LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【最新話】 鬼に金棒、カイドウにビッグ・マム!?四皇同盟結成 【第953・954・955話】
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第953話「一度狐」
第954話「龍に翼を得たる如し」
第955話「閻魔」

TOPICS
・狐のオニ丸
・陰謀?
・四皇同盟
・霜月コウ三郎
・第二幕 完


・狐のオニ丸

953話では牛鬼丸の正体が明らかになっています。

前回の考察では、牛鬼丸が河松を見てすぐに河松だと認識できなかったことについて「河松が以前より痩せて見えた?ために少しが疑いがあったのかもしれません」と記述しましたが、これは実は全く逆でした。牛鬼丸が河松と出会ったのは、河松が日和と逸れた後すぐのこと。つまり、ろくに食べ物を食べられずにガリガリに痩せている時でした。河松は姫を守れなかった自責から自害するために鈴後の墓場にやって来たのでした。

一方、河松が牛鬼丸を認識できなかったのは仕方ありません。河松は牛鬼丸の”人の姿”を初めて見たわけですから。牛鬼丸の正体は鈴後の元大名・霜月牛マルが連れていた狛狐のオニ丸でした。名前の由来は牛鬼丸同様、牛マルが牛若こと源義経から、オニ丸がその家臣で鬼若こと武蔵坊弁慶からでしょう。

鈴後の人々は生まれると刀を贈られ、死ぬとその刀を墓標にする風習があると言います。その墓標には名だたる名刀もあり、墓荒らしは後を絶たないのだとか。鈴後がカイドウの手に落ち滅んで以来(13年前の回想で「5年以上」とあるので九里が滅んでから1-2年は耐えていたことになる)、オニ丸は亡き主人の墓を守るべく、墓荒らしと戦い続けていたのでした。

オニ丸の心中を察した河松はこれを介抱しますが、今度はなんと河松が墓荒らしを始めます。当然、オニ丸は怒って河松に噛み付きますが、河松は13年後の決戦のために必要なことだと主張します。決戦では大量の刀が必要となるため、墓荒らしに奪われる前に全ての刀を回収し、隠すこと。それが日和を守れなかった自分のせめてもの責務なのだと。河松の必死な様子に理解を示したオニ丸は河松に同調します。

それからの河松とオニ丸の日々は、墓を荒らすこと(墓標の刀を回収すること)、刀の隠し場所に地下を掘ること、京都で食糧を盗むこと、墓荒らしから墓を守ることでした。この時、鈴後の墓に通じる「おいはぎ橋」で河松が墓荒らしに名乗った名前が”牛鬼丸”でした。牛マルとオニ丸から名前を取ったのでしょう。

それからしばらくして河松は都に食糧調達に行った際に油揚げ泥棒(油揚げはオニ丸の好物)として捕まってしまうのでした。河松はそれ以来、兎丼に囚われることになり、河松の「急ぎ行きたい場所」とは刀を隠した場所だったわけです。

刀を隠した地下に入った河松は驚きます。当時、墓標から集めて隠した刀は数百人分だったのに対して、そこには何千という刀や槍が保管されていたからです。それはオニ丸が”牛鬼丸”として13年間おいはぎ橋で奪い続けた刀剣なのでしょう。オニ丸は河松が地下に入ったことを確認すると、狐の姿に戻り、役目を終えたかのようにその場を去っていくのでした。

953話

この場合、オニ丸は人に化けていた考えるべきでしょう。狐に戻る際のオノマトペが「どろん!!」となっている点が悪魔の実の能力とは考えにくい気がします。しかし、狐が化けていた割には”牛鬼丸”が強すぎる気もします。剣の達人だった牛マルに仕えていたからですか?悪魔の実の能力の場合は、ヒトヒトの実(モデル不明)とイヌイヌの実モデル狛狐の両方が考えられます。イヌイヌの実の場合は狐の姿で忍んでいるので、オニ丸は忍者ということになるでしょうか。

