LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【ワンピース歌舞伎】 スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』再演を観劇の巻
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やって来ました新橋演舞場。目的はもちろん、2015年の初演以来2年ぶりの再演となるスーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』を観劇するためです。初演以来2度目の訪問です。


チケット売り場では主演の市川猿之助さんの負傷による代役公演に伴うチケット差額の返金が行なわれていました。差額を貰うついでに、今回の公演の筋書き(パンフレット)を購入。再演のために、表紙も中身も新しくなっており、インタビューやコメントは再演に向けた内容になっていました。前回は『ONE PIECE』を知らなかった歌舞伎役者さん達が、再演では『ONE PIECE』に親しんだ様子で自信を持ってコメントしているのが、原作ファンとしては嬉しく感じましたね。


再演で新しく増えたものの一つに、こちらの「ワンピース イヤホンガイド」なるものがあります。劇中ではなく開演前と幕間にワンピースのガイドを聞くことが出来るというものです。開演前の放送では谷原章介さんがワンピースのあらすじを語り、麦わらの一味の声優陣(田中真弓さん、中井和哉さん、平田広明さん)がちょっとしたキャラクターの小芝居をやった後、初演の感想を語る内容でした。それは良いのですが、幕間の放送内容は麦わらの一味の説明や悪魔の実の説明となるため私には全く不要でした。また、今回の再演では開演前と幕間には別途お楽しみが用意されており、放送の音声が”それ”に被るため邪魔です。「折角なので」と思い使ってみましたが、この内容で700円はお勧め出来るものではありません。声優陣の声だけ聞きたいというペア観覧の人が居れば、この部分は連続して再放送があるのでシェアは可能です。

追記)イヤホンガイドについて私が大きな勘違いをしていまして、上演中も解説が入る代物らしいです。言われてみればイヤホンガイドって本来そういうものだよなぁ〜と(笑)。でも、上演中も流れるとなるとやっぱり邪魔かなとも思います。古典歌舞伎と違って内容は観れば分かるわけですからね。役者の名前は筋書きを見れば済みますし、歌舞伎の知識は初演を見る前に結構勉強しているので、いずれにせよ私の場合「不要」という感想になっていた気がします。今はもしもう一度観る機会がある時に700円をもう一度払ってそれを確かめないといけない義務感があるのがしんどいですw(追記終)




第二幕の宙乗りを踏まえて、初演を観た時から「次回は2階席で」と思っていましたら、今回は2階席の右側を取りました。前回は1階席後方で宙乗りがよく見えなかったものですから。



この席、このように景色が良く、花道や舞台装置、宙乗りの出入り口まで見渡すことが出来ます。この舞台ではプロジェクションマッピングが多用されており、ステージ上や客席に投影された映像がよく見えます。ステージ上のプロジェクションマッピングなんて1階席では見えませんからね。しかし、この席のデメリットとしてはステージ右側が死角となりますから、初見ではお勧めしません。あと、1等席と比べて膝前のスペースが圧倒的に狭いです。


これが借りて損したワンピース イヤホンガイド。


こちらが今回の再演で開演前と幕間に用意されているお楽しみです。スイトピーとマーガレット(この二人は初演からキャラ崩壊していますw)が今回新発売されたグッズ「スーパータンバリン」の宣伝をテレビショッピング風にしていました。


「スーパータンバリン」は第二幕最後の宙乗りシーンで使う公式アイテムです。第二幕の宙乗りシーンでは主題歌が流れ、観客が立ち上がって手拍子をするという形式が初演からあり、手拍子をタンバリンにグレードアップしたという具合です。



もちろん私は買いました。そして使いました。宙乗りシーンはさながらライブ会場のようになるため、盛り上がった者勝ちなのですが、今回はこのタンバリンが導入されたことで、何だかタンバリンを持っていない人は気まずいというか盛り上がりにくそうな印象を受けました。買っておけば良かったと後悔するぐらいなら最初から買っておきましょう。劇中に「スーパータンバリンがまだ○○○個しか売れていない」というやり取りがあったのが面白かったです。マストバイですからね。


第一幕が終わったところです。特効の残骸がステージと客席にも(笑)。

ワンピース歌舞伎は初演の時から大阪公演、博多公演と移って行くたびに演出がかなり変わったらしく、東京公演しか観ていない私には再演では何が新しくなったのかという点は実のところよく分かりません。第一幕で東京公演の初演から大きく変わった点は、ヒューマンショップのシーンがかなりカットされていることでしょうか。例えば、初演で花道を神輿に担がれて登場したチャルロスは、舞台中央のセリから登場することで時間の省略が図られているようです。また、全体的にコメディ色が抜かれており、初演時にギャグキャラだったニョン婆(私はそれが好きでした)は原作に割と忠実なキャラになっていました。人獣型のチョッパー(ぬいぐるみ)が人型に変身する演出もカットされていますが、変身の演出は代わりに第二幕に登場する子役のチョッパーに使われていました。総合的に見て、残念ながら第一幕は初演時からグレードダウンしていると言わざるを得ません。これは第三幕に時間を割くための代償のようです。


幕間のお楽しみ、その2です。このサンジ(中村隼人)とゾロ(市川巳之助)の掛け合いは、SNSでハッシュタグ「#ワンピース歌舞伎」をつけてワンピース歌舞伎の宣伝をお願いする内容になっています。ゾロはハッシュタグの類いを全然知らないという設定がミソです(笑)。


