・カイドウの息子
モモの助が
黒炭カン十郎に連れ去られた一方、
ジンベエが合流してジンベエ加入以来初めて麦わらの一味10人が揃った
前回。万国脱出の際に殿(しんがり)を務めたジンベエは「タイヨウの海賊団」の負傷者の手当てと送別会が盛り上がったことで到着が遅れたとのこと。
討ち入りは鬼ヶ島の正面上陸後、
錦えもんと
狂死郎が左右に分かれて皆を先導してカイドウの屋敷の裏口を目指し、残りの
赤鞘九人男はローの潜水艇で海から裏口に向かいます。ローは「どんな作戦を立てようとも正面から乗り込むであろうバカが約2名現れる」と予言しており、その”バカ”がいい囮になると見込んでいる様子です。バカとは誰のことか分かっていないはずの光月の侍たちはそれが誰かローに尋ねないのですが、ローが言う「バカ約2名」とはもちろん
ルフィと
キッドのことですね。
侍達の討ち入りの報がまだ入っていない鬼ヶ島では百獣海賊団とオロチの宴が行われています。ここではアプーと一緒に飲んでいる「
ナンバーズ」(
954話)と思われる巨大な狼のようなシルエットが描かれており、やはり「ナンバーズ」が覚醒した動物系能力者に相当する”覚醒したSMILE”ではないかと予想されます。百獣海賊団真打ちの中の最強の6人とされる”
飛び六胞”も勢揃いしているようです。今回は”飛び六胞”の足元しか描かれていませんが、ワノ国の侍なのか和装の者やハイヒールを履いた女性もいるようです。”飛び六胞”のドレークとページワンがいずれもリュウリュウの実 古代種の能力者だったことから、残りの”飛び六胞”もリュウリュウの実 古代種である可能性は高いです。
そして本話のサプライズは
カイドウに息子がいたことでした。
カイドウ:あいつァどうした
部下:はい?
カイドウ:
ウチの息子だよ!! 顔ぐれェ見せろ!! 宴だぞ!!!
部下:すぐ捜します
今回の百獣海賊団の宴の場面で大看板のキングとジャックの様子が描かれていないため、彼らは宴に顔を出していないカイドウの息子の候補になり得ますが、仮にそうだとすると、これまで登場していてカイドウの息子であることが一切言及されなかったのは非常に不自然なため否定できそうです。
まだ登場していない「カイドウの息子」を妄想する絶好な材料として、
カイドウがビッグ・マムに大きな借りがある(
907話)ことを考えてみます。
つまり、
「カイドウの息子」が「ビッグ・マムの息子」でもある場合を考えてみたいのですが、ビッグ・マムが産んだとまでは想定していません。なぜかと言うとビッグ・マム(68歳)は18歳から60歳までの43年間毎年子供を産んでおり(
シャーロット家の子供たち一覧)、この間(おそらくロックス海賊団が存在した40年ほど前)にカイドウと子供を作っていたとすると、ビッグ・マムの子供達の中にその兄弟がいることになりますが、「最強生物」と言われるカイドウと劇中の女性キャラで最強のビッグ・マムのDNAを受け継いだフィジカルの強さを感じる人物はいないように思えます。さらにビッグ・マムの強欲さから考えて、自ら産んだ子供を父親に引き渡すとは考えにくいです。
であれば、可能性として考えられるのは体外受精と代理出産です。『ONE PIECE』の世界に一定水準の医学はあるので、まぁ可能性はあるかなと。自分に借りがあると言うビッグ・マムに対してカイドウは「昔の話だ」と返答しますが、ビッグ・マムは「一生の恩」だと言っていました(
907話)。息子が生き続けている限り、確かに一生の恩かもしれません。また「借り返してもらう」とも言っており、この仮定の場合、息子を奪いに来たとも解釈できます。
カイドウはゾオン系悪魔の実の能力者とSMILEを集めて
最強の海賊団を作り上げようとしているようですが(
943話)、SMILEはともかく悪魔の実の能力者もゾオン系に縛っているのは、「百獣海賊団」という名前に表れているように、「フィジカル」最強の海賊団を目指しているようにも思えます。子供をたくさん作って野球チームを作るという例え話みたいなことを地で行くビッグ・マムに対して、カイドウは最強の父親と最強の母親から最強の子供を作るという野望があったのかもしれません。そんなカイドウがロックス海賊団(
957話)で出会ったのがビッグ・マムだったと。そこに愛はなかったかもしれませんが、互いに似ている気がします。まぁ、妄想なんですが。