・海賊船ウソランド号
押し掛け麦わら大船団物語Vol.25 レオ編『海賊船ウソランド号にのってみた』
893話
扉絵連載「押し掛け麦わら大船団物語」で今は
トンタ兵団の様子が描かれています。連載に登場するのは子分順のようなので、次がハイルディンの巨兵海賊団、最後がオオロンブスのヨンタマリア大船団になると考えられます。レオ達はどうやら海賊がどういうものかよく知らないようで(?)、一方、ドレスローザの国民達はその様子を"海賊ごっこ"程度に捉えて微笑ましく見守っているようです。ついにはドレスローザから手作りの
海賊船ウソランド号がプレゼントされ、レオ達は大はしゃぎしているのですが、果たして彼らが航海に出る日は来るのか。
トンタ兵団のドクロはウソランド(ウソップ)の帽子、あるいはトンタッタ族のシンボルであるシッポをモチーフにしているのでしょうか。
・サンジ帰還
892話
ベッジの船でケーキを完成させた
サンジは
プリンに空飛ぶ絨毯(ラビヤン)で送ってもらい、サニー号に帰還。まさかナミの抱擁が待っているとは・・・。
892話
ひゅっ!って、素早いw
892話
このサンジ帰還のシーンでプリンはそのままサニー号にいるのですが、セリフやリアクションは最初の一コマ(セリフは「・・・・・・!!」)を除き一切描かれていません。サンジが明らかに好意を寄せているナミに対してプリンはどう思っているのでしょう。そんな渦中のナミは上のコマでプリンに何か話しかけている様子なのですが、やはりセリフが無いので内容は分かりません。
サニー号はルフィと合流する約束になっているカカオ島に向っている途中ですが、カカオ島でルフィと落ち合う約束は敵側にバレていることがサンジから伝えられます。サンジの読みでは、カカオ島は待ち伏せの艦隊で包囲されており、正面突破しても敗北が見えているとのこと。カカオ島は実際、艦隊によって包囲されており、さらに島内ではオーブンの指示により島中の鏡がただ1つを残して破壊あるいは海に沈められようとしており、ルフィとの合流がさらに難しい状況になっています。
しかし、そんな状況でサンジは「
カカオ島を通過する策」(892話)を一つだけ考えてあるとのこと。
サンジはカカオ島ショコラタウンのお菓子工場にて、ブリュレの電伝虫の話から逸れたルフィとの落ち合い場所がカカオ島であることを知ったために(884話)、ウェディングケーキを運び終えた後、カカオ島に戻ってルフィと合流する手段を考えていたわけです。おそらくブリュレの話の流れから、ルフィとカタクリが鏡世界で戦っていることも知り得たはずで、ブリュレの鏡世界(ミロワールド)についてはビッグ・マムの暗殺会議で既に知っていたはずです。それなのにカカオ島で落ち合うという状況から、サニー号の鏡は全て割られているという状況(881話←ルフィの船長命令でサニー号の鏡は全て割られている)をサンジは推察したはずです。
注目するのは、艦隊の包囲網をすり抜けて「
カカオ島に上陸する策」ではなく「
カカオ島を通過する策」とサンジが言っている点です。
サニー号はベッジの船と違い、水陸両用ではないですから、そのまま島を通過することはできません。仮にカカオ島を通過する手段があったとして、直前にチョッパーが指摘しているように「ルフィがカカオ島のどこにいつ出て来るのか見当もつかねェ」わけですから、カカオ島を通過する=ルフィと落ち合う、とはなりません。仮に上陸できたとしてもサニー号は簡単に拿捕されてしまうでしょうし、サニー号を放棄するとも思えません。
また、そもそもルフィはカカオ島につながる鏡をどうやって判別するのかという問題もありますが、これに関してはブリュレを脅すか、鏡に直接尋ねれば問題ないかもしれません。
そこで考え得る最も安全な方法は、
空を移動できるプリンをカカオ島に送り込み、サニー号自体はカカオ島に上陸せずに文字通り通過することです。今のところ、プリンの裏切りはバレていないのでプリンが捕えられることはなく安全なはずです。この場合、カカオ島に上陸したプリンが取る行動は2パターン考えられます。まず一つはルフィを直接出迎えてサニー号に送ること、もう一つは島にある鏡を1つサニー号に持って帰ることです。
