富山の魅力が満載「“アート&文化”お勧め おでかけ とやま旅」後編
(前略)
■日本有数の日本刀コレクション「森記念秋水美術館」
高志の国文学館から歩いて行けるくらいの距離に「森記念秋水美術館」はある。秋水といえば漫画「ワンピース」のゾロがそんな名前の刀を持っていたようなと、文学館で漫画コーナーを見ながら思っていた。
学芸員 澤田雅志氏によると「秋水とは中国で生まれた言葉で、中国では字のとおり秋頃の澄んだ水のことを指します。これが平安時代頃日本に伝わると、澄み切ったものが転じて日本刀の研ぎ澄まされた刃を指し示すようになり、現在では秋水とは日本刀のことを指すようになりました。この美術館は全国でも珍しい刀剣をメインに展示しています。2階と3階に展示室があり、2階は刀剣専用に作られていて、200振りある収蔵品のうち30振りほどを常時展示しています」と説明があった。
日本刀が並べられた2階展示室内に入り、「日本刀が美術品と認識されだしたのは鎌倉時代あたりからで、日本刀の目利きがいて、手柄のあった家臣に褒美として渡すといったようなことが行なわれました。これは武器としての側面もありますが、日本刀が美しいものであり、美術品としての価値があったからだという経緯があります。
(Impress Watch)