——とても息の合ったお二人ですね
市川猿之助:田中さんにお会いするのは、ワンピース歌舞伎を尾田先生と一緒に観に来て頂いて以来ですね
田中真弓:猿之助さんのことはいつもドラマで見ていましたので、久しぶりという気は全然しないですね
——久々のアフレコのご感想は?
猿之助:今回はガン・フォール役ということで前任の方がいるということ、また以前演じさせていただいたコーメイとも変えなければいけないので、そのあたりは難しかったですね。画を見ないと想像もできないので、事前に作り込むというよりは現場で事前に皆さんがアフレコされた声を聞きながらイメージを膨らませました。でも久々アフレコはやっぱり難しかったですね。画がどんどん進んでいってしまって・・・慣れません(苦笑)
真弓:限られた尺の中にちょうど納めなければいけないので、独特の難しさがあると思います。でも猿之助さんはパパッとコツをつかんで進めていらっしゃったのでさすがですね
猿之助:もちろんアニメと声優といってもお芝居ですから、共通する部分もたくさんあります。本当だったらキャストが一堂に会して演じたい部分もありますが、いろいろ事情もありますからね
真弓:今日は来て良かったですね。猿之助さんの声を聞いて、掛け合い部分の撮り直しもできてすっきりしました。ガン・フォールは年齢的にはおじいちゃんですが、全く違和感がなかったですよね
猿之助:僕らは年齢差がある方が等身大よりもやりやすいんですよ。おじいちゃんとか妖怪とか(笑)
——猿之助さんにとってワンピースとは?
猿之助:ワンピース歌舞伎は、僕が死んだら確実に代表作として上がってくる作品だと思っています。その特別な作品である『ワンピース』の総本山であるアニメにこうやって2度も出演させていただくことができて、本当にうれしく思っています
——今作の見どころは?
猿之助:ものすごい壮大なストーリーである“空島編”を2時間にギュッと凝縮される訳ですから、忙しい方も、以前の空島編を見逃された方も、まずこの物語を見て魅力を知っていただきたいですね。どこを切っても名場面だらけです。今回見ていただいて、もっと詳しく見たくなった方はぜひDVD BOXで!ワンピースを初めて見るという方にもぜひおすすめです
真弓:見どころはもちろん、ガン・フォールですね。その他にも、過去作品を短くまとめるとどうしてもダイジェストっぽくなって感動が半減してしまうところもあるかと思うんですが、この作品は短くなってもそういった違和感が全くないんです。あの長いシリーズをよくぞまとめたな、と。空島編は本当に長いので、もしかすると過去の放送では途中で見なくなっちゃったという人もいらっしゃるかもしれません。そういった方にももう一度今作を見ていただき、あらためて空島の大冒険を楽しんでいただければうれしいです
(ONE PIECE.com「8/25(土)夜9時放送の夏スペシャル『ワンピース エピソード オブ 空島』のゲスト声優に歌舞伎役者・市川猿之助さんが決定!(コメントあり)」より)