・殿中でござる
931話
前回、オロチ城で歴史の本文の手がかりを探っていたところ、ワノ国将軍直属の忍者部隊”
オロチお庭番衆”に見つかってしまった
ロビン(おロビ)。しかし、このロビンは予想通りハナハナの実の能力による”分身”でした。ロビンは「木の葉を隠すなら森の中」と、宴の座敷に戻り、芸者たちの中に身を隠します。
なお、城内にはロビン一人ではなく、城内の屋根裏には
ナミ(おナミ)と
しのぶが、城内の井戸には
ブルック(ホネ吉)も潜入していたようです。ナミとしのぶはロビンの護衛が任務のようですが、ブルックはロビンが敵に見つかった報を受けて「私やっと食糧集め以外のお仕事だったのにっ」と発言しており、ロビンが見つかったことで任務に支障が出た模様です。一体何の任務だったのでしょうか。やはりブルックもまた能力を活かした潜入調査でしょうか。
(一味が使っている電伝虫は巻物型?)
ロビンが宴を抜け出していた間、花魁・
小紫は三味線で一曲独奏していました。曲名は不明ですが、周囲からは「
いつものあの曲」と呼ばれ、小紫の定番曲になっているようです。不思議なことに、
小紫はこの曲を弾く時に面を付けるのだとか。
ワノ国編のオープニング(909話)、第一幕の閉幕(924話)、第二幕の開幕(925話)に登場した三味線奏者は小紫だったわけです。”べん♪”、”べべん♪”、”べべべん♪”と、文字だけでは分かりませんが、面を付けていることから、いずれも同じ曲を弾いているのでしょう。
924話
では、なぜ「
この曲」の時だけ面をつけるのかと言えば、BABYMETALがメギツネを演る時にキツネの面を使う様に”そういうパフォーマンス”だから、というわけではないでしょう。小紫の顔が出ていたらネタバレになるから?…それも一理ありますが、ストーリー上、他に何か理由があるはずです。
小紫の正体はモモの助の妹の日和(ひより)と考えられますので(
928話考察)、何らかの理由で「
この曲」が日和を感情的にさせるのかもしれません。それを人に知られないために面を付けているのではなかろうかと。ベタに行くと、母
トキが弾いていた or 教えてくれた曲とか。
本話では、トキが言い遺した光月家の復讐についてオロチが語るシーンで、モモの助は生きていることについて触れた吹き出しでは小紫のカットが使われています。さらに、カイドウが味方にいながら光月家の復讐を未だに恐れているオロチの小心ぷりを部下たちが陰でバカにしている様子を見て、”笑い上戸”の
おトコが大笑いしてしまい、自分が笑われていると勘違いして腹を立てたオロチがおトコに斬りかかったシーンでは、小紫はオロチにビンタを喰らわし、勇ましく立ち振る舞います。ここで小紫自身の口から、彼女の出自が「
武士の娘」であることが明らかになっています。やはり、小紫=日和の線が濃厚です。
一方、オロチの怒りを買ったことで状況は大ごとです。
オロチは獣型に変身してしまうし、ロビンはオロチお庭番衆についに見つかってしまいます。
ここで少し引っかかるのは
狂死郎が「修羅場でござる!!」と言って、刀を抜こうとしている点です。本話はそのコマで終わります。状況的に無防備の小紫がオロチと対峙し、ロビンはお庭番衆に追われており(おロビが敵とはまだバレていない)、狂死郎が出る幕ではないように思えます。普通ならナミやしのぶ、ブルックが参戦すれば、狂死郎の出番もあるところですが、ここで狂死郎が出るとなると、小紫に加勢するのではないかと思ってしまいます。
確かに、小紫は狂死郎の遊郭の花魁なので、傷でも付けられたら困るわけですが。小紫が日和だとすると、どの様な経緯で日和が遊郭に入ることになったのでしょう。タイムスリップせずに残った赤鞘九人男が日和の身を隠すために、敵が考えもしない遊郭に入れたとしたら。狂死郎の正体が赤鞘九人男だとしたら?・・・この予想はまだ早いですね。