・狂死郎一家
侍を集めるという本来の目的から逸脱して大盛況の
サンジのそば屋台。
前回、そんなサンジを良く思わない怪しい影が・・・
???「あの若僧…ここが誰のシマかわかってんのか…!?」
今回、早速サンジに嫌がらせするために現れたのは、919話に登場していた将軍家御用達の両替屋、
居眠り狂死郎の手下のカクさん&クニさん&スケさん(狂死郎一家)でした。狂死郎一家の名前の由来はTVドラマの時代劇「水戸黄門」からですね。
この狂死郎一家は嫌がらせにサンジが作った蕎麦を粗末に捨てるものですから、売られた喧嘩を秒速で買ったサンジと、その場に居合わせたフランキーによりクニさんとスケさんが懲らしめられ、カクさんは逃げて行きました。
逃げ帰ったカクさんが事の次第を狂死郎に報告すると、狂死郎は百獣海賊団大看板の
クイーンに連絡して刺客を送ってもらうようカクさんに指示します。狂死郎自身は
今日開かれる将軍の宴に呼ばれていて忙しいために自らは出向かないようです。狂死郎の名前の由来は「居眠り」の異名もあることから、円月殺法でお馴染みの架空の剣豪「眠狂四郎」で間違いないわけでして、彼自身の実力は気になるところです。
909話
ところで、サンジが蕎麦を売っていた区域、狂死郎一家の"シマ"は花の都の「左京」と呼ばれるところのようです。四重の塔がある花の都の左側を指すようです。
・ワノ国のトップアイドル
狂死郎一家の騒動をきっかけにサンジ達は
トコという変わった少女と出会います。この少女は異常に明るく、買った蕎麦を狂死郎一家に捨てられた際も泣きながら笑っていたほどです。聞けば、トコは禿(かむろ)なのだとか。
禿(かむろ)とは、漢字の通り"ハゲ"のことですが、狭義には遊郭の花魁(遊女)に仕える童女のこと。一般的に"かむろ"と読ませると、"ハゲ"とは別のイメージを持つはずです。本話の話タイトルの意図としては「禿(はげ)のおトコ(男)」と読ませることを狙っていたのではなかろうかと思うわけですが、ジャンプではご丁寧に全ての漢字にルビが振られているため、それは叶いませんでした。
そして、サンジ達が今いる道をこの日、トコも参加する花魁道中が通るのだとか。この花魁道中は今日開かれる将軍の宴に向かうもので、花魁の名は「
小紫」。現在、ワノ国唯一人の花魁だそうです。ワノ国において花魁は女の「完全体」とまで煽られています。
小紫の全容は明らかになっていませんが、ハンコックとしらほしのキャラデザインに触れていた『ONE PIECE 総集編』のvol.26収録の作者コラムで「
さあ 次は…あそこで美女を出さなきゃ…!!」と言っていたのは、小紫のことで間違いなさそうです。
トコが泣く時でさえも常に明るく振る舞い続ける理由は何かと想像して、禿のトコと花魁の小紫が接する上のシーンを見るとやや恐怖を覚えるのは私だけでしょうか。ともかく、トコとの出会いと彼女の妙に明るい性格には引っかかるものがあります。
なお、芸者として将軍の座敷に潜入することを狙っていた
ロビンは、小紫と同じ座敷についに呼ばれることになったようです。
・ワノ国の将軍オロチ
花の都の城では、小紫を待ち侘びるワノ国の将軍、
黒炭オロチのシルエットが初めて描かれています。
とりあえず、頭が5つ見えますね。
ヘビヘビの実モデル幻獣種「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」なのでしょうか。ヤマタノオロチとなると、これまでにブログに寄せられたコメントの中で思い当たるものが2つあります。
一つ目はカイドウが竜の動物系能力者であることを予想した698話の考察記事に寄せられた
xoxo21さんのコメント。
ワノ国がカイドウの拠点とするなら、竜…ヤマタノオロチ(これは蛇か?)もしくはキングギドラ(キング!)なんでどうでしょう?
昔、ドラクエ3でジパングという町のボスがヤマタノオロチだった記憶がありまして…
まだ将軍オロチの名前も出ていない5年以上前の話です。
二つ目は無敵の強さを誇るカイドウを倒す秘訣が存在すると予想した923話の考察記事に寄せられた
朝からさんのコメント。
カイドウが酒呑み?ぽいのが何か伏線な気もします。ヤマトタケルがヤマタノオロチを酒を飲ませて倒した話、みたいな?
将軍の名前もオロチですし、ヤマタノオロチの子孫の鬼が酒呑童子って言う伝説もありますし
酒が鍵になりそうな気します。
現状、カイドウの弱点と考えられるのは「悪魔の実の呪い」と「酒」ですから、この予想は非常に鋭いと見ています。将軍オロチがヤマタノオロチとなれば、錦えもん達は決戦の日に行われる宴でカイドウと将軍オロチを強い酒で酩酊させて一網打尽という作戦を立てているのかもしれません。