しかし、狐が化けていたと考えた方がこのエピソードは良い話だと思います。また、ワノ国特有の狛狐たちが”化ける能力”を持っているとすれば、今後、強力な戦力になる可能性が出てきます。ともかく、予想以上に反逆の同志が増えたことで浮上した刀が足りない問題はこれにより解決されました。



・陰謀?
花の都「羅刹町」の牢屋敷にてローを拷問にかけていたはずのホーキンスは、立場が逆転してローに一刀両断(もちろんオペオペの実の能力による両断)にされて尋問されていました。

ロー:お前らの同盟は一体どうなったんだ
ホーキンス:おれ達はハメられたんだ…スクラッチメン・アプーは元よりカイドウの傘下に入っていた…

海楼石の手錠までかけられていたロー(950話)が立場を逆転したのは介入者がいたからでした。

954話
ロー:おれを逃がす事がお前の陰謀なら ー乗ってやるよ…

ローを助けた人物はシルエットで誰かわからないようになっていますが、シルエットと状況からドレークと考えてほぼ間違い無いでしょう。「様子がおかしい」とホーキンスに指摘されていたドレークについては、950話の考察で既に介入の可能性を指摘した通りです。

ローを逃がすことがドレークの陰謀というよりは、もしかするとドレークの中でローに借りを返したという感じでしょうか。ドレークが百獣海賊団にいる目的自体はやはり不明です。



・四皇同盟
康イエが羅刹町に捕まっていた同志に新たに提示した「判じ絵」は、錦えもんが作った元の「判じ絵」の蛇(ハブ)に線を2本足したものでしたが、この線が意味するのはやはり”手足”であり、それが表すのはやはり”トカゲ”でした。

951話

元の判じ絵の蛇(ハブ)は集合場所の「刃武港」を示していましたが、トカゲが示しているのは兎丼にある「常影(トカゲ)港」になります。ワノ国の郷には食べ物のような名前がついていますが、港にはそれぞれ動物のような名前がついているのだそうな。九里の「伊達(イタチ)港」ではアシュラ童子が集めた船をフランキー達が修理しているところです。

954話

ところが、刃武港から常影港に変更になったことはオロチに既にバレているようです。オロチの隠密部隊が余程優秀なのでしょうか。日和が北の地(鈴後)にいることもバレており、ゾロ・河松と別れて1人になっている日和の身が危険になっています。兎丼の異常も報告されていますが、既に手中に落ちている兎丼に連絡して無事を確認し、兎丼に関してはオロチは誤報だと勘違いしたようです。

しかし、このような情報がオロチ側にバレていることは、鬼ヶ島で現在起こっている状況に比べれば些細なことかもしれません。前回(952話)までバチバチに戦っていたカイドウビッグ・マムはなぜかすっかり仲良くなってしまっているではありませんか。決戦の日に当たる火祭りの夜には2人して宴をすると言います。なんと百獣海賊団とビッグ・マム海賊団の海賊同盟を記念して!!

協力して世界を獲った後で、2人は殺し合いの続きをすると言います。どうしてそうなった(笑)。ワノ国を取り戻すためにはオロチ軍と百獣海賊団に加えてビッグ・マム海賊団も相手にしないといけないとは。一石二鳥ではありますが、ここで言う「鳥」が四皇なのだから、とんでもないです。

さらに百獣海賊団には「ナンバーズ」という戦力が存在することも明らかになっています。

954話

「ナンバーズ」は頭にツノが2本生えているので、「ギフターズ」と同様、アタリのSMILEを引いたSMILE(この辺の言い回しが難しい)のようです。ただし、「ギフターズ」と異なるのは巨人族並みのその大きさです。しかし、「ナンバーズ」が巨人族の「ギフターズ」だとすると、ハズレのSMILEを引いた「プレジャーズ」とSMILEを食べる機会を待つ「ウェイターズ」に巨人族が見当たらないのは不自然です。そもそも、その考えであれば「ナンバーズ」は「ギフターズ」と同じ分類ですから、名前を分ける必要性はあまりありません。

