「ONE PIECE magazine Vol.8」では栄ちゃんの設定ノートから最悪の世代の設定画が公開されています。黒ひげ
ティーチについては超新星編の設定画が公開されています。今回、ティーチの新世界編の設定画が公開されなかった理由はおそらく、ティーチが悪魔の実の能力を2つ得ることができる秘密が書かれているためでしょう。
また、ティーチの設定画に紛れていたとして、
「黒ひげの母」と「黒ヒゲの妹」と書かれた2枚の設定画が公開されており、詳細は不明という扱いです。しかし、初期のボツ設定であれば、このタイミングで内容を明かしても問題ないはずですから、そうではないとすると、現行のティーチの設定に関わるものだと推察されます。これはヒントであり、今後明かされるティーチの設定は初期から考えられていたものだという証拠になるわけです。
965話
しかし、ティーチの母と妹の設定画の存在がいきなり原作と矛盾しそうなのは点は、965話の回想でティーチが
孤児で行くあてがないとして白ひげ海賊団に乗せて欲しいと嘆願していることです。この時(28年前頃)のティーチは12歳で、コミックス63巻SBSで描かれた幼少期の姿そのままに描かれています。SBSの幼少期イラストではティーチが月夜で泣いており、ホームレス生活をしていたことが窺えます。
最新の966話ではティーチは
生まれてから眠ったことがないという、おそらくティーチが悪魔の実の能力を2つ持つことにつながる設定が明かされており、それを踏まえると、ティーチは眠らずに毎夜毎夜一晩中泣いていたという悲惨な過去が見えてきます。
しかし、このティーチの過去には母がいないのはともかく、妹の存在も見えてきません。
設定画の「黒ひげの母」には男勝りな感じの小柄?な女性、「黒ヒゲの妹」には顔と髪型の違う2人の若い女性が描かれています。注目すべきは、「黒ヒゲの妹」の設定画に「礼儀正しい」「あいさつ」「お礼」というキャラ設定と思われるキーワードが書かれていることと、
何かに困惑しているようなエースの表情が描かれていることです。
設定画の「黒ヒゲの妹」が10代後半から30代前半だと仮定して、エースに出会っているとすると、その時期は2〜4年前ぐらいですから、ティーチが白ひげの船に乗った28年前頃では「黒ヒゲの妹」は生まれていないか、小さな子供ぐらいの年齢となります。「生まれていない」とすると、その時点で母親は生きていることになり、「生まれていた」とすると、その年齢で1人で生きていくことはできないので母親か誰かに育てられたことになります。
いずれにせよ状況的に
ティーチが孤児になったのは育て親(母親)に捨てられた可能性が高く、「黒ヒゲの妹」の容姿や挨拶ができて礼儀正しい性格からは、とてもティーチと同じような環境で育ったとは思えません。
ティーチは生まれてから眠ったことがないということですから、赤ん坊の時にずっと夜泣きしていたと考えると、育児疲れで捨てられてもおかしくなさそうですが、その時点で捨てられていたらやはり生きていけないでしょう。おそらくティーチが成長するにつれて、眠らない体質の秘密、マルコに言わせるとティーチの身体の「
異形」(577話)な部分が明らかになり(
966話考察)、気味悪がられて捨てられたのではないかと考えられます。
さて、「黒ヒゲの妹」の設定画にエースが描かれていることについてですが、2年前、仲間殺しをして逃走したティーチを捜索していたエースが手がかりを求めて
ティーチの故郷を訪れるエピソードが用意されていたのではないかと考えられます。エースはティーチの妹とティーチのギャップに困惑したのか、ティーチの身体の秘密を知って困惑したのか。後者であれば、ティーチが後に頂上戦争で2つ目の能力を手にする伏線のエピソードになったはずです。
今回の設定画が公開されたタイミングが原作でちょうど子供の頃のティーチが登場したタイミングと重なっていますから、やはり上記のような何らかの意味合いがあると考えていいと思います。
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