■ ONE PIECE STAMPEDE OriginalSoundTrack
2019年10月30日発売予定
発売元:エイベックス・ピクチャーズ
価格:4,180円
【商品仕様】
CD2枚組
初回封入特典:特製ブックレット、描き下ろしスリーブ
【商品説明】
TVアニメ20周年記念!完全新作劇場アニメーション『ONEPIECE STAMPEDE』のオリジナルサウンドトラック! アニメ音楽界のレジェンド:田中公平が本作品のために書き下ろした、作品を熱く盛り上げる楽曲、40曲以上を完全収録。
【収録内容】
1. 最悪の野望の始まり
2. 海賊万博のテーマ
3. 海賊万博開幕!
4. バギー登場
5. ウィーアー! ~STAMPEDE Ver.~
6. 最悪の世代 ~ルーキー登場~
7. A THOUSAND DREAMERS ~STAMPEDE Ver.~
8. ルフィ決断!
9. 許せないヤツとは、戦え! ~STAMPEDE Ver.~
10. 争奪戦開始 ~男の競争~
11. 静かな緊張
12. 危機の予感
13. 調子に乗るバギー
14. 崩壊のピンチ
15. バレット登場 ~静かな恐怖~
16. 不確かな不穏
17. バレットVS最悪の世代
18. 圧倒的なバレットの強さ
19. ルフィの本気
20. それぞれの闘い
21. バレットの主張
22. ゾロVS藤虎
23. 七武海 ~とんでもない奴らの登場~
24. 中型バレットの圧倒的な強さ
25. 本気のウソップ
26. フェスタの仕掛け
27. 急転ピンチ
28. 恐怖・絶望のはじまり
29. フェスタの陰謀 ~最強バレット始動~
30. 長年の夢 ~フェスタの野望遂に~
31. ガープの憂い
32. memories ~STAMPEDE Ver.~
33. 最終戦争の序曲 ~海軍の覚悟~
34. 立ち上がるルフィ
35. 共闘開始
36. 戦闘開始 ~共闘1~
37. 頼れる男ルフィ ~共闘2~
38. ウィーゴー!ウィーアー! ~STAMPEDE Ver.~
39. 壊れたフェスタ ~サボの活躍~
40. 海賊王になるんだ! ~STAMPEDE Ver.~
ーー今回の劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』では、どのように楽曲制作に取り組まれたのでしょうか?
アニメが20周年ということもあり、最初に東映アニメーションさんと大塚監督から、20周年の印象的な楽曲は全部使いましょう、というお話がありました。それで、これまでの印象的な曲を散りばめて、使えるだけ使いましたね。まず「ウィーアー!」と「ウィーゴー!」は必須じゃないですか。あと、これは絶対にとなったのは、大槻真希さんの「memories」。そのほかに劇伴では、私が21年前に一番最初に書いた「海賊王に俺はなる」という曲があって、海外の「ONE PIECE」コンサートでも1曲目にやる掴みの曲なんですけど、それも今回使っています。そういう曲をいい場面に散りばめているので、音楽的にも20周年の総決算になっていますね。
ーーバトルシーンが多い展開ですが、音楽的に意識されたことは?
迫力のバトルシーンに負けないように、効果音とセリフなしでも成立するくらいのものを力技で書きました。最近は爆音上映とか、そのための優れた音響設備の映画館も増えたけど、ああいうときシンセサイザーの音は全然ダメなんです。音は大きくても音圧が出ない。だから今回も無理を言わせていただき、打ち込みは一部のみで、ほとんど生音で録っています。最近はネットを通して何百億もかけたハリウッド大作と比べられるから、私としては世界的に比べられてもいいものにするため、できる限りのことはやった方がいいと思いましたね。
ーーその他に、個人的にこだわられたことはありますか?
