「ワンピース」などのネタバレサイト初摘発
「ワンピース」などの人気漫画の最新作を発売日より前にインターネットに掲載するいわゆる「ネタバレサイト」の運営者らが著作権法違反の疑いで逮捕された。「ネタバレサイト」の摘発は初めてだという。
逮捕されたのは「ネタバレサイト」を運営する沖縄県北谷町の自営業・上原暢容疑者(30)ら男女5人。捜査本部のある熊本県警によると、上原容疑者らは人気漫画「ワンピース」と「東京喰種」の画像データを雑誌の発売日の数日前に「ネタバレサイト」に掲載し、漫画家や出版社の権利を侵害した著作権法違反の疑いがもたれている。
警察によると、上原容疑者らは先行して発売される東京の書店などで雑誌を入手し、その画像をアップしていたという。こうした国内向けの「ネタバレサイト」の運営者が逮捕されたのは初めてだという。
今回検挙されたのはネタバレサイトの2大グループで、警察の調べでは、2つのサイトの広告収入は、計3億7000万円余りにのぼるとみられている。警察は余罪を追及する方針。
(日テレNEWS24)
ワンピース最新作「ネタバレサイト」に載せた疑いで逮捕
人気漫画「ワンピース」の最新作の内容を発売日前にインターネット上のいわゆる「ネタバレサイト」で公開したとして、熊本県警や鳥取県警などは、秋田市と沖縄県北谷町などの男女5人を、著作権法違反(出版権の侵害など)の疑いで逮捕し、6日発表した。
発表によると、逮捕されたのは、秋田市中通3丁目のウェブデザイナー堀田井良史容疑者(31)と女、沖縄県北谷町の自営業上原暢容疑者(30)ら男女3人。
堀田井容疑者ら2人は2016年7月21~22日の間、運営するサイト「最新ジャンプネタバレ ワンピースネタバレ速報」に「ワンピース」の画像を載せ、集英社の出版権や漫画の作者・尾田栄一郎さんの著作権を侵害した疑いがある。また、上原容疑者ら3人は同年7月22日ごろ~17年7月25日ごろ、運営するサイト「ワンワンピースまとめ速報」に漫画「ワンピース」の全容が分かる文章や画像などを掲載した疑いがある。上原容疑者らは発売が早い店で雑誌を買い、画像として取り込んでいたという。
県警は、堀田井容疑者らが14年9月以降少なくとも約3億500万円、上原容疑者らは12年5月以降約7400万円の広告収入を得ていたとみている。
集英社は「著作者が心血を注いで作り上げた作品を不適切な形で公開し、収益をあげていたことには強い憤りを覚える。今回の逮捕が、後を絶たない出版物の海賊行為・不正使用に対し警告となることを願っている」との談話を出した。
(朝日新聞デジタル)
人気漫画、発売前に掲載=「ネタバレサイト」初摘発―熊本県警
人気漫画「ONE PIECE」の画像データを発売日前にブログに掲載したとして、熊本県警と秋田県警の合同捜査本部は6日までに、「ネタバレサイト」と呼ばれるブログの運営者、堀田井良史容疑者(31)=秋田市中通=を著作権法違反容疑で逮捕した。
熊本県警によると、同サイト運営者の摘発は全国初。容疑を認めているという。
ネタバレサイトは、発売日前に漫画を販売する店舗で漫画を購入しスキャンするなどの方法で、画像データや登場人物のせりふを事前に掲載。閲覧数を増加させ、広告収入を得ている。
逮捕容疑では、堀田井容疑者は昨年7月、ONE PIECEの画像データを、自身のブログ「最新ジャンプネタバレ ワンピースネタバレ速報」に掲載し、作者の尾田栄一郎さんの著作権などを侵害した疑い。
熊本県警によると、堀田井容疑者のブログは月に最高141万回のクリック数があり、同容疑者はこれまで、3億500万円以上の広告収入を得ていたという。
(時事通信)
<人気漫画>「ワンピース」画像 「ネタバレ」サイトに公開
熊本県警などは6日、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」などの画像を、雑誌の発売日前にインターネットサイト上に掲載したとして、秋田市中通3、ウェブデザイナー、堀田井良史(ほったい・りょうじ)(31)、沖縄県北谷(ちゃたん)町、自営業、上原暢(よう、30)の両容疑者ら5人を著作権法違反(出版権の侵害など)容疑で逮捕したと発表した。
