LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 南キャン・山ちゃん、ワンピース歌舞伎を観劇して黒歴史の記憶が甦る
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深夜のTBSラジオ「JUNK」の水曜枠「山里亮太の不毛な議論」11月29日(25:00 - 27:00)の放送にて、南海キャンディーズの山里亮太さんが栄ちゃんの招待で「スーパー歌舞伎II ワンピース」を観劇したエピソードを語っていました(※オチあります)。ちなみに、南海キャンディースは劇場版のアラバスタ編の応援団をやっていた縁があるのと、栄ちゃんが元々南海キャンディースが好きだったということで以来、交流があるようです。

山里:今日はね、チンさん(ブログ注:山里さんの歌手aikoさんの呼び名。由来はaikoさん本人が「aikoチンコ」という呼び名を山里さんに希望したことから。この放送回のゲストに登場)が来る、久しぶりに会うってことで、俺だって成長してるんだよってことでね。(成長を)見せたい、見て欲しいので、オトナな山ちゃん、いや山里さんを見せるために、私、一個ね、オトナな階段を登ってきたんですよ。

それはね、小川さん(ブログ注:構成スタッフ)行ったことあるかな〜?
俺もう歌舞伎とか観る男になってんのよ、今。そう。歌舞伎観たら一丁前でしょ?ね?
で、(歌舞伎を観ることを)隠しながらTwitterで「ちょっと宮嵜プロデューサーと大人の階段登ります」って言ったら、バカリズムさんからすぐTwitterで「山里さん、イソジンを吐くのは排水口に近い方がいいですよ」って、完全に風俗だと思われてた(笑)。俺の返しも間違っちゃったんだよね、「デビュー戦じゃないです!」っていうね。何回も行ってるからそういう話になっちゃうんだけど。

山里:その歌舞伎は歌舞伎でもですね、ワンピース歌舞伎!スーパー歌舞伎っていう。まぁね、『ONE PIECE』なんですけども。そこに宮嵜プロデューサーと行くんだけど。

その経緯っていうのが、宮嵜プロデューサー(ブログ注:番組プロデューサー)が尾田栄一郎先生から連絡を頂いて、「ワンピース歌舞伎、ご興味あるんですか?」っていう話になって、で「よかったら来てください、素晴らしい舞台なので」って言って、宮嵜さんが「尾田先生から誘われた」って言うから、それに「僕も行っていい?」って言って。ちょうど1日お休みの日があって、石川県でのライブの次の日(ブログ注:11月24日、千秋楽前日)、「140」(ブログ注:ソロライブ「山里亮太の140」)の次の日、お休みにしてもらってたから石川から直でそのまま行く。

で、宮嵜プロデューサーと行こうってなってて、ほんでさ、歌舞伎って行ったことないから、どうしていいか分かんないじゃない。でも、まぁ大丈夫か、普通に俺も石川県のライブ行ってそのまま、身なりはなんていうの、ジーパンにトレーナーとかで大丈夫かと思ってたら、グループLINEで尾田先生と僕と宮嵜さん、あと中間に立ってくれてる事務所(ブログ注:おそらくジャンプ編集部)の方がいて、(公演が近づいて)そろそろ4人でグループLINEでやり取りしてんだよね、「今日楽しみです!」って。

そしたら宮嵜プロデューサーが急にLINEの中で「あの、ちゃんと歌舞伎のマナーとかもネットで調べて準備は万端です」って、グループLINEで書いたの。そっからよ、俺がガクガク震えんの。何?ルールがあるの?!って思ったの。自分の首から下を見て、え?俺、デニムとスウェットじゃん。ダメなんじゃないのって思って、俺は石川県から新幹線に乗ってばーっと帰ってきて東京駅着いて、その時どうしようと思って、一回コナカ行ってるからね。コナカ、紳士服の。うん。コナカだっけな、アオキだったかな?紳士服のお店行ったのよ。スーツじゃなきゃダメなんじゃないかなと思って。でもネットで見ても、「正装で」とか。えぇーと思って、どうしよう…。でも、スーツだったら「スーツで」って書いて教えてくれるかなと思って。

