・おリンの乱
兎丼に到着した
おリン(ビッグ・マム)が早速大暴れした
前回。おリンが暴れたおかげで
クイーンはのび、水責めで処刑されかけていた
キッドと
キラー(鎌ぞう)は助かり、
河松が捕らえられている牢は破れて、色々と手間が省けています。突然のビッグ・マムの強襲に動揺する百獣海賊団はひとまずカイドウに報告して指示を仰ごうとするも、スマシは通信不能の状態になっており、ただ事態を見守ることしか出来ないのでした。
一方、
雷ぞうはこの混乱に乗じて河松の手錠の鍵を探しています。兎丼のスマシが通信不能に陥っているのは雷ぞうに協力している
カリブーの仕業でした。
カリブーの話では、スマシことスマートタニシは個々の念波が弱いという弱点があるとのこと。通常の電伝虫の場合、通話相手の電伝虫と直接念波を交換しますが、スマシの場合はワノ国の各郷に一匹はいる「
親分タニシ」で念波を中継して、そこから通話相手のスマシに念波を飛ばす方式みたいです。カリブーは信用できない奴ですが、カリブーはヌマヌマの能力で兎丼にある「親分タニシ」を飲み込み、現に兎丼全域が通信不能状態になっている次第です。ところで、カリブーは手錠も外れている状態なのにこの状況でどうして逃げないのでしょう?
とうとう おしるこの鍋を見つけたおリンでしたが、鍋の中身はからっぽ。それは昨晩、
ルフィと
ヒョウ五郎が食べてしまったからです。からっぽの鍋にショックを受けているビッグ・マムを見て、ルフィはいつも通り考えなしに「おしるこ うまかったなー」と呟いてしまいます。おリンの標的はクイーンからルフィに変わり、襲いかかります。
ビッグ・マムとまともにやりあっては今のルフィでは勝てない上に、”大相撲地獄(インフェルノ)”の執行中であるためにルフィとヒョウ五郎には物騒な首輪が付けられている状態です。この首輪は土俵を出ると内側の爪が飛び出し、首が切断されるという代物でした(936話)。しかし、そんな話に聞く耳を持たない おリンに土俵を破壊され、ルフィとヒョウ五郎は土俵の外に否応無しに出されてしまいます。
首輪の警告音が鳴り始め二人とも首チョンパという事態に、ルフィはヒョウ五郎の首輪を無理やりこじ開けようとして、どういうわけか成功し、すぐさま自分の首輪も取り外すことに成功します。
ヒョウ五郎(コリャ驚いた……今のは……!!)
自分でも何がどうなったのか分からない様子のルフィに対して、ヒョウ五郎は何かを感じた様子です。ビッグ・マムから逃げようとするルフィに、ヒョウ五郎は居止まり、自分を守ってくれと言います。
ヒョウ五郎:麦わらの人!! 今の感触忘れぬ内に!! おれを守ってくれ!!
ヒョウ五郎:窮地にこそ!! 力は開花する!!!
ルフィはまだ一度も成功していない「
触れずに弾く」武装色の覇気を体現してビッグ・マムからヒョウ五郎を守ることが出来るのか、といったところで次回に続きます。
どうやらヒョウ五郎は咄嗟に首輪を外したルフィを見て、ワノ国に伝わる覇気に似た力”
流桜(りゅうおう)”を習得したと見たようです。つまり、首輪を外すことに流桜が応用されているようなのですが、これはどういう原理なのでしょう。首輪は無理やり外れるような作りではないとのことでした(936話)。一方、ヒョウ五郎はルフィに、流桜は拳に力を込めるのではなく覇気を拳に流すイメージだと説明しています(940話)。
原理についてはよく分かりませんが、同じ様なことをやっていたのがやはり
レイリーです。
504話
レイリーはケイミーに付けられた奴隷の首輪を素手で外しています(504話)。外した際の擬音は今回と同じく「グシャ」であり、首輪を付けられた際にルフィが「天竜人の首輪と同じか!!」(936話)とヒントになる台詞を言ってくれているので、今回と同じ現象と見て間違い無いでしょう。
これまでよく分からなかったレイリーが首輪を外した技が上級の武装色の覇気によるものだと明らかになり、レイリーが正体を現したヒューマンショップの時点で(503・504話)、
レイリーは既に覇王色の覇気、見聞色の覇気、武装色の覇気を全て披露していたことになります。ワンピース、やはり奥深い。。