しかし、カカオ島の鏡がただ1つしか残されていないことは想定外かもしれません。また、これもサンジは知らないはずですが、ナミのしもべになったゼウスの使いどころも気になるところです(笑)。
890話
最終的にジェルマが助けに来る展開もアツいですね。
・フランペ
891話ではシャーロット家36女
フランペが登場(33女と表記されていますが36女に修正されています→後述「シャーロット家の人々」)。カタクリファンクラブ会長兼特攻隊長であるらしく、ルフィと戦うカタクリを援護するべく、得意の音の無い吹き矢"
シビレ針"でルフィを狙撃します。
891話
体が風船のように膨らんでいる(それと浮いている)のは、何かの能力だと思われます。カタクリとの戦いの最中、見聞色の覇気が研ぎすまされ、数秒先の未来が少しずつ見え始めたルフィでしたが、フランペの"シビレ針"を知らずに受けてしまい体が一瞬動かなくなりカタクリに腹をえぐられる大ダメージを負うことになります。
ルフィの実力を認め始めていたカタクリは不要な援護で戦いの邪魔をされたことに気を悪くし、フランペの妨害によってルフィが受けたダメージと同じ分を自らに与えるのでした。そして、フランペが援護してきた原因が自分に幻想を抱いていることだとカタクリは考えたのか、フランペを説教すると同時に、マフラーを取って、コンプレックスである裂けた口を見せつけるのでした。
893話
イケメンだと思っていたカタクリの口が裂けていたことに幻滅したフランペは、その口を
フクロウナギ(実在する深海魚)のようだと嘲笑い、噛んでいたガムをカタクリの顔に飛ばし侮蔑します。このフランペが飛ばしたガムがカタクリに"命中"しているというのが切ない気持ちになります。
カタクリは洗練された見聞色により数秒先の未来が見えるので、フランペが飛ばすガムは簡単に避けることができるはずですが、その前にフランペに未来で言われた「フクロウナギ」に動揺し、その後のガムを飛ばす未来を予知できなかったことが窺えます。「フクロウナギ」という侮蔑の言葉は、カタクリが子供の頃に言われた言葉と全く同じだったのです。そんな幼少の経験から裂けた口がコンプレックスになり、口を隠すようになったと思われますが、フクロウナギと言われた子供の頃を思い出した後、意外にも
カタクリが笑っている様子(実際は笑っている後ろ姿)が描かれています。
吹っ切れた自嘲の笑いのようにも思えますが、それにしては随分にこやかな印象を受けます。
きっとカタクリは気付いてしまったのです。
部下や自分を尊敬する家族でさえ、自分の裂けた口を見て、動揺や侮蔑の態度を取るのに対して、敵であるルフィはそのような態度を全く取っていないことに。見聞色が優れている者は人の心もある程度読めるはずでして(オトヒメが好例)、ルフィが何も思っていないことをカタクリは確信しているわけです。奇しくもカタクリはルフィのことを強者として、そして人間としても認めることになるのでした。
893話
カタクリ「外野がうるせェな…」
ルフィ「どうせ立ってられねェよ!」
そして、ここが893話の見せ場。ルフィとカタクリの戦いを野次っているフランペとその部下達に対して、ルフィとカタクリが意思疎通して取った行動が何かと言えば、覇王色の覇気を一緒にぶっ放すという。非常に爽快なシーンです。
893話
部下達が直ちに気を失っているのに対して、フランペがちょっと耐えてるのがまた良いんですよね。カタクリだけの覇王色の覇気なら何とか堪えて、またムカつく台詞の一つでも言っていたはずですが、ルフィの覇王色の覇気も合わさったことで耐えきれず失神すると。カタクリは「おれの妹に手を出すな」(うろ覚え)といった旨の発言をルフィにしていましたが、今度はルフィと一緒に、妹のフランペを覇王色の覇気で倒すという展開も面白いわけです。確かに手は出していないのですがw