同県警によると、両容疑者は発売日前に内容を載せる「ネタバレサイト」と呼ばれるサイトの運営者。二つのサイトで3億7900万円以上の広告収入があり「広告目的だった。間違いありません」と容疑を認めている。
堀田井容疑者は昨年7月21、22日、秋田市内の自宅で同居の女(33)と共謀し、集英社の週刊少年ジャンプに掲載されたワンピースの画像データを、発売数日前にサイトに掲載し、不特定多数がアクセスできる状態にして、同社の出版権と作者の著作権を侵害したとしている。
上原容疑者は昨年7月22日から今年7月25日ごろ、鳥取市のフリーライターの女(23)ら2人と共謀し、ワンピースのほか、週刊ヤングジャンプ掲載の「東京喰種:re(トーキョーグール)」の画像をサイトに掲載したとされる。上原容疑者は発売日より早く販売される「早売り店」から雑誌を入手してスキャナーで取り込み、堀田井容疑者は上原容疑者らのサイトから転載していたという。
両容疑者のサイトは「2大ネタバレサイト」として知られ、集英社のネットより閲覧数が多かったという。閲覧数などに応じて支払われる広告収入を、堀田井容疑者は2014年9月以降少なくとも3億500万円以上、上原容疑者も12年5月以降7400万円以上得ていたとされる。
集英社は「著作者が心血を注いで作り上げた作品を不適切な形で公開し、収益を上げていたことには強い憤りを覚えます」とするコメントを発表した。
(毎日新聞)
「ワンピース」など漫画ネタバレサイト初摘発
発売前の人気漫画をインターネット上に載せる「ネタバレサイト」に、初めて捜査のメスが。 東京・渋谷では、「漫画の『ネタバレサイト』見たことは?」との質問に、「あります。先が気になるから」、「好きな漫画だったら、見ちゃうよね」などといった声が聞かれた。
逮捕されたのは、沖縄県に住む自営業・上原 暢容疑者(30)、WEBデザイナー・堀田井 良史容疑者(31)ら、20代から30代の男女5人。
2017年7月までのおよそ1年間に、集英社が発行している「週刊少年ジャンプ」の人気連載漫画「ワンピース」などを、発売日の数日前に書店で購入。
作品の一部を、本来の発売日より前にサイトに公開した、著作権法違反の疑いが持たれている。 その目的は、ネタバレサイトから得られる多額の広告収入。
上原容疑者らは、少なくとも7,000万円を稼いだとみられ、別のサイトを運営していた堀田井容疑者らの広告収入は、少なくとも3億円にのぼるとみられている。
国内向けのネタバレサイトの摘発は、全国で初めて。
主犯格の上原容疑者と堀田井容疑者は、容疑を認めている。
東京・渋谷では、今回の摘発について、「イタチごっこになると思う」、「捕まっても、やるひとはやるのでは」などといった声が聞かれた。
少年ジャンプを発行している集英社は、「著作者が心血を注いで作り上げた作品を、不適切な形で公開し、収益を上げていたことには、強い憤りを覚えます。今回の逮捕が、あとを絶たない出版物の海賊行為・不正使用に対し、警告となることを願っております」とコメントしてる。
(フジテレビ系FNN)
“ネタバレサイト”初摘発 発売前の漫画ネット公開容疑 5人逮捕 広告収入3億円超? 熊本県警など
発売前の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」などの複写画像データをインターネット上で公開したとして、熊本県警などは6日、著作権法違反容疑で、秋田市のウェブデザイナー堀田井良史容疑者(31)、沖縄県北谷町の自営業上原暢容疑者(30)ら計5人を逮捕したと発表した。県警は、ネット広告で3億円以上の収入を得ていたとみている。漫画の画像や粗筋を公開する「ネタバレサイト」の摘発は国外版を除き全国初という。
逮捕容疑は2016年7月~17年7月、集英社(東京)の漫画週刊誌に掲載された作品の画像データなどをサイトで公開し、同社の出版権や「ワンピース」の作者尾田栄一郎さん(熊本市出身)、「東京喰種(トーキョーグール):re」の作者石田スイさん(福岡県出身)の著作権を侵害した疑い。
県警によると、容疑者らは出版社が指定する発売日前に雑誌を売る都内の「早売り店」で週刊誌を購入し、画像データなどをサイトに掲載。バナー広告のクリック数に応じて収入が得られる仕組みだった。