そして、お弁当。今回も海賊弁当を頼みました。コラボ弁当は前回同様もう一種あるのですが、こちらの方がコラボ色が強いですからね。


はい、第二幕が終わったところです。

目論見通り、この席からは宙乗りをバッチリ観賞することが出来ました。ついでに言うと、第三幕のマルコの宙乗りもバッチリ観ることが出来ます。いわゆるファーファータイム(主題歌がかかる第二幕宙乗りシーンの通称)では、ニューカマー達が客席に入って盛り上げるのは前回同様ですが、今回は彼らが持っているスーパータンバリンと観客の持っているスーパータンバリンを交換することが行なわれているようです。運良くニューカマー達にタンバリンを交換してもらうと、タンバリンにはその歌舞伎役者さんの名前が入った千社札シールと直筆サインが入っているという趣向です。ちなみに、ゆず版の主題歌については前回のバージョンの方が良かったという感想を持つ人が多いかもしれません;

第二幕は東京公演の後に追加されたサディちゃんが活躍するシーンが多く、サディちゃんとの絡みではマゼランが大変なことになっています(その演出は博多公演かららしい)。あとワンピース歌舞伎オリジナルのニューカマーが活躍するシーンもありました。


舞台写真より、サディちゃんとハンニャバル(ボン・クレー変身)の図。

その他、変わった点は第二幕冒頭でインペルダウンにハンコックの衣装にルフィが隠れて潜入するシーンが丸々カットされ、ルフィの台詞で潜入の方法を語らせていました(「ハンコックのすげぇ衣装に隠れて」的な)。原作もしくは初演を知らないと、この部分はよく分からないと察します。初演ではバスコ・ショットだったものがカタリーナ・デボンに変更になっている微妙な変化もありました。でもやっぱり初演から変わらず第二幕は大好きですね。本水あり、宙乗りあり、ダンスあり、ギャグあり、ボンちゃんの男気ありで。お願いだから冒頭シーンはカットしないでね、と。


歌舞伎座の前。第三幕が終わり帰るところです。今回は夜の部で観たのでもう夜の9時です。2回目の観劇でしたが、色々な変化もあり、今回もずっと飽きないあっという間の約4時間の公演でした。

第三幕で変わったのは白ひげと一緒に登場する海賊が初演の時は隊長のマルコ、ジョズ、ビスタ、ブラメンコと名も無い海賊達だったものが、隊長にイゾウ、キングデュー、フォッサ、スピードジルが、傘下の海賊団船長でリトルオーズJr.が追加されていました。初演ではマルコ以外ほとんど存在感が無かった隊長達ですが、今回は台詞があり割と目立っていたと思います。そして今回、マルコは宙乗りで滑空して戦争の形勢を逆転するというワンピース歌舞伎オリジナルの活躍シーンがあります。青キジの宙乗りの大立ち回りと「なんじゃこりゃああ!」は相変わらず鉄板ネタでした。第三幕終盤の星が浜(ワンピース歌舞伎オリジナル)のシーンではレイリーの登場がカットされ、ルフィの復活はより分かりやすい構図になったと思います。あと、初演の時から巳之助さんが演じるスクアードも印象的だったので、スクアードのメイクが歌舞伎調に変わっていたのはすぐに気づきました。


この舞台写真は猿之助さんのシャンクスです。若手花形を起用したマチネ公演「麦わらの挑戦」で登場する役でしたが、例の負傷により通常公演配役の平岳大さんがシャンクスを演じることになり、この衣装は今のところ公演1回のみ登場の幻となっています。「麦わらの挑戦」で猿之助さんが演じるシャンクスの衣装はこのように歌舞伎に思いっきり振ったデザイン、通常公演のシャンクスの衣装は原作に近いデザインになっています。私はこの歌舞伎調のシャンクスが登場した方がシーンに合っている気がします。コスプレっぽいシャンクスが登場するより、覇気があるでしょう。

負傷で降板している猿之助さんですが、カーテンコールでは幕が上がると猿之助さんが一人立っているというサプライズがありました。先日にカーテンコールでサプライズ登場があったことが報じられていたため、観客には一応の期待はあったと思うのですが、猿之助さんが登場すると会場からは一段と大きな歓声が上がっていました。


ニュースで報じられた10月30日公演の猿之助さん登場場面。

ルフィとハンコック役は初演で猿之助さん、再演で代役の尾上右近さんの演技を観たわけですが、猿之助さんのルフィは江戸っ子風(歌舞伎の助六っぽい感じ)、尾上右近さんのルフィは原作のイメージに近い少年風という感じです。ハンコックは単純に尾上右近さんの方が美しく、個人的には尾上右近さんが演じるルフィとハンコックが好みです。猿之助さんが復活後、もし観る機会があるとすれば、本来の「麦わらの挑戦」に相当する公演で猿之助シャンクスを観たいと思います。


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イヤホンガイド
イカ
上演中も歌舞伎特有の身振りや衣装、小道具についてや、登場人物に扮している役者さんの名前などを教えてくれる便利なガイドなんですよ!
幕前と幕間しかお聞きにならなかったみたいでもったいないな、と思ったのですが、勘違いでしたら失礼しました。
2017/11/09(Thu)15:21:19
Re:イヤホンガイド
シャボンディ島民
上演中も放送していたのですか。
言われてみればイヤホンガイドって本来そういうものですよね(笑)。
勘違いしてたなぁ〜、失敗したなぁ〜
2017/11/09(Thu) 17:59
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