従来通り、SMILEに関連した分類がされているとすれば、「ナンバーズ」はおそらく悪魔の実で言うところの”覚醒した動物系能力者”に相当する”覚醒したSMILE”になるでしょうか。見た目は本当に鬼ヶ島の鬼ですね。

ところで、地図上、海に面していない「潜(モグラ)港」はワノ国の地下にあって、周辺海域の滝の裏にある洞窟の終点にある港です。鯉に船を引かせて滝を登らずとも、そこからゴンドラで登ると真上の白舞にたどり着くことができるわけです。百獣海賊団はこの方法でワノ国を出入国しているようです。そうして今回、白舞に到着したアプーがようやく登場しています。



・霜月コウ三郎
937話の考察から示唆されていたように、今回、ゾロはしばらく使ってきた「秋水」を手放すことになります。ワノ国で”刀神”と崇められるリューマの刀「秋水」は”神器”に当たるもので、ゾロが「秋水」を手に入れた経緯はともかく、「秋水」はワノ国に奉納すべきものだと日和に説得されたのでした。それもタダでというわけではなく、日和の父である光月おでんの形見の刀と引き換えにです。

光月おでんは”大刀二刀流”の剣士で、処刑される前に、モモの助と日和に一振りずつ自身の刀を託していたのでした。モモの助には「天羽々斬(あめのはばきり)」、日和には「閻魔」が託されました。実際は、飛徹がこれまで二人の刀を預かっていたようで、20年間、刀を二人に返納する日を待っていたと言います。飛徹が「わしもまた長く人を待っている」(912話)と言っていたのは、モモの助と日和のことだったわけです。日和はゾロに刀を譲り、モモの助はまだ受け取るには早いと拒否したので、結局二人には返納できていませんが。

955話
手前が「閻魔」、奥が「天羽々斬」

「天羽々斬」と「閻魔」はいずれも大業物21工に位列している名刀で、「天羽々斬」は飛徹の作品、「閻魔」は霜月コウ三郎という名工の作品だそうです。

この霜月コウ三郎という人物は曰く付きで、50年以上前にワノ国を違法出国した人物です。しかも、ゾロが持つ、くいなの形見である「和道一文字」の作者でもあるとのこと。偶然の巡り合わせか、それともゾロの和道一文字に気づいて日和は父の形見の「閻魔」を譲ったかもしれないと、飛徹は言います。ゾロとワノ国の関連性は故郷のシモツキ村とワノ国の霜月一族、「捨名知(スナッチ)」という古いワノ国の方言をゾロが知っていたことから示唆され(934・950話)、昔、霜月家の人間が”東の海”の手つかずの島に流れ着いてシモツキ村を作った可能性が考えられましたが、その人物はまさしくコウ三郎だと考えられます。村ができたのはもっと昔かと思っていましたが、シモツキ村は随分新しい村のようです。ゾロは霜月一族の遠い子孫なのかもとも思いましたが、村が新しすぎるので、その可能性は低そうです。ゾロの名前も霜月一族の子孫にしてはロロノア・ゾロと珍妙ですからね。

そしてシモツキ村の一心道場の師範であるコウシロウについてですが、名前は「コウ四郎」と見れますから、コウ三郎にちなんで付けた名前である可能性が非常に高く、コウ三郎の子供や弟なのかもしれません。本話では「スナッチ」についてモモの助がゾロに尋ねると、「昔…村のジジーに習った」と答えています。この”ジジー”というのは、もしかするとコウ三郎本人かもしれません。ゾロは本人が気づいていないところで、霜月一族と随分関わりがあるようです。

955話

この「閻魔」は実は妖刀らしく、持ち主の”流桜(覇気)”を勝手に吸い取り、普通の剣士なら干涸らびてしまうとのこと。勝手に覇気を放出されてしまうので必要以上に斬ってしまうという非常に扱いが難しい刀であり、ワノ国で「閻魔」を使いこなしたのは唯一、光月おでんだったと言います。ゾロは「閻魔」に慣れた時、自分がもっと強くなるだろうと意気揚々です。

