「ワンピースの銅像の横に…」M1決勝からし蓮根
22日に開催される今年の「M-1グランプリ」の決勝進出9組には、漫才の本場・大阪を拠点にする吉本興業所属が3組いる。「ミルクボーイ」「見取り図」に続き、最後の3組目は「からし蓮根」です。
からし蓮根の伊織(26)と杉本青空(そら、25)は熊本出身の高校の同級生コンビ。2人は「大阪」を意識しつつも、地元で有名人になることも目標に掲げ、優勝を狙う。
熊本は人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の作者、尾田栄一郎氏の出身地。16年4月に発生した熊本地震の復興プロジェクトで、熊本県内に主人公のルフィ率いる麦わらの一味の銅像が設置されている。
伊織は「ワンピースの銅像の横に僕らの銅像を建てたい」と優勝後の“野望”もちらり。杉本も「熊本の有名人の仲間入りをしたいです。熊本の人が他県の人に自慢してくれるくらいになりたい」と話した。
今、活動拠点とする大阪への思いもある。杉本は「ずっと漫才劇場でやらせてもらってて、一緒にやってた人の思いも背負って。そんな感じではいます」。伊織も「先輩も後輩も、みんなとのM-1です」。
決勝進出が決まり、周りからはおめでとうと声をかけられた。その中には敗退してしまった仲間もいた。杉本は「すごいなと思った。自分が負けていたら言えない。本当にありがたい」と感謝した。
杉本は17年11月に結婚し、現在8カ月の男児がいる。妻は杉本が気負わないようにM-1に関して何も言わないようにしてくれているという。「(決勝進出を)喜んでくれてるけど、優勝でも何でもいいって感じ」。
伊織は交際中の女性が決勝進出をとても喜んでくれたという。優勝してプロポーズをするかと聞かれると「もうちょっと先じゃないかな。でも…したいですけどね」と答えた。2人とも大切な人のためにも優勝をつかみにいく。
(日刊スポーツ)