・奪われた屋敷図
かつてカイドウの屋敷を設計した棟梁の
港友(みなとも)から屋敷図を入手するため、港友の下で働いていた
フランキー(フラの介)でしたが、実は港友は10年くらい前にその屋敷図を質に入れていたことが判明します。当てが外れてしまったフランキーは屋敷図の持ち主を探しますが、10年の間に屋敷図は人から人に渡り、フランキーが最後に辿り着いた元持ち主は
九里から来た男に屋敷図を奪われたと言います。その男は顔を隠していたために、とうとう屋敷図の手がかりが途絶えてしまうのでした。
九里にいてカイドウの屋敷図を必要とする者・・・。強盗なので顔を隠していて当たり前ですが、ワノ国で顔を隠す必要がある人物と考えた場合、その男がしかも「九里」から来た、そしてカイドウの屋敷図を欲しがるとなると、光月家の関係者もしくは反乱の同志である可能性が高いです。
飛徹あたりがその人物として怪しいです。顔は天狗のお面で隠していますしね。しかし、ワノ国編 第二幕で飛徹は既にイヌアラシもしくはモモの助に会っている可能性がある、少なくとも会話の流れから雷ぞうがワノ国に来ていることは知ったはずですが、それに関して飛徹の様子が描かれることはなく、正体がまだ明かされていません。
・太鼓持ちのヤス
任務から外れて迷子になっていたゾロが第二幕では本話が初登場。なぜか太鼓持ちの
卜の康(通称:ヤス)というお調子者に取り付かれていました。
929話
第一幕の最後、川舟に乗って「わさび寿司」を食べながら兎丼(うどん)方面へ向かっていたゾロでしたが(924話)、文字通り太鼓持ちでお喋りなヤスの話によると、ゾロが寿司を食べ過ぎてお代が払えなく困っていたところを、ヤスが代わりにお代を支払い助けてくれたようです。ヤスが金持ちというわけではなく、なけなしの金を払いスッカラカンになってしまったとのこと。しかし、この時「ピンと来た」と言うヤスの読み通り、ゾロはその後、賭博で勝ちまくったらしく、その上、逆上して追ってきた博徒を薙ぎ倒したものですから、ヤスはすっかりゾロを気に入って離れないわけです。
ゾロとヤスは兎丼側から希美(きび)跡地を通り花の都に向かって歩いており、ヤスはその手前にある花の都のおこぼれ町「
えびす町」にゾロを案内します。ヤスが住むこの町は同じおこぼれ町でありながら、九里のおこぼれ町とは雰囲気が全く異なり、住人は不気味なぐらい笑って暮らしているではないですか。「笑う門には福来たる」を地で行くこの町の住人は皆、えびす顔(笑顔)。だからここは「えびす町」と呼ばれているようです。徳島の阿波踊りの歌(踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々)をもじって、ヤス曰く「泣いても貧乏 笑わにゃ損♪損♪」という具合です。
そして、本当に”笑う門”に”福”が来ているようです。
えびす町には度々、
丑三つ小僧が現れているとのこと。丑三つ小僧は
926話にて都を騒がせている人物として名前だけ出ていた義賊で、都の悪い金持ちから金を盗み、貧乏長屋にそれをばら撒いているようです。反乱の同志かもしれません。
”
犯人はヤス”という古の言葉があるわけですが(元ネタはファミコンソフト『ポートピア連続殺人事件』)、丑三つ小僧は昨晩も現れており、ゾロと一緒に行動して都を離れていたヤスにそれが可能かは微妙なところです(ヤスと出会ってから一晩経っているのかよく分からない)。ともかく、このヤスという男は悪い奴ではなさそうですが・・・。
・黒炭オロチ登場
ワノ国の将軍、黒炭オロチの容姿が明らかになっています。
929話
頭が大きく雷ぞうの様な体型で、頭の上には向かって右側にちょんまげ、左側に王冠を被っているのが特徴的です。現在、花の都のオロチの城(オロチ城)では宴が行われている最中。宴のシーンでは狂死郎と並んで二人の人物が描かれており、こいつらがオロチ直属の戦力ということでしょうか。
