コラボで勝ちパターンを見出すビックリマン
ロッテが販売するチョコ菓子「ビックリマンチョコ」がコラボレーション商品を矢継ぎ早にリリースし、売り上げ拡大を図っている。
2016年11月に発売した「ワンピースマンチョコ」は、大ヒット漫画「ONE PIECE」とコラボしたもので、発売後1カ月で500万個以上とビックリマンシリーズ過去最高の出荷記録を達成した。累計でも他のコラボ商品平均の2倍以上も売れた。現在販売中で、人気漫画「キン肉マン」とのコラボである「肉リマンチョコ」も初月に300万個を突破と好調だ。
ビックリマンチョコは1977年に登場し、1985年からの「悪魔VS天使シリーズ」が大ヒットしたロングセラー商品。近年は10~20代の若年層など新たな顧客を開拓するために漫画やゲーム、タレントなどとのコラボで話題作りに力を入れている。
コラボに加えて、売り方も工夫。吉本興業の芸人をモチーフにした、16年6月発売の「よしもとビックリマン芸人チョコ」では、2種類の商品を出してエリア別に販売する方法をとった。1つの商品を東日本で、もう1つを西日本で販売し、あるタイミングで商品を入れ替えた。ワンピースマンではさらにロッテのオンラインショップ限定のシールを商品とセットにして販売。発売からたった30分で完売したという。
この成功体験を基に肉リマンでも同様の施策を打ち出す。肉リマンチョコに、オリジナルシールフォルダーと超レアシール2枚を組み合わせた特別セットを用意。赤コーナーシリーズと青コーナーシリーズの各800セットを数量限定で4月18日から発売する。
そんなビックリマンが今年の目玉プロジェクトと位置付けるのが、アイドルグループ・AKB48とのコラボだ。詳細は明らかになっていないが、マーケティング担当者によると、これまでのノウハウを生かして、より注目を集め、売り上げ増につながるような仕掛けを考えているという。
(ITmedia ビジネスオンライン)