原型師の造形技術とバンプレスト(現バンダイスピリッツのブランド名)の製品化力を広くアピールするイベント「バンプレストフィギュアコロシアム(BFC)」。これまでに『ドラゴンボール』を扱う「造形天下一武道会」と『ワンピース』を扱う「造形王頂上決戦」が国内の商業原型師達によって行われ、17年からは海外の原型師を交えた世界大会「バンプレストワールドフィギュアコロシアム(BWFC)」が開催されています。
3度目の開催でBFC10周年記念大会ともなる今回の世界大会は、恒例の『ドラゴンボール』と『ワンピース』の他に、今年、国内で「造形Academy」として開催された『僕のヒーローアカデミア』を加えた3作品の中で競い合います。参加原型師はそれぞれ4人となり、実質、昨年より規模は縮小している印象がありますが、その代わりに
製作するフィギュアはプライズフィギュアで最上級ブランドの「SUPER MASTER STARS PIECE(SMSP)」シリーズから立体化するという記念大会に相応しいレギュレーションとなっています。
BANPRESTO WORLD FIGURE COLOSSEUM 10th ANNIVERSARY
特設サイト:https://banprestowfc.com/ja/
【開催概要】
バンプレストフィギュアコロシアム(通称BFC)は日本国内で開催される造形大会である。2010年に火蓋が切って落とされた原型師による造形フィギュアバトル。「原型師」に焦点をあて、己が持てる力の全てを注ぎ込んだ「造形美」のみ評価される。最強の「造形」は誰なのかを競い合い、それぞれの意地とプライドがぶつかり合うバトルロワイヤル。それこそがBFCである。
そして長い年月を得て日本で熟成されたこの大会は、2017年ついに舞台を世界へと移し、BANPRESTO WORLD FIGURE COLOSSEUM(通称BWFC)として世界各国から原型師を集い新たなる戦いが始まった。
そして2019年、この大会は10周年を迎え、それを記念すべく、歴代最強の原型師たちを集った。大会史最大のサイズ・カラーリング・クオリティで“MASTER”の称号を持つ原型師たちが生み出す。
【レギュレーション】
・10周年を迎える今大会では、過去最大サイズ、過去最高仕様となる『SUPER MASTER STARS PIECE』シリーズでフィギュア化を実現!
・各原型師はリストアップされたキャラクターの中から選び、ポーズやデザインを自由に考え造形することができる。
・今大会では、粘土、彫刻刀、3Dモデリングツールなど、造形手段などが予め指定される事はない。
・日本や海外でのイベント展示などを行う。また、「ジャンプフェスタ2020」に彩色モデルを初公開しファンアワードを決めるWEB 投票を開始する。さらに審査員による厳正な審査のもとグランプリを決定する。(結果発表は2020年1月中旬頃を予定)
【参加原型師】
「ドラゴンボール超」
・中澤博之(日本)・・・製作キャラ:バーダック
・山下マナブ(日本)・・・製作キャラ:孫悟空
・RONALD GEBILAGUIN(フィリピン)・・・製作キャラ:ゴジータ
・鈴木敏志(日本)・・・製作キャラ:孫悟空
「ワンピース」
・GORAESH(韓国)・・・製作キャラ:モンキー・D・ルフィ
・VAROQ(日本)・・・製作キャラ:モンキー・D・ルフィ
・山口範友樹(日本)・・・製作キャラ:ポートガス・D・エース
・福家悠太(日本)・・・製作キャラ:ロロノア・ゾロ
「僕のヒーローアカデミア」
・KENGO(日本)・・・製作キャラ:オールマイト
・カイTK(日本)・・・製作キャラ:轟焦凍
・髙橋晋太郎(日本)・・・製作キャラ:爆豪勝己
・WATANABE × REN(日本)・・・製作キャラ:緑谷出久
参加原型師は12人中10人が日本人で、
世界大会と言ってもほぼ国内大会でせいぜいアジア大会と化しています。「僕のヒーローアカデミア」に関してはオール日本人です。世界に門戸を広げてみたものの、結局は国内の商業原型師のレベルが高かったということに帰結するでしょうか。
ワンピース部門は前回大会でウソップを製作して優勝した韓国の原型師GORAESHさん、和風(ワノ国編ではない)のルフィを製作してファンアワードを獲得した山口範友樹さん、クリークを製作した福家悠太さん、久しぶりのワンピース部門での参戦となるVAROQさんの4人です。3人がワノ国編からキャラクター選出となっている中、山口さんはエースを選出して、ポージングは唯一の立ち姿となっています。SMSPシリーズは立ち姿の状態で全高約30センチとなるので、フィギュアが並ぶと立ち姿のエースは目立ちますね。これも計算のうちなのか、山口さんはBFCの戦い方をよく分かっている気がします。
もう1人の海外勢は前回大会でジンベエを製作したフィリピンの原型師で、今回はドラゴンボールの方にエントリーされています。
SMSPシリーズの規格で立体化されるのはもちろん良いのですが、
SMSPシリーズの従来の販売方法はクレーンプライズではなく、「1回5000円」のくじ形式で、その上、カラーバリエーションが4色もあるんですよね・・・。ただ、今回は各部門の参加原型師が4人になっていることを踏まえると、商品化の際は各作品全4種でくじ販売ということも考えられます。
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