・SMILEの天敵
911話
お玉の能力(きびきびの実?)は、頬をちぎって作る”きびだんご”を動物に食べさせると、その動物を従えさせることができるというものでした(911話)。
この能力は人間に対しては効果が及ばないそうですが、本話では百獣海賊団”真打ち”の
スピードが”きびだんご”を食べ、お玉の家来になっています(笑)。
さすが馬並の女と言うべきか。
人間には本来効かないはずと驚くお玉に対し、
ルフィは「
半分馬だからじゃねェか?」という見解を示しています。これが本当なら、
お玉の能力はSMILE、ゾオン系能力者、さらにはミンク族にも効力があることになるのかもしれません。そうでなければ、ウマ美(ルフィがつけたあだ名)ことスピードのウマ度が特別に高かったということになるでしょうかw
SMILEやゾオン系能力者に”きびだんご”の効果が及ぶ場合、SMILEやゾオン系能力者で戦力が固められている百獣海賊団にとっては、お玉の能力は脅威になり得ます。ただし、”きびだんご”を食べさせる事ができればの話ですが。
もう一つ面白い話としては、ミンク族に”きびだんご”の効力が及ぶ場合、ミンク族がお玉の家来となった状態で”
月の獅子(スーロン)”化するとどうなるのかということです。スーロンは本来制御できないと我を失い一晩で戦い疲れて死んでしまうという危険な状態ですが、スーロンをコントロールできないミンク族でも”きびだんご”の支配下にあれば無差別に攻撃することもなく安全にスーロンを発動できることになる……かもしれません。
・ワノ国の亡霊
ホールデムらに誘拐されたお玉の奪還の流れで、ルフィ達は桃源農園で獲れた安全な食料を載せた宝船を奪い逃走。おこぼれ町に奪った食料と水をばらまき、ルフィは町人達に感謝されるのでした。これはメシをくれたお玉への恩返しだとルフィは言います。一方、お菊が心配していた通り、博羅町の元締めである
ジャックには一連の騒動がすでに報告されてしまったようです。これについては
前回ルフィがホールデムを倒す倒さないは関係なかった気もしますが。
宝船を奪って逃げる途中で、ホーキンスと交戦していたローがルフィ達に合流しています。作戦が狂い、最悪の事態になったと憤慨するローでしたが、追っ手が迫る状況のため、とにかく一行は「おでん城跡地」の山頂に移動する模様です。そこには「
ワノ国の亡霊達」がいるとのこと。
そして、このラストカット。
光月おでんの墓標の他、モモの助、錦えもん、カン十郎、雷ぞうの墓標まで建っているのが見えます。やはり
916話で考察したように、光月家はおそらく20年前に将軍オロチとカイドウの手によって一族もろとも滅ぼされた模様です。しかし、モモの助達は現世に実在しています。光月家が悪霊一族と呼ばれる要因がこれではっきりしたわけですが、その真相は不明です。なお、モモの助達の死を偽装しているという可能性は、モモの助の年齢の謎やネコマムシらの発言との整合性から否定できそうです。