・河童の河松
前回、自身がモモの助の妹の
日和(ひより)であることを
ゾロに明かした小紫。この秘密は
おトコは知らされていたようで、日和にとって、おトコは花魁・小紫ではない自身の素顔を知る数少ない親友で、おトコの明るさに日々救われていたとのことです。
今回は日和の口から、20年前、モモの助らがタイムスリップした前後の状況が初めて語られており、日和が未来にタイムスリップせずに残ったのはモモの助と日和のどちらかに何かあった時に光月家の血が途絶えない様にということでした。そして、残った日和を守ったのが、これまでの予想通り家臣の
河松でした。城が燃えて母トキが亡くなり、八方を敵に囲まれた状況で、日和を抱えた河松は水路を使って脱出し、しばらくの間は二人で隠れて生活していたようです。
日和の幼少期の姿も今回初めて描かれています。しかし、河松が13年前から囚人採掘場に投獄されているように(
936話)、日和が13歳くらいの時、河松とは逸れてしまったと言います。その詳細は不明です。また、日和が今回語った話には狂死郎は出てきていないため、彼との関係性や遊郭に入った経緯などは謎のままです。しかし素直に考えれば、河松が敵にバレて捕らえられ、残された子供の日和は頼る大人を失って、自らの素性を隠して遊郭に入ったというところでしょうか。
また、今回ようやく
赤鞘九人男のメンツが確定しています。錦えもん、カン十郎、雷ぞう、お菊、イヌアラシ、ネコマムシ 、そして、河松、傳ジロー、アシュラ童子の9人です。
未だ素顔が明らかになっていませんが、面白いのは河松が
河童の妖怪という話です。河松は20年前、水路を泳いで城から脱出したということですから、幻獣種のゾオン系能力者というわけではないのでしょう。どうやら、そのまま”河童”として受け止めていい模様です。
また、気になるのは河松の笑い声「カッパッパッパ」。ーーーさては、こいつ河童ですね(笑)。924話の毒魚の骨を飛ばしているシルエットでは口が嘴のようにも見えますが、実際はどんなキャラデザインなんでしょうか。(396話考察)
ワノ国で妖怪が”アリ”となると、気になるのは飛徹が本物の”
天狗”なのではなかろうかと。そんなことも考えてしまいます。光月家は昔からミンク族とつながりが深いようですが、ワノ国では妖怪族(と言っていいのか?)とも関係性が深いのかもしれません。ルフィらの忍者海賊ミンク侍同盟にはさらに妖怪も加わって、ワノ国編は妖怪大戦争の様相に・・・?!
911話
今回の日和とゾロのパートは情報整理回のようになっており、最後にゾロが一言まとめています。
ゾロ:一気に情報が広まったのはかえって手っ取り早い気もするが
肝心の「集合場所」がバレ……「同志達」が捕まったのは
どう考えてもマイナスだ……どうなる事やらな……
ありがとう、ゾロ。
なお、
ベポらを含め捕まった同志達は花の都「
羅刹町」の牢屋敷、通称「罪人張見世(はりみせ)」にまとめて収監されているようです。直ちに処刑されているわけではないようなので、味方は減っておらず、状況は悪くないですね。だって、生きていれば脱出しますもの(笑)。
・豪剣
597話
引き続き、
ヒョウ五郎と一緒に”大相撲インフェルノ”という名の処刑の土俵に上げられた状況で覇気の修行に励む
ルフィ。見聞色の覇気による少し未来を読む力は研ぎ澄まされた様子ですが、かつてレイリーが実演してくれた「
触れずに弾く」イメージの武装色の覇気の体現を試みるものの、急に出来るものでもなく苦戦している様子です。
その様子を間近で見ていたヒョウ五郎は、”覇気”という概念はワノ国には無いものの、同じような”力”はワノ国にもあり、ルフィのやりたいことのヒントになるかもしれないと、その”力”を実演してみせるのでした。
まさしく、それな、相手に触れずに弾く”力”をルフィに見せたヒョウ五郎。武装色の覇気はワノ国では特に侍が刀剣に用いるためか、”
豪剣”と呼ばれて認識されているらしく、この”力”は”豪剣”の応用だとみられます。
ルフィはこの武装色の覇気を習得することで、歯が立たなかったカイドウにダメージを与えることが出来るかもしれないと考えているようです。しかも、
ダメージを与えられなかったのは、カイドウが硬いウロコで守られているためと考察しているのも興味深いです。硬いウロコで守られているだけで不死身の様なタフネスが得られるかというと疑問ではあるわけですが、実際にカイドウと戦ったルフィがそう言っているので、きっとそういうことなのでしょう。そうだとすると、カイドウのフィジカルの強さは竜のゾオン系能力の恩恵によるところが大きいのかもしれません。