・海賊オオロンブス
扉絵連載『押し掛け麦わら大船団物語 Vol.34 オオロンブス編』
「スタンディング王国 開拓冒険家引退」
オオロンブスはいわゆるコンキスタドールのコロンブスをモチーフにしたキャラクターで、名前は小ロンブス→大ロンブス、船団名のヨンタマリアはコロンブスの大西洋横断航海に使われたサンタマリア号をモジったもの(3→4)、副提督(?)はそのままコロンブスという具合です。世界史上のコロンブスはスペイン王国の出資によって探検を行っていましたが、オオロンブスは
スタンディング王国という国から出資を受けて、あのような大船団を組織して航海していたようです。「ス」しか合っていないわけですが、元ネタは何でしょうね。ともかく、今回総登場する革命軍とは敵対する側の王国であることは間違いなさそうです。
また、スタンディング王国の支援がなくなってもオオロンブスがヨンタマリア大船団を維持できるのか気になるところです。
・革命軍新総本部
黒ひげ海賊団の襲撃を受けて
革命軍の本拠地バルティゴは壊滅したことが新聞で伝えられていましたが、記事では死傷者に関する情報は無く、革命軍の消息については不明でした(824話)。本話では革命軍の総本部がカマバッカ王国に移されたことが明らかになり、予定していた
幹部総会(803話でドラゴンが全軍のリーダー達に招集をかけていた)がまさに行われようとしていました。
状況から察するに、どうやら革命軍側が"事態"に気づき、黒ひげ海賊団が到着した段階ではもぬけの殻だったということでしょう。黒ひげ海賊団はお目当ての大量の武器を手に入れることはできなかったと思われます。
幹部総会のテーブルには既に
ドラゴン、
イワンコフ、
イナズマ、
コアラが着席しており、残る椅子は5つ見えます。1つは参謀総長の
サボの分で、残り4つは到着が遅れている
革命軍軍隊長達4人の分だと思われます。
革命軍は2日後に開催される今回の世界会議(レヴェリー)にて、ついに天竜人へ
宣戦布告する模様です。革命軍はそもそも世界政府の打倒を目指す反対勢力ですが(432話)、世界政府を牛耳る天竜人に対して直接攻撃を仕掛けたことは無かったようです。
・革命軍軍隊長
革命軍幹部総会に遅れていた
軍隊長達4人は
前回国名が出ていたルルシア王国の港町に上陸していました。話タイトルにあるように、この4人が革命軍全軍の軍隊長であり、革命軍は東西南北の4つの軍で構成されている模様です。活動拠点がそれぞれ東西南北の海ということなのでしょう。
革命軍"南軍"軍隊長 リンドバーグ
ミンク族なのかゾオン系能力者か?
動物っぽい見た目を除いては4人の中で唯一能力の片鱗を見せておらず、彼のメインスキルは兵器の発明みたいです。会話や見た目から、自身の武器に限らず、他の軍隊長の装備や武器も作っていると思われます。名前の由来は飛行家のリンドバーグからでしょうか。
革命軍"西軍"軍隊長 モーリー
ニューカマーと思われる巨人族。
超人系(パラミシア)と思われる能力により、周りの地面を粘土のように変化させています。系統としてはセニョールのスイスイの実に類似しています。武器の銛と装備は形状から見てリンドバーグの発明だと思われます。
革命軍"東軍"軍隊長 ベロ・ベティ
裸にネクタイの女(たぶんニューカマー)。
旗の一振りで人々を鼓舞し、内なる力を呼び起こすという軍隊長に相応しい
"コブコブの実"の能力者。キャラクターのモチーフはフランス7月革命を描いた「民衆を導く自由の女神」でしょうか。名前のベロ(BELO)はポルトガル語で"美しい"という意味だそうです。掲げる旗にはRとAの文字があり、革命軍(Revolutionary Army)の旗だと思われます。マークはドラゴン(龍)をモチーフにしたデザインでしょうか。
革命軍"北軍"軍隊長 カラス
声が小さく(?)、嘴状の拡声器を付けて会話する男。
移動手段にサボが乗っていた烏(794話)の正体がこいつだったようです。
794話
現段階では能力の解釈が難解で、おそらくパラミシアに該当する能力だと思われますが、「
特殊」という言葉を使わざるを得ません。
上のコマでは能力者の身体の一部が烏となって飛び立ち、この烏達を能力者が操っているようです。何かの自然系能力者で烏を象っているとしてもその烏が「カァ」と鳴いていることの説明がつきません。ゾオンだとすれば、能力者の身体が分裂することの説明ができず、またサボを乗せて運ぶシーンで分裂する必要もありません。この能力を素直に解釈すれば、
能力者の身体が烏の集合体になっているということです。
ところで、軍隊長達がルルシア王国の港町に寄り道していたのは、町が黒ひげ海賊団傘下の
桃ひげ(懸賞金5200万ベリー)に襲われていたためです。軍隊長達にあっさりやられた桃ひげは「黒ひげ様が…黙ってねェぞ」と脅しをかけますが、ベティは「残念だが奴は傘下など気にしない」と答えています。ティーチはルフィとは随分対照的なようです。麦わらの一味が黒ひげ海賊団と戦争になった時、もしかすると傘下の海賊が勝敗を分けることになるのかもしれません。