でも、なんか尾田先生と担当の方がいる中で「服、何着てったらいいですかね?」って質問するのも恥ずかしいしょ? だからそのグループ(LINE)では(質問)できない。かと言って、宮嵜プロデューサーだけ単体に「宮嵜さん、今日スーツすか?」って聞いたら、もしそうじゃなかった場合、下に見てくるじゃん、宮嵜プロデューサーが。だから、そのプライドと葛藤。ネットでググってる感じ、「歌舞伎、スペース、服」でやってると、まぁいろんな情報が入って「もうダメだ!いやいい、俺はもうありのままで行こう」って、スウェットで行ったら、あの〜新橋演舞場っていう歴史ある演舞場の前で待ち合わせたら、宮嵜プロデューサーと。ぱっと見たら、宮嵜プロデューサーもデニムにスウェットだったから、すげぇ嬉しくて、あぁこれだ!つって。なんか2人できたねぇマリオブラザーズみたいな感じで。デニムの似たような服着た2人がえっちらほっちら入っていってさ。

これが新橋演舞場すごいのよ、客層的には老若男女、まさに。ちっちゃい子どもからお着物を着た妙齢な、貴婦人的な感じだ、いらっしゃりすると思えば、ほんと学校の校長先生みたいな感じの人もいたりなんか。あと若い女の人もいたり、まぁ幅広いですよ。で、色々準備があるつって、中入って。

山里:俺、一個、心配だったのが、これ全部で4時間半あるの。「これ4時間半か」って、最初聞いた時、「おっ」ってなった。それも、全然ほんと歌舞伎とか素人だから、前日ライブやって朝方まで飲んで来てたから、体力的に少し少なめだったから、4時間半か、俺ちょっとダウンしちゃったらどうしようかなと思って、眠ってしまったら、それ失礼になっちゃうの嫌だなーって思いながら入って。

三幕あるの。一幕1時間やって、30分休憩、もう一幕やって30分休憩、もう一幕やって最後みたいな感じのシステムなんだけど、眠るかもなって思った自分がバカだったよ。あっという間。一幕が。「え、もう終わっちゃったの」って思ったら、今度は尾田先生の粋な計らいで、僕と宮嵜さん用に、幕と幕の間にご飯食べたの。やっぱ4時間半あるから。それこそ幕の内弁当なんて言ってね。で、美味しいお弁当。ワンピース弁当みたいなの用意していただいてて。それ食べながら「すごいね〜、宮嵜さん、夢見てるみたいだね」って言ってて。

で、また二幕始まって、二幕始まる頃にはまた凄い仕掛けとかあるのよ。もの凄い仕掛けで、もう水がすごいドバーッとか流れてきて、そういう仕掛けがあって、もう「うわー!」ってなって、横見たら宮嵜プロデューサー、髭生えたね、おじさんですよ、ぱっと見ね。それが手をさ、少女漫画のさ、好きなバスケ部の先輩を見る女の子みたいな感じで、手をこうやって組んでさ、はぁ…はぁ…って言ってるのずっと。でも、そうなっちゃうよね、祈ってるみたいな感じ。すっごいのよ〜、海賊団が出て来る度にカッコいいの。

で、歌舞伎の要素はどんぐらい入ってるのかなって言ったら、やっぱこう自己紹介だったりとか、ばーっと戦闘シーンが終わって見得を切るところとかで、そうすると歌舞伎の常連のおじさんとかが「いよ!大和屋!」的なことを言うわけよ。で、ドドン!って盛り上げてカッコいい。俺も宮嵜さんもあれやってみたいなぁと思って。大和屋なのかって思って(ブログ注:大和屋は坂東巳之助さんの屋号)。たぶん見得バシーンって決まった時に言うんだろうなと思って、俺も人生の一度…思い出だと思って、バーンって決まった時に「ゃま…」って言って。「ゃま…」。ダメだった、怖かったの。ずっと、ちっちゃい声で「ゃま…」って言って、「ゃま…」って言って。

山里:これねぇ、(役者の)皆さん、すごいんだけどもね。もうね、坂東巳之助さんっていうね、方いんでけども、この方の多彩っぷり。ボン・クレーっていう、まぁ、あのオカマの海賊のやつがいるのね、ワンピースの中に。その人がもう生き写しなの。で、かと思えば、歌舞伎ってそこすげぇなって思うんだけど一人何役もやるのね。あれ、ここにいるはずなのに、そういえばずっとこっち顔見せてなかったら、あっこの間に入れ替わってたんだみたいな感じで一人二役とかで出て来たりとかして。うわーってなって、その度にまぁ変幻自在で全キャラそっくりっていうね。すごかったぁ。