929話
宴の前には、オロチとある組織との
武器の売買に関する密談が行われています。驚くことに、オロチの商談相手は
CP-0。なんと世界政府は海賊と戦う為の武器を海賊(カイドウ)から買っていたというのです。実際は仲買人のジョーカー(ドフラミンゴ)から買っていたようですが、ドフラミンゴがいなくなり、とうとうワノ国と直接交渉することになったわけです。
オロチはCP-0の足元を見てふっかけており、今回の交渉で武器と引き換えに「
戦艦」を手に入れることになったようです。そして次は「
ベガパンク」を要求するとのこと。オロチがこの様に強気なのはもちろんワノ国のバックにカイドウが付いているからです。
この交渉から見えるのは、オロチ側が欲しているのは世界政府の科学力、世界政府側が欲しているのはワノ国の生産力および技術力と思われます。刀鍛冶もそうでしょうし、特に、海楼石の加工技術はワノ国が優れているということですから、世界政府には対能力者武器の需要があるのかもしれません。
・リュウリュウの実の能力者
狂死郎一家を返り討ちにしたそば屋(サンジ)への見せしめにクイーンが送った刺客(
927話)は百獣海賊団真打ちの中の最強の6人と呼ばれる「
飛六胞(とびろっぽう)」のうちの2人、
ドレークと
ページワンでした。ここで、新キャラのページワンとともにドレークの能力名が明らかになっています。
929話
ドレーク→ リュウリュウの実 古代種 モデル アロサウルス
ページワン→ リュウリュウの実 古代種 モデル スピノサウルス
恐竜ですからリュウというわけです。いずれも肉食獣で、アロサウルスはティラノサウルスに並ぶ肉食恐竜の代表格です。ドレークの人獣型のバットマン感が凄いです(笑)。そして獣型で登場したページワンは何だか私には大槻ケンヂさんに見えて仕方ないですw
930話
キング→ リュウリュウの実 古代種 モデル プテラノドン
930話では百獣海賊団大看板の
キングの能力も明らかになっており、彼もまたリュウリュウの実の古代種でした。キングは滝登り(謎のタコが登場した鯉の滝登りを利用したワノ国の入国方法は常套手段だったようです)でワノ国に侵入しようとした
ビッグマム海賊団を追い払うために現れ、体当たりによって船ごと滝の底に落とします。
モデルは翼竜のプテラノドンであるため空を飛んでいます。これはペルが発言していた
確認されている飛行能力5種(169話)のうちの一つなのでしょうか。異名の「火災」と能力の関係性は見えませんが、獣型でも燃えているようですw
キングの異名についての議論はさて置き、こうなってくると龍のカイドウの能力名は
リュウリュウの実の幻獣種で間違いなさそうです。百獣海賊団にはリュウリュウの実の能力者が集まっているのでしょうか。飛六胞のうち2人がリュウリュウの実の古代種となると他4人もその可能性がありそうです。また大看板はキングがプテラノドン、ジャックがマンモスですから、クイーンもゾオン系古代種で揃えられているかもしれません。まさしく百獣海賊団です。
925話
ビッグマム海賊団がワノ国に侵入しかけていた頃、花の都では蕎麦屋を探してページワンが暴れまわっていました。ドレークとホーキンスまで駆けつけて蕎麦屋の正体がサンジだとバレることを恐れるローは構わず逃げるようにサンジを促しますが、無差別に蕎麦屋を攻撃する様子を目撃したサンジは負い目もあってそれを見過ごすことが出来ずにページワンの前に姿を現わすのでした。
その手にはなんとジェルマ66からの餞別品の
レイドスーツ(903話)を持っているではないですか!
930話
当初は使用を拒否して捨てようともしていたものですが、早くも使う機会が来たみたいです。