これで邪魔者がいなくなり(ブリュレはどうしたものか)、ルフィとカタクリの決戦は大詰めといったところでしょうか(そうであって欲しい)。今のところ、カタクリに対して一番大きなダメージがカタクリによる自傷というのが微妙な感じではありますが、これまであったカタクリとルフィの力の差はおそらくかなり縮まっており、真っ向勝負の様相を呈しています。
・シャーロット家の人々
892話では、888話にてスムージーの船に乗っていた女戦士がシャーロット家15女
シトロンと16女
シナモンであることが判明しています。14女スムージーのすぐ下の妹であるということと、足長族ということからスムージーと父親が同じ姉妹(おそらく少なくとも三つ子)と思われます。
892話
息子 |
名前 |
役職 |
能力者 |
1男 |
ペロスペロー |
キャンディ大臣 |
ペロペロの実 |
2男 |
カタクリ |
将星/粉大臣 |
モチモチの実 |
3男 |
ダイフク |
豆大臣 |
ホヤホヤの実 |
4男 |
オーブン |
こんがり大臣 |
ネツネツの実 |
5男 |
オペラ |
生クリーム大臣 |
○ |
6男 |
カウンター |
|
|
7男 |
カデンツァ |
|
|
8男 |
カバレッタ |
|
|
9男 |
ガラ |
|
|
10男 |
クラッカー |
将星/ビスケット大臣 |
ビスビスの実 |
11男 |
|
|
|
12男 |
|
|
|
13男 |
|
|
|
14男 |
|
|
|
15男 |
|
|
|
16男 |
モスカート |
ジェラート大臣 |
|
17男 |
|
|
|
18男 |
|
|
|
19男 |
モンドール |
チーズ大臣 |
○ |
20男 |
|
|
|
21男 |
|
|
|
22男 |
|
|
|
23男 |
|
|
|
24男 |
|
|
|
25男 |
|
|
|
26男 |
ババロア |
|
|
27男 |
|
|
|
28男 |
|
|
|
29男 |
|
|
|
30男 |
|
|
|
31男 |
|
|
|
32男 |
|
|
|
33男 |
|
|
|
34男 |
マスカルポーネ |
|
|
35男 |
|
|
|
36男 |
|
|
|
37男 |
|
|
|
38男 |
|
|
|
39男 |
|
|
|
40男 |
不明 |
|
|
41男 |
不明 |
|
|
42男 |
不明 |
|
|
43男 |
不明 |
|
|
44男 |
不明 |
|
|
45男 |
不明 |
|
|
46男 |
不明 |
|
|
息子 |
名前 |
役職 |
能力者 |
1女 |
コンポート |
フルーツ大臣 |
|
2女 |
|
|
|
3女 |
|
|
|
4女 |
|
|
|
5女 |
|
|
|
6女 |
|
|
|
7女 |
|
|
|
8女 |
ブリュレ |
|
ミラミラの実 |
9女 |
|
|
|
10女 |
|
|
|
11女 |
|
|
|
12女 |
|
|
|
13女 |
|
|
|
14女 |
スムージー |
将星/ジュース大臣 |
○ |
15女 |
シトロン |
|
|
16女 |
シナモン |
|
|
17女 |
|
|
|
18女 |
ガレット |
バター大臣 |
○ |
19女 |
|
|
|
20女 |
|
|
|
21女 |
|
|
|
22女 |
シフォン |
(ベッジの妻) |
|
23女 |
ローラ |
(前チョコレート大臣) |
|
24女 |
|
|
|
25女 |
|
|
|
26女 |
|
|
|
27女 |
ジョスカルポーネ |
|
|
28女 |
|
|
|
29女 |
プラリネ |
(アラディンの妻) |
|
30女 |
|
|
|
31女 |
|
|
|
32女 |
|
|
|
33女 |
|
|
|
34女 |
|
|
|
35女 |
プリン |
|
メモメモの実 |
36女 |
フランペ |
|
○ |
37女 |
不明 |
|
|
38女 |
不明 |
|
|
39女 |
不明(アナナ?) |
|
|
893話の話タイトルでも修正が図られていますが、891話公開後に公式Twitterにてフランペの誤表記に関するアナウンスがありました。
