATORなど、本来裏方である造形師をフィーチャーしてきたバンプレストが、フィギュアの制作現場をクロースアップする新たな企画物フィギュア「造形物語」を発表。原型制作を行う造形師にカメラが密着し、ドキュメンタリー映像としてYouTubeに公開していくようです。
第1弾は造形王とCREATOR×CREATORにも登場した福家悠太さんが(なぜか今頃)映画『STRONG WORLD』特別衣装のエースを制作しています。
テレビ番組のようにナレーション付きで編集されています。模範はやっぱり「プロフェッショナル 仕事の流儀」と「情熱大陸」でしょうかw
自転車に乗る福家さん。バンプレスト本社での今回の企画打ち合わせを終わって、巣鴨駅から自宅兼工房へ。原型制作に取りかかります。
福家:ワンピースって結構悩ましいのが、頭身バランスなんです。なんかシーンによって、10頭身超えてるシーンとか、ギュイーン!ってなってるシーンが多いじゃないですか。本当にバカ正直に造っちゃうと大変なバランスになるので、そのポーズのシーンに合った頭の大きさと、そのシーンで一番カッコいい伸び方をしているという気持ちを(読み取って?)…
デッサンしているのは今回制作するフィギュアの実寸大の頭身。福家さんは造形する際、このデッサンを基に頭の大きさや腕の長さを決めていくようです。
デッサンに定規を当てて、そのサイズを目指してフィギュアを造る。
エースの顔が骸骨になっているのも注目です。
福家:いきなりアニメの肌の外郭からいっちゃう人(造形師)も多いと思うんですけど、僕は骸骨を想像しながら…骨格の位置を配置していくんですよ。顔の輪郭線と…目鼻の距離とか、(目鼻の)ある位置みたいなのがすごい似る最短のルートなんで、早いです。(骸骨は)単純に、単純な…最短で正解の土台を造る、最初の仕込みみたいな感じで考えてやってます。
※動画内の字幕の補足だとちょっと不十分だと思うので修正しています。
納期に追われる福家さん(2016年10月某日の企画打ち合わせから納期は11月15日だった)。
このままのペースでは納期に間に合わないということで、先輩造形師で造形王でもお馴染みの
山口範友樹さんに助っ人を依頼。デジタル造形が得意な山口さんに帽子や銃などのアクセサリーを3Dプリンターで出力してもらったのでした。こうやって造形師が何人かで連携して制作することもあるとのこと。
原型完成。
映像的に非常に珍しい、バンプレストへの納品の様子まで収められています。
「造形物語-PORTGAS・D・ACE-」は4月下旬より順次アミューズメントストアに投入予定です。