・光月おでん武勇伝
前回から
39年前のワノ国の回想がスタートしています。
光月おでんが将軍の跡目で、
光月スキヤキが将軍だった頃のワノ国です。生まれた時から破天荒だった おでん は幼少の頃から事件を繰り返し、18歳になった現在も問題を起こし続けていることに見兼ねたスキヤキはついに おでん との絶縁を決めるのでした。960話と961話では、おでんが花の都を追われるまでに起きた山の神事件が描かれています。
事件のあらましは、山の神と呼ばれる巨大なイノシシが奪われた子イノシシを取り戻すために都を襲い、
おでんがこれを真っ二つにぶった斬って都を救ったというものです。原因はおでんが山の神の子である白猪を都に持ち込んだたためと誤解されていますが、実際は都のチンピラだった
錦えもんが知らずに持ち込んだ禍でした。さらに黒幕はヒョウ五郎一家をよく思っていない
黒駒の親分だった模様です。
960話
回想では同一人物とは思えない
お鶴(名前は鶴女=つるじょ)が登場していたり、
960話
『NARUTO』の世界から紛れ込んだような
傳ジローが初登場していたり、
961話
左手に「閻魔」、右手に「天羽々斬」を持つおでん二刀流の様子も描かれています。
おでんは単に荒くれ者であるわけではなく、取る行動には理由があるのですが、破天荒さが目立って何かと誤解されやすいようです。世話役と思われる光月の者はおでんが迷惑をかけた人たちに「すまぬ!! 説明のない人で」と取り繕っており、これまでに、おでんが起こした事件とされるものも実情は異なるのかもしれません。
事件を切っ掛けにおでんの男気に惚れた錦えもんと、大人たちの中でおでんは唯一尊敬できるという傳ジローは都を追われた おでん に子分として同行し、おでんは康イエを頼って白舞を訪れます。ここから白舞に居候していた942話の回想につながるかと思われますが、意外なことに、ここで
オロチが登場してきます。
961話
この時のオロチは、康イエが拾った新入りの小間使いです。出会った時から おでん はオロチとは馬が合わない様子です。処刑される際、康イエはオロチについて「おでんに大恩ある貴様」と言っており(942話)、この後、おでんとオロチの間の因縁めいたものが描かれていくものと思われます。そして、何らかのオロチの計略によって、おでんが陥れられると。