県警は16年3月ごろから捜査に着手、秋田、鳥取両県警と合同で調べていた。
◇ ◇
出版不況が続く中、漫画やアニメは国内外に根強い人気を誇る超優良コンテンツだ。著作権侵害は出版元の死活問題となっており、専門家は「出版社などの努力では限界。国を挙げた対策が必要」と強調する。
崇城大芸術学部非常勤講師で合志マンガミュージアム(熊本県合志市)の橋本博館長は「インターネットの普及で2000年ごろから雑誌や漫画が売れなくなった」と指摘。出版各社は専門部署を設けるなど、海賊版の追放などを目指してきたが「いたちごっこが続いている」と現状を説明する。
著作権を管轄する文化庁の担当者も「問題意識は持っているが、具体的なサイトの数などは把握できていない。現状の著作権法は親告罪なので権利を侵害された人が訴えるしかないのが実情」と打ち明ける。
著作権に詳しい福井健策弁護士は「海外サーバーを通じてサイトを開設するなど身元を隠す技術も高くなった。お金が入る上にその気になれば誰でもできる」と指摘。「違法サイトに誘導する『リーチサイト』の取り締まりや、海外サーバーに接続できなくする『サイトブロッキング』導入など国を挙げたサイバー対策が必要だ」と話す。
6日、集英社広報部は「著作者が心血を注いで作り上げた作品を、不適切な形で公開し、収益を上げていたことには強い憤りを覚える。今回の逮捕が後を絶たない出版物の海賊行為・不正使用に対し、警告となることを願っている」とのコメントを出した。
(西日本新聞)
海賊版漫画タダ読み、誘導サイトの関係先を家宅捜索
海賊版漫画をタダ読みできるリンク先を集めた国内最大級のリーチサイト(誘導サイト)の関係先について、大阪、神奈川、埼玉、福岡など8府県警合同捜査本部が著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで家宅捜索し、運営者側がサイトを閉鎖したことがわかった。捜査関係者が明らかにした。捜査本部は専門家集団が関与していたとみて、大阪府内や関東の数人から任意で事情を聴いている。
リーチサイトとは、著作権者の許可なくインターネット上にアップロードされた漫画などの作品に、利用者を誘導するためのリンク(URL)を集めたもの。
捜査関係者らによると、閉鎖したリーチサイトは2008年に開設された「はるか夢の址(あと)」。人気漫画「名探偵コナン」「ドラゴンボール」「ワンピース」などの海賊版が違法に投稿されたサイトを多数集め、リンクできるようにしていた。漫画ファンの若者らの間で広く知られたサイトだった。
捜査本部は7月19日、関係者とみられる人物の自宅や事務所などを捜索。パソコンや携帯電話を押収し、運営者の確認を進めている。捜索を受けてサイトは閲覧できなくなり、ネット上では騒ぎになっていた。
(朝日新聞デジタル)
漫画まとめサイト「超マンガ速報」「ONEPIECE速報」が閉鎖 前日にネタバレサイト摘発
発売前に人気漫画を公開する漫画まとめサイトが相次いで閉鎖している。7日には、「超マンガ速報」「ONEPIECE速報」がこれまで掲載していた記事をすべて削除し、サイトを閉鎖すると発表した。
「超マンガ速報」「ONEPIECE速報」は、漫画の画像データやあらすじ、登場人物のセリフなどを漫画誌の発売前に掲載していた“ネタバレサイト”。「超マンガ速報」は、「長らく運営しておりました超マンガ速報ですが、諸事情により本日をもちまして終了させていただくことにしました」と閉鎖を報告。「ONEPIECE速報」も、「この度突然ではありますが、ONEPIECE速報を閉鎖する事になりました」と告知した。両サイトとも、閉鎖の理由は明らかにしていない。
閉鎖の背景には、6日にネタバレサイトが初めて摘発されたことがあるとみられている。NHKなどによると、ネタバレサイトに関わった秋田県や沖縄県の男女5人が著作権法違反の疑いで逮捕。容疑者が運営していたサイトは、「ワンピースまとめ速報」や「ジャンプネタバレまとめ速報」とされており、閉鎖を発表したサイトと同様の記事が掲載されている。なお、「ワンピースまとめ速報」は、更新は止まっているものの、いまだに閲覧できる状態となっている。
(BIGLOBEニュース)