少年ジャンプ+で週刊少年ジャンプの製作現場を取材したルポ漫画『
少年ジャンプの正しい作り方!』を連載していたサクライタケシ先生は現在、同サイト内の少年ジャンプ+αでジャンプにまつわる面白そうなことをやってみる探検的ルポ漫画『
すすめ!ジャンプへっぽこ探検隊』を連載中。第6話「伝説のレストランバラティエは実在した!!! 〜尾田栄一郎の”偉大なる航路”を追え!!〜」では、栄ちゃんが高校時代にバイトで働いていた熊本市内のステーキ屋・
薔薇亭(※BARATEI←BARATIEのアナグラム)に訪問し、当時の栄ちゃんを知るスタッフにインタビューをしています。
STEAK SALOON 薔薇亭(熊本県熊本市中央区下通1丁目7−24 サンスポットマツフジビル2F)。栄ちゃんが当時働いていた支店はもう無いので、訪れたのは本店です。
店内。店名をモジっているだけなので、バラティエのモデルとかそういう類いではないのです。
インタビューを受けたのは当時の栄ちゃんを知る料理人のタサキさん。高校時代のバイト先ですから25年程前になるわけでして、栄ちゃんのタサキさんに関する記憶は「めちゃくちゃ怒られた」と(笑)。この後、話題に出てきますが、普通に怒られるようなことをしているんですよね。
タサキさんは『ONE PIECE』のことはよく知らないようですが、時々ワンピファンが来客するので、薔薇亭をモジった名前のレストランが『ONE PIECE』に出てくることは知っていたみたいです。
バイトでは皿洗いとかサラダを作ったり、鉄板を掃除したりと主に雑用をこなしていたそうな。バラティエの雑用ルフィと同じように、
皿をたくさん割るし、皿洗いもしないでつまみ食いして怒られていたという、どうしようもないバイトですw
ホント、なぜクビにならなかったのかw
どんだけ皿を割ったのか。
前日から仕込んでいたスープを間違えて捨てたことも。だから、なぜクビにならないw 薔薇亭では今は味噌汁を出していますが、当時はコンソメスープを出していたとのことです。この間違えてスープを捨ててしまった事件から、原作67話”soup”のエピソード(サンジの旅立ちを後押しするためにバラティエのコック達が一芝居打ち、サンジのスープにケチをつけて捨てる)が作られたそうなのですが、本当ですかね? 内容が全然違うのですけどw
サクライ先生と『ONE PIECE』現マンガ担当編集の内藤さんが興奮している件については短編集「WANTED!」収録の『WANTED!』に関するあとがきに記載があります。支店から本店に向っていた車が事故に遭ったのですね。
○これは手塚賞準入選というマーベラスな賞をもらった作品なんですけど、当時高校生で地元熊本で悠々人生をおくっていたので、原稿は投稿だったんですが、これにはあるエピソードがあります。
○締め切り3日前、原稿残り7枚白紙。まあ2日ありゃできるだろと思っていた僕に”交通事故”という不運。車どうしの激突で10:0で相手の過失。助手席に乗ってた僕はミラーに当たって顔面、Tシャツ血まみれ。一瞬の出来事で、われに返ってまず思う、「あっ、今日ビデオ返す日なのに」
人間って結構冷静だ。
○救急車に初めて乗るのでちょっとわくわくで病院へ。1日入院決定。あさって消印有効で郵便局へ行かなきゃならないので、明日1日で7枚の原稿を描く事になる。大丈夫だから帰らせてくれと医者に頼んだけどやっぱりダメ。
○次の日根性で原稿を上げて無事投稿。原稿中鼻が痛くてたまらなかったので、後日病院へ行ったらやっぱり鼻の骨(なん骨)が折れてた。ーー後受賞。
○宇宙の真理について考えさせられた一件でした。
尾田栄一郎短編集「WANTED!」収録
今回、薔薇亭宛てのサイン色紙も届けられています(しかもサンジのカラー!)。バイトを辞めて以来、栄ちゃんは薔薇亭に来店したことは無いそうです。今後、薔薇亭に行くと色紙が飾ってあったりするのでしょうか(…店の雰囲気に合わない気もしますが)。
【週刊文春】 よく皿を割っていた (薔薇亭オーナー談)