山里:あとね、ワンピースって台詞回し、実は歌舞伎に近い、音のリズムの良い台詞を尾田先生も元々用いていたんだって。それと歌舞伎のシンクロ率が高くて、もうね市川右團次さんの白ひげの格好良さ、たまらんかった。あとね、ジンベエっていうね、魚人って言ってるんだけど、魚のね、すごい任侠を大事にする奴がいるんだけど、そいつもね、ジンベエさんはね、あぁ市川猿弥さん。無茶苦茶かっこいい。で、メイクとか衣装のクオリティもめちゃくちゃ高いんだよね。

もうそれも感動しっぱなしで、まぁ二幕も終わって、「もう終わっちゃったんだ、あと一幕しかないの」っていう感じになって、終始ずっと楽しくて、俺、今日ここ、この空間の中にいる限り一生楽しいことしか起きねぇなって。さらにすごいね、歌舞伎界ではあり得ない演出が中に入ってたりするんだけど、それがある場所で、これね、入り口でタンバリン売ってるのよ。タンバリン売ってて、それが今回、このワンピース歌舞伎のために、ゆずの北川悠仁さんが作った歌が流れて、それに合わせてタンバリンをシャン、シャンってみんな叩いて。それね、手元にあるから。<実際にタンバリンの音をならす>これよ。これをみんなで立ち上がって鳴らすんだよね。そうしてみんなで合唱みたいな感じになってね、サビで。その周りをさ、歌舞伎役者の方々が色んな者になって会場中を練り歩いたりとかして、楽しくて仕方ないの。

最高だなぁって、<実際にタンバリンの音をならす>こうやって叩いてたわけ。楽しいなぁ〜っと思って、ぱっと横見たら宮嵜プロデューサーが

「おっ、イタリア人!」

って・・・。
すげぇ水差されたの・・・。そこだけ!


山里:イタリア人って、(ラジオを聴いている)皆さん御存知でしょうって言ったら俺も恥ずかしいけど、イタリア人っていうのは私、南海キャンディースを組む前にやってたピン芸人で、タンバリンを叩きながらテーブルマナーの話をするっていうですね、地獄のピン芸人時代のやつです。

そんなの、え?何?小川さん、、<構成からイタリア人のネタをリクエストされる>aikoさんが来る前に、aikoさんが知らないうちにやっといた方がいいね。


(シャンシャンシャンシャンシャン・・・)
食べ放題の?・・・
(シャンシャンシャン・・・)
パンを・・・
(シャンシャンシャン・・・)
食べ過ぎると・・・
(シャンシャンシャン・・・)
厨房で悪口言われるぜ!グラッツェ!

・・・・・


山里:これを思い出させちゃったんですよ。あの瞬間に。あんな素晴らしいエンターテイナー達がいるとこで思い出す、俺のクソエンターテイナー!イタリア人!お恥ずかしい。<曲紹介>

山里:小川さんにね、聞きたいんだけど、あの〜「これ、昔すべってたんですよ」「おう、やってみろよ?」って言うと、何回かやっていくとさ、もうウケる日って来るじゃん、それで。え、このイタリア人、いつまで滑んの?(笑)。俺ももう一周して笑ってくれてもいいじゃない?いつまで滑んの?俺、これ。困るわー。



山里さんが最初に組んでいた漫才コンビ・足軽エンペラーが不仲で解散になった後、南海キャンディースを組むまでのほんの数ヶ月の間(2003年)、ピン芸人として活動していたという「イタリア人」。本当に黒歴史らしく、以前は触れて欲しくもない感じだったのですが、今はもう自虐ネタみたいになっていますw

役者の屋号を叫ぶのは(「大向う」と言う)、確かに憧れるのですが、ハードルが高く、実際はセミプロみたいな人達が発声しているらしいです。女の人はNGという決まりもあります。折角ワンピース歌舞伎なので、「麦わら屋!」とか気軽に観客が発声できる仕掛けもあればいいなぁと思っています。


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