『ONE PIECE』作者・尾田栄一郎氏に「熊本県民栄誉賞」贈呈へ 9組目の受賞者に
人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の作者・尾田栄一郎氏(43)が、出身地の熊本県から「熊本県民栄誉賞」を贈呈されることが4日、熊本県知事定例会見で明らかになった。2016年に「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されたことや熊本地震の復興支援に尽力した功績が称えられた。「熊本県民栄誉賞」の受賞者は尾田氏で9組目となる。
尾田氏が描く漫画『ONE PIECE』は、1997年に『週刊少年ジャンプ』34号で連載がスタートし、主人公のモンキー・D・ルフィが仲間との友情を大切に冒険し、海賊王という夢に向かって成長していく物語。バトルやギャグ、感動エピソードなど少年漫画の王道として人気を博し、1999年にテレビアニメ化、2000年に劇場アニメ化、2015年に歌舞伎化された。
漫画は初連載ながら20年以上続いて、同誌の歴代作品の中では『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に次ぐ長期連載。世界的な人気作品となり42以上の国と地域で流通し、コミックスは現在第88巻まで刊行され累計発行部数は4億3000万部を超えるなど、漫画史上類を見ない記録を樹立した。
2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定され、この時、尾田氏は「漫画界の先人達または協力者達、読者の皆様への感謝を忘れず、これからも記録に恥じぬ作品を描いていきたいと思います」とコメントしている。
尾田氏は熊本地震からの復興支援にも尽力。南阿蘇鉄道ラッピング電車企画や新成人に対するメッセージなど県や被災市町村と連携した「熊本復興プロジェクト」を通して、人々に明日へと踏み出す勇気を与えたことから、輝かしい功績を称えるため今回の県民栄誉賞の贈呈をする運びとなった。
熊本県民栄誉賞は過去に、ロサンゼルスオリンピック・柔道無差別級で金メダルを獲得した山下泰裕選手、日本女子プロゴルフの史上最年少でツアー通算50勝を達成した不動裕理選手、ロンドンオリンピック・バトミントン女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希・垣岩令佳選手などが受賞しており、尾田氏は9組目の受賞者となる。
15日に熊本県庁で贈呈式が行われる。
(オリコン)
「熊本県民栄誉賞」贈呈 『ONE PIECE』作者・尾田栄一郎氏「大変光栄」
人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の作者・尾田栄一郎氏(43)が15日、出身地の熊本県から「熊本県民栄誉賞」を贈呈された。贈呈式に出席できなかった尾田氏は手書きで、熊本に対する思いとともに「この度の受賞を大変光栄に思います」と感謝のコメントを寄せた。
尾田氏が描く漫画『ONE PIECE(ワンピース)』は、主人公のモンキー・D・ルフィが仲間との友情を大切に冒険し、海賊王という夢に向かって成長していく物語で、『週刊少年ジャンプ』で20年以上連載されている世界的な人気作。42以上の国と地域で愛され、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された。
今回の贈呈は、ギネス世界記録に認定されたことや、尾田氏が、県や被災市町村と連携した「熊本復興プロジェクト」を通して、人々に明日へと踏み出す勇気を与えたなど、熊本地震の復興支援に尽力した功績が称えられた。「熊本県民栄誉賞」の受賞者は尾田氏で9組目となる。
この日の午後、知事応接室にて贈呈式を実施。蒲島郁夫知事をはじめ、尾田氏の代理として、尾田氏の両親、『週刊少年ジャンプ』中野博之編集長、『ONE PIECE』関連担当者らが出席。そして、ルフィとくまモンもお祝いに駆けつけ、贈呈式を盛り上げた。
尾田氏は手書きの書面を通じて、熊本への思いを記し「あらためて、熊本の震災で被害にあわれた方々、今なおその影響の渦中にいる方々にお見舞い申しあげると共に、今後も自分にできる最大限のエールを送り続けたいと思います」と誓い「本日は授賞式に直接お伺いできず申し訳ありません。この度の受賞を大変光栄に思います」とコメントを寄せた。
なお、今後、受賞を記念して尾田氏の偉大な功績を永く称えるとともに、被災地の復興を力強く後押しするため、熊本県庁プロムナードに、主人公ルフィの立像を設置する予定。
(オリコン)
「被災者にエール送り続けたい」 県民栄誉賞の漫画家・尾田栄一郎氏
県は15日、人気コミック「ONE PIECE(ワンピース)」作者で熊本市出身の尾田栄一郎氏(43)=東京都=に県民栄誉賞を贈った。熊本地震の復興支援に取り組む尾田氏は被災者に向けて「今後も自分にできる最大限のエールを送り続けたい」との直筆メッセージを寄せた。
県庁であった贈呈式には、尾田氏の父精一郎さん(73)と母実恵子さん(73)が代理で出席。2人に賞状を手渡した蒲島郁夫知事は、授賞を記念してワンピースの主人公ルフィの立像を県庁プロムナードに建てる方針を明らかにした。
終了後、両親は「復興支援の役に立てたことをうれしく思います」などと話した。
県民栄誉賞の授与は10人目で漫画家は初めて。
(熊本日日新聞)
熊本から東京へ来た当時、僕は、故郷なんか
もう捨てた、未練はないとイキがっていました。
熊本へ帰る事が自分にとっての敗北だったからです。
正直に言いますと、親が死んでも葬式には出ず
漫画を描き続けると心に誓っていました。
頑張る事をはき違えた親不孝者でした。
ともあれ、そんな必死な時期もあってこその
今なので、後悔はしていないんですが。
そのかわり、今持てる自分の力で親や故郷に
恩を返していく事も当然の流れかと思います。
あらためて、熊本の震災で被害にあわれた
方々、今なおその影響の渦中にいる方々に
お見舞い申しあげると共に、今後も自分にできる
最大限のエールを送り続けたいと思います。
本日は授賞式に直接お伺いできず申し訳ありません。
この度の受賞を大変光栄に思います。
2018.4.15
尾田栄一郎