とにかく「ONE PIECE」って、すごく〝濃い〟作品なんです。漫画も1コマの情報量がすごく多い。それがアニメになれば脚本も濃くなるし、役者の演技もこれでもかと入ってくる。特に今回の劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は、すごい顔ぶれの声優さんたちが濃い演技をされているので、それに絶対負けないように、曲もいつもより濃く書いています。重厚感や荘厳感、スピード感を全部割り増ししました。
あと、「ONE PIECE」ってキャラクターごとのテーマ曲があまりないんですよ。でも今回は、藤虎が出てきてゾロと絡んだり、いつもと違う組み合わせが楽しめるので、それならそこに合うテーマ曲を書こうと思いました。海軍にも、ちょっとカッコイイ感じの曲を書きましたよ。あれだけ強い海賊たちも逃げ出すほど強い海軍ですから、そのカッコよさを出したくてね。そういう意味でも今回は楽しかったし、集大成という感じでした。
ーー今回の楽曲でお気に入りを挙げていただくとしたら……?
まずは「ウィーアー!」ですね。応援上映みたいなものがあったら、劇場でお客さんたちに歌ってもらおうと思って、前半でも後半でもいっぱい使っています。それはやっぱり「ウィーアー!」が「ONE PIECE」を代表する曲として、皆さんに一番認知されていることが大きいです。あと、劇伴的には「許せないヤツとは、戦え!」という曲。これも聴いていただければわかるくらい「ONE PIECE」を代表する曲で、先程の「海賊王に俺はなる」も含め、この2曲は特に印象的なので、どこに使おうかという相談を大塚監督としました。大塚監督は音楽をよくわかっている方なので、話がしやすくてやりやすかったですね。
ーーサウンドトラックのアルバムも、かなりボリュームがあるものになりそうですね。
サントラ盤が発売されたら、ぜひ買ってほしいです。最近はハリウッド系作品でもドンドンとかドッカンドッカンっていうリズムがループしているだけのサウンドトラックが多くて、メロディがないんですよ。昔は『ゴッドファーザー』とか『スターウォーズ』とか、聴いたら映画が浮かんでくるメロディがたくさんあった。だから「ONE PIECE」の私の劇伴では、聴く人にメロディを意識していただこうと思っています。個人的に今回は、今までの劇場版のサウンドトラックの中でも、極めてクオリティが高い楽曲の一つです。サントラ盤でも聴いてほしいですね。ミュージシャンたちもそれぞれの分野で日本を代表するような、すごい方にお願いしていますから。
ーーでは、田中さんにとって「ONE PIECE」のお仕事とは?
「ONE PIECE」という作品に関われたことは、神様からの千載一遇の贈り物だと思っています。尾田栄一郎先生というすごい人とお仕事できるというだけで、この業界に入ってよかったなと思うくらいです。私はこの業界に入る前、手塚治虫さんと仕事したかったんです。でも一度も叶わず、美空ひばりさんの曲も書けなかった。尾田さんも誰もが一緒にお仕事したいと思っている人ですよ。それほどの人の代表作で劇伴をやらせてもらうというのは、こんなに幸せなことはありません。
尾田さんも音楽が好きで、こちらが作ったものに敏感に反応してくれるから嬉しいですね。尾田さんと私の音楽の好みは必ずしも同じではないけど、才能をぶつけ合うような気持ちで、いつも曲を書いています。自分が根本の部分で大事にしているのは、オリジナルの曲を書くということ。人がやっていないことをやると決めているんです。だから、全力で取り組んでいる「ONE PIECE」の曲を書くと、いつも倒れそうになるほど疲れますけど、幸せな仕事をやれているんだなと思いますね。
ーーでは「ONE PIECE」ファンの皆様へメッセージを。
とにかく底抜けに楽しい作品なので、声優さんたちのセリフ、音楽、演出など、画面から伝わってくるエネルギーを全部感じて、深いことは考えずにお祭り気分で観てくれると嬉しいです。あと、ラストはとにかくルフィがカッコイイ!これは絶対に言っておきたいです(笑)。余裕があったら2回目を観ていただいて、細部のこだわりを感じてもらえたらいいかなと。3回目は音楽をちゃんと聴いてください。そして、みんなで「ウィーアー!」を歌ってほしいですね。