また、フランペには41人の兄がいると本人が語っているのですが、これも修正される可能性がある設定です。上の兄弟の表で「不明」と表記しているのは、
845話に描かれている
幼い兄弟姉妹10人(ビッグ・マムは彼らに対してプリンのことを言う時「プリン姉ちゃん」と言っている)をプリンより下に自動的に埋めていたのですが、フランペが36女に入ったことから、ここに入れていた名前「不明」な娘を40男に移動しています。フランペに41人の兄がいるとすると、この40男と41男が当然フランペより年上ということになるわけですが・・・。
・現在のトットランド
【海中】
タイヨウの海賊団・・・ナワバリ内にいる全ナワバリウミウシを歌で誘い出し、海域の監視を放棄させている。これにより、ナワバリの海域内の探知機能が停止。<884話>
【ナワバリ内海上】
麦わらの一味(サニー号)とプリン・・・ナミ、チョッパー、ブルック、ジンベエ、キャロット。ケーキを完成させたサンジと合流。鏡の中から出てくるルフィと合流するため、カカオ島を目指す。ビッグ・マム海賊団によって完全に包囲されたカカオ島を通過する策がサンジには1つあるらしい。現在22時。
<892話>
ファイアタンク海賊団・・・海賊船(
ノストラ・カステロ号)でウェディングケーキを運び、ビッグ・マムと敵艦隊を引きつける。船はリキュール島に向う。ビッグ・マムの暗殺を目論むが、サンジとの紳士協定によりビッグ・マムがケーキを食べて満足するまでは手出ししないことになっている。
<892話>
ビッグ・マム・・・ビッグ・マムがウェディングケーキを求める”食いわずらい”を発症中。約8時間も癇癪(食いわずらい)を起こしており、空腹により痩せている。しかし、腹を満たせるものはウエディングケーキのみ。ケーキを載せたベッジの船を追う。
<892話>
ペロスペロー・・・ベッジがウェディングケーキによるマムの暗殺を企んでいると考え、ファイアタンク海賊団を追う。麦わらの一味にウエディングケーキが盗まれたという嘘がバレると、ビッグ・マムに命を取られることになっていたが、マムの注意がベッジが運ぶ新しいケーキに移ったため助かった?
<892話>
ビッグ・マム海賊団・・・ダイフク、コンポート、スムージーらが乗り込む艦隊、タルト船全艦が出撃。ババロアの艦隊はファイアタンク海賊団を追う。スムージーの艦隊は麦わらの一味を追う。スーロンになったキャロットにより船の舵輪を破壊され、ダイフクの艦隊は総崩れ。
<892話>
【鏡世界】
ルフィVSカタクリ・・・カタクリを倒して鏡の中から脱出し、カカオ島で一味と合流する約束をする。修業時のレイリーの「
”覇気”は…実戦の極限状態にこそ更に開花する 強敵と向き合う程に…お前は益々強くなれる」(886話)という言葉を胸に、再びカタクリに戦いを挑む。
<893話>
ブリュレ・・・ルフィに捕まり、ルフィの覇気が回復するまでの間、逃げ回るために能力を利用された。<886話>
【カカオ島】
892話
ビッグ・マム海賊団(オーブン)・・・ファイアタンク海賊団とシフォンを処刑するため、軍隊を島に配備していたが、両方とも獲り逃す。深夜1時に麦わらの一味がカカオ島で合流するという情報から、モンドールの指揮により、島の周囲は艦隊で包囲し、島中の鏡はただ1つを残して、それ以外全て割るか海に沈めるよう住民に指示する。これによって、ルフィが鏡の中から現れても簡単に捕えることができるはずだが・・・。
<892話>
パウンド・・・娘のシフォンを助けるためオーブンを挑発し、斬り殺される?<887話>
【ホールケーキアイランド】
モンドールとタマゴ男爵(ニワトリ伯爵)・・・作戦の指揮を取る。
<892話>
【ジェルマ王国(ホールケーキアイランド海上)】
882話
ジェルマ66・・・ジェルマ王国に攻め込んできたビッグ・マム海賊団の
ヌストルテ(シャーロット家11〜15男のどれか)率いる1万の軍隊を全滅させる。ニジはヌストルテの声帯模写でビッグ・マム海賊団の作戦を指揮するモンドールにジェルマを壊滅したというウソ情報を流す。そして、ジェルマ王国は出航(行き先は不明)。<882話>