東京ワンピースタワー(2015年3月13日開園)が3周年を迎えることを記念して、LIVE ATTRACTIONチケットで入園した方に配布されたコミックス『
ONE PIECE 巻三三三』。配布開始の3月9日から4月中まで確実に手に入る数が用意されているとのことで、LIVE ATTRACTIONの満席数が1公演50人程度とすれば、発行部数は15,000〜20,000部ぐらいでしょうか。ページ数は82ページ。ここでは、この本のエッセンスをページ順に簡単に紹介します。
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お祝い色紙と作者コメント
通常のコミックス同様、栄ちゃんの作者欄が設けられており、イラストには東京ワンピースタワーの3周年を祝う色紙が使われています。この色紙は園内に展示されていました(撮影禁止)。2周年のお祝い色紙がゾロとルフィで、今回がナミと一緒ですから、4周年祝いの時は自ずとウソップですかね。果たしてジンベエの色紙を拝むことは出来るものか(7年後?)。
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EIICHIRO ODA DESIGN WORKS
開園前の時点でパークのマスコット「トンガリ電伝虫」とパークスタッフの衣装のデザインは栄ちゃんによるものだと発表されていましたが、元となるスケッチはこれまで公開されていませんでした。333巻では制作側に宛てた栄ちゃんの直筆スケッチが初公開されています。まだ使われたことがないルフィが描いたトンガリ島のマークなるものも存在しているみたいです。
なお、「トンガリ電伝虫」という名前は候補の中から「ルフィが言いそうだから」という理由で栄ちゃんが選んだとのこと。
この水着をインナーにしたスタッフはめったに見ない気がします。衣装スケッチは計10ページにわたって掲載されており、制作コストを配慮して妥協したデザイン案も一緒に描かれていたりして面白いです。
こちらはデザインスケッチに添えて、制作側に宛てられた栄ちゃんの直筆メッセージ。栄ちゃんが考える衣装の構想とパークの世界観が書かれています。
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THE HISTORY OF THE ONE PIECE TOWER
(園内で開催された原画展「ログギャラリー」より)
栄ちゃんがパーク訪問時に描いたイラストやパークに宛てた色紙イラストが一挙に掲載されています。ただし、なぜかパーク2周年色紙が抜けています。
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Making of LIVE ATTRACTION "3"
(園内で開催された原画展「ログギャラリー」より)
ここでは現在公演中のLIVE ATTRACTION "3"『PHANTOM』のために栄ちゃんが描いた設定資料、GReeeeN提供の楽曲2曲の歌詞と譜面が掲載されています。本公演の目玉の一つとなっている「監修・尾田栄一郎」たる証拠の台本原案に栄ちゃんが修正を書き加えた資料も公開されています。これによって、
原案ではアンが生み出したエースの幻影を目の当りにしたルフィが大泣きするとなっていたものを、ルフィがエースの気配だけ感じるだけにしておき、ラストに観客の前だけにエースが現れてメッセージを残すという現行の演出に書き換えられたみたいです。修正後の方が断然に良く、栄ちゃんは監修というか
スクリプトドクターの仕事もこなしていたわけです。
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古川登志夫さんインタビュー
LIVE ATTRACTION "3"『PHANTOM』にてエースの声で出演している古川登志夫さんに『PHANTOM』の感想や今回の演技についてインタビューしています(計2ページ)。
——『PHANTOM』でのエースの登場はどのように感じられましたか?
古川:『PHANTOM』でのエースの出番は決して多くはないのですが、登場シーンのインパクトは絶大でした。それは演出の効果が大きいと思います。原作のストーリーでは退場してしまったエースが、幻影として登場するというアイディアも『ONE PIECE』らしいですね。
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尾田栄一郎×GReeeeN 対談
(LIVE ATTRACTION "3"オリジナルキャラクター・アンの設定画。右上の書き込みに注目)
LIVE ATTRACTION "3"で楽曲提供したバンドGReeeeNとの対談。今回のコラボ経緯や、以前から交流がある両者の互いの印象などが語られています(計10ページ)。
——まずは今回のコラボが決まった経緯を、教えていただけますか?
尾田:僕はライブアトラクションの監修という事でお話を受けたんですが、同じタイミングでGReeeeNが東京ワンピースタワーのテーマソングを作ってくれているって事を聞いて、デモ音源を聴かせて頂いたんです。そしたら6曲ほどあったから、「一曲こっち(舞台)にちょうだいよ」みたいな(笑)。さらにいつの間にか、もう一曲ラストにも使うことになったんですよね。つまり「運命」です(笑)。
——尾田さんは今回、GReeeeNさんの作った楽曲を歌うアンというキャラクターもデザインされていますよね。
尾田:舞台映えする衣装もイメージしながらデザインしました。アンっていうのは…ファンの人は気づくかもしれないんだけど、ちょっと思わせぶりなものを入れてみました。そして舞台のタイトル『PHANTOM』ですよ。ここからはご想像にお任せします。
アンっていうのは…ルージュのお腹の子(つまりエース)が女の子だった場合にロジャーが考えていた名前です。”女の子なら「アン」男の子なら「エース」…彼がそう決めてた”(原作551話)。「思わせぶりなもの」とは名前のほか、そばかすのことですね。偶然なのか必然なのか、「ここからはご想像にお任せします」ということなので、アンの裏設定みたいなものはなく、勝手に妄想(Phantom)してください、と。
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SBS
なんとSBSもあります。番外のコミックスでは初のことです(中身はコミックスじゃないんですけどね)。
この出張版SBSでは麦わらの一味全員のサインが掲載されています。バルトロメオがもらったルフィ、ゾロ、ウソップ、ロビン、フランキーのサイン色紙は既に公開されていましたが、その場にいなかったナミ、サンジ、チョッパー、ブルックのゾウ組のメンツのサインが初公開となっています。チョッパーのはサインというか拇印…いや手形(笑)。サンジは口紅を引いて、色紙に口づけするのでしょうか……カマバッカの影響がまだ抜けてませんねw
また、相変わらず出張版でも読者が決めたキャラクター誕生日にページを割いているわけでして、LIVE ATTRACTION "3"のオリジナルキャラクターとトンガリ電伝虫の誕生日が決定しています。
アン = 1月1日(エースと同じというロマン→双子説?!)
パギー = 8月8日(バギーと同じ誕生日)
オウムDJ = 8月11日(声を演じるMC RYUの誕生日)
トンガリ電伝虫(チョウロウ) = 3月13日(東京ワンピースタワー開園日)
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