・酔狂のカイドウ
921話
前回、突如、
龍の姿で おこぼれ町の上空に現れた
カイドウ(つまりは、カイドウが幻獣種「龍」のゾオン系能力者であることが明らかに)。カイドウは博羅町の件の報告を受けて、「SMILE」の取引を壊滅させた憎き
ルフィと
ローが既にワノ国に上陸していることを知り、怒りのあまりわざわざ現れた模様です。怒りのあまりと言うより、実は
酒に酔っていたための珍事だったようですが。
おこぼれ町が危険に晒されていると察した
ルフィは一人飛び出し、おでん城跡のある山を駆け降りていき、
ローもまた、これ以上”作戦”に支障をきたすわけにはいかないため、ルフィに下手な行動をさせないためにルフィを追うのでした。
また、おこぼれ町にお鶴がいると知った
錦えもんも
お菊と共に山を駆け下りています。錦えもんが妻のお鶴に恐くて未だ会うことが出来ないと言っていたのは、20年経って、お鶴もとうに再婚しているはずと考えていたからのようです。しかし、お鶴が未亡人となっていることを知り、真っ先にお鶴のもとへ向かうのでした。
一方、
ジャックら百獣海賊団としても酔ったカイドウに おこぼれ町で暴れて欲しくないのは同じだったようです。というのも、おこぼれ町の住人はカイドウの工場の労働力であることに加え、カイドウに暴れられては九里ごと壊滅させられてしまう危険性があると感じている模様です。
そこで機転を利かせた百獣海賊団真打ちの
ホーキンスはルフィとローはおでん城跡に隠れているとウソの報告をして、カイドウの注意を町から逸らします。さらにホーキンスの意図としては、将軍オロチが恐れる光月家の”呪い”の根源となっている おでん城跡ごと消してしまうのが得策という考えがあった上とのこと。これはジャックとホーキンスの会話のシーンのことですが、このシーンでは、ジャックはホーキンスの説明を聞いて、ホーキンスの頭の良さを危険視したのか、それとも何かホーキンスに別の意図があるのではとやや納得していないと読み取ることもできる気がします。ホーキンスの真意は不明ですが、ジャックからして見れば、ルフィとローをホーキンスが庇っているように見えたのかもしれません。
憎きルフィとローが おでん城に隠れていると知った
カイドウはおでん城跡に向かって飛び・・・
〝熱息〟
龍って、そんなことできんのかーい!w
西洋の竜(ドラゴン)なら分かるのですが。まぁ、それを言い出すと、センゴクも大仏の姿で掌から衝撃波みたいなものを出していたので、幻獣種あるあるなのかなとw
ちなみに、私はカイドウの能力は
サラサラの実モデル・ドラゴンと予想しています。これはパンクハザードで登場したサラサラの実シリーズの拡大解釈で、両生類の「サラマンダー」から幻獣の「サラマンダー」へ読み替えたものとの予想です(
【最新話】 ピーン!お前、竜の動物系能力者だろ?カイドウ!? 【第698話】)。
話を戻して、この時おでん城跡にいたのは、
モモの助、
しのぶ、
サンジ、
ナミ、
チョッパー、
ブルック、
キャロット、
狛ちよ、
ベポ、
シャチ、
ペンギンです。
ローが残っていれば、この危機的状況を脱することは出来たはずですが・・・
しかし、ここでナミやサンジらが死亡全滅という展開は『ONE PIECE』的にはあり得ないので、何らかの形で危機を脱しているはずです。
しのぶの
〝妖艶の術〟でしょうか。
921話
はい、違いますね。
パターンとして、1つは最近ホールケーキアイランド編でもあった「すかし」。つまり、カイドウの攻撃がギリギリ当たっておらず、全員無事という展開。もう1つは、やはり、くノ一の しのぶ が忍術で何とかしたという展開が予想されます。
また、この時のシーンで一つ気になるのは、おでん城跡の山に
大きな扉が初めて描かれている点です。これは917話で描かれていた博羅町奥にあるという桃源農園の入り口の扉だと思われます。つまり、
桃源農園は山の麓ではなく山の内部にあるようです。左右にぽっかりと空いた大きな穴は太陽の光を農園に取り込む為の構造でしょうか。サンジ達はひょっとすると、桃源農園に落ちているのかも?
一方、この状況を遠くから目撃することになった
ルフィはすぐさま宙に飛び、カイドウに怒りの鉄槌を振り下ろすのでした。
〝ゴムゴムの象銃(エレファントガン)〟
・残りの二人
前回までの錦えもんの話を踏まえて、光月おでんの家臣の侍「
赤鞘九人男」は錦えもん、カン十郎、雷ぞう、お菊、河松、傳ジロー、アシュラ童子(酒天丸の正体)、イヌアラシ、ネコマムシの9人と考えられます。
920話
921話
20年前、光月おでんが処刑された時、
イヌアラシと
ネコマムシは敵の軍勢に捕まり、
錦えもんと
カン十郎、
雷ぞう、
お菊、三度笠の侍(河松か傳ジロー)はおでん城へ向かったことが分かっていましたが、残りの二人がこの時どうしていたのかは不明でした。
今回の酒天丸の回想シーンでは、アシュラ童子(酒天丸)ともう一人の侍(河松か傳ジロー)がカイドウと対峙している様子が描かれています。20年前の処刑の日、どうやら、赤鞘九人男の残りの二人は、家臣達がおでん城へ逃走する道中、殿(しんがり)としてカイドウに応戦していたことが窺えます。