また、飛徹は「閻魔」が黒刀に成れば位列は上がると言います。大業物21工の”上”は最上大業物12工です。一振り増えるとなると、最上大業物は13工となり、大業物は20工になるのでしょうか?その辺はよくわかりません。使い手の歴戦によって刀が”黒刀に成る”という話(937話)の詳細はまだ明かされていませんが、ゾロはここで飛徹から黒刀の真実を知らされることになるでしょう。ともかく、刀の使い手次第で刀の位列が上がるとは面白い話です。

どうやら飛徹は意外なことをさらっと言う傾向があるのですが、ゾロが持つ「三代鬼徹」は飛徹の作品だそうです。つまり、天狗山飛徹は”鬼徹三代目”の刀鍛冶となるでしょうか。そうなると飛徹が大事に持っている「二代鬼徹」は師匠の形見なのかもしれません。光月おでんと同じように、ゾロはワノ国で名の知れた二人の名工の刀を使う剣士というわけです。ゾロが飛徹に認められれば、「三代鬼徹」の上位互換もワノ国編で期待できそうですが。



・第二幕 完
羅刹町の牢屋敷に捕まっている同志たちは未だ解放されていませんが、ヤクザの親分たちが反逆の同志を各地でかき集め、光月家側の同盟の戦力は現在、討ち入り2日前の段階で、約4千200人まで増えています。一方、決戦の日、鬼ヶ島にある敵側の戦力は「百獣海賊団」が約2万人、「将軍オロチ」の行列が約1万人の計3万人と予想されています。実際は「ビッグ・マム海賊団」もいるはずなので戦力はそれ以上です。しかし、錦えもんは全面戦争ではないとして、兵数の差はそれほど問題ではないようです。カイドウに屋敷に潜入してカイドウとオロチを討つ、それに尽きるはずですが、作戦の詳細はまだ明らかになっていません。

討ち入り前日、九里の編笠村に集合していたモモの助と赤鞘九人男の面々は作戦の集合地である「常影港」を目指して出発しました。ネコマムシ はまだワノ国に到着しておらず、傳ジローは未だ消息不明であるために、赤鞘九人男は7人で、これにしのぶモモの助を加えて9人となり、変則的でありますが、トキの予言(919話)に準じて、20年の時を経て九人の影が決戦の地に向かうことになりました。果たして、決戦の夜には赤鞘九人男の9人が揃うことはあるのでしょうか。

一方、対カイドウを目標に覇気の修行をしていたルフィはついに”内側から破壊する力”(947話)を習得したようです。これによってカイドウはもちろん、ビッグ・マムにも効果的なダメージを与えることが期待されます。麦わらの一味は錦えもんたちとは行動を別にして、九里の海岸に隠しているサニー号に乗って鬼ヶ島に向かうようです。お玉もこっそりサニー号に乗り込んで参戦するのではないでしょうか。彼女の能力は百獣海賊団にとって脅威ですからね。

本話でワノ国編 第二幕は完となり、やはり第三幕が決戦当日となる三部構成です。
さぁ、いざ決戦です。

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ミニオン島を思い出す
ブロンディの小さなライオン
っていうか、コラソンを思い出します。
ドレークが海軍に保護され、ローは助かった、運命ですね。
2019/09/18(Wed)12:50:30
無題
coppa
めっちゃなんとなくの話なんですが、自分が父親なら黒い刀を男の子、白い刀を女の子にあげますねー
名前もカッコいい感じと綺麗な感じですし

そうですよね大業物◯工とかの数とか誰がどう管理してるんでしょう
位列が上がったものを除いて、作った当初での判定ですかね
2019/09/20(Fri)00:19:16
Re:無題
シャボンディ島民
>めっちゃなんとなくの話なんですが、自分が父親なら黒い刀を男の子、白い刀を女の子にあげますねー

それはすごく分かりますね。しかし、考えようによっては、扱いが非常に難しい「閻魔」は姫の日和に譲り、将来剣士になるだろうモモの助には「閻魔」ではない方を譲ったとも受け取れます。まぁ、「閻魔」がゾロに渡る都合だとは思ってしまうのですが(笑)。
2019/09/22(Sun) 19:43
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