久保隼“ワンピース魂”で世界再挑戦へ!逆境で助けられたルフィたちの名言
“ワンピース魂”で俺はもう一度、世界王者になる!26日に中国・江西省撫州市で行われるWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで世界2階級制覇を目指す久保隼(29=真正)が15日、神戸市内の所属ジムで練習を公開した。
「どんなことも受け入れて前に進んで行かないといけない」
競技への取り組み方だけでなく、人生訓にも通じそうな言葉のネタ元は漫画「ONE PIECE」だ。前述のものは登場人物のセリフそのものではないが、熱いメッセージを同作品から受け取った。
昨年は夏に同門で「言葉がなくても互いの言いたいことが分かる」という“盟友”元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也が硬膜下血腫のため引退を余儀なくされた。さらに秋に自身は右目を負傷して引退危機に直面した。くじけても不思議ではない局面を乗り越え、今回の世界再挑戦にこぎつけた。思い悩んだ期間に、小1からアニメ、漫画でハマった海賊王を目指すルフィとその仲間たちの冒険活劇を読み返した。すると、心にしみる言葉がいくつもあり、心が奮い立った。
この日は山下会長の構えるミットに切れのある左ストレートや左ボディーを打ち込んだ。会長から「それや!それを試合で出してくれ!」と威勢のいい声が飛ぶ。本人も「いい状態。以前より全体的に力強さがついた」と手応えを感じている。
17年9月にWBA世界スーパーバンタム級王座の初防衛に失敗。このプロ初黒星をきっかけに防御と防御からの反撃を見直した。覇気を身につけてパワーアップしたルフィのように久保もスタイルを進化させ、世界王座返り咲きのイメージはできている。
(スポニチアネックス)