・ベッジのオーマイファミリー
万国(トットランド)を無事脱出したファイアタンク海賊団のその後が描かれている短期集中表紙連載「”ギャング”ベッジのオーマイファミリー」。ドレスローザに上陸した後、海軍に捕まり
ゴッティが奪還したされていた
シフォンは予想通り
ローラでした。シフォンの願いが叶ってシフォンとローラが姉妹の再会を果たしています(Vol.25)。一方、ドレスーザ沖のグリーンビット近くを航海していた
トンタッタ兵団は遭難船を発見します(Vol.26)。
979話(Vol.26)
この遭難船はトットランドのタルト船で、乗っている巨体の人物はどうやらシフォンとローラの父である
パウンドのようです。パウンドはトットランドで娘のシフォンが乗った船を逃がすため、オーブンに攻撃を仕掛け、返り討ちにあって斬られていました(887話)。しかし、ONE PIECE図鑑
「ビブルカード」では死亡扱いになっていないことから、パウンドは生きていると考えられ、早くも再登場した形です。しかも、短期集中表紙連載「”ギャング”ベッジのオーマイファミリー」の中で再登場したとなると、この後、娘のシフォンとローラに出会う流れになるのでしょうか。
・飛び六胞登場
百獣海賊団の飛び六胞が勢揃いしています。
ササキ、X・ドレーク、ブラックマリア、フーズ・フー、ページワン、うるティ
ドレークは知っての通りで(外見は元海軍将校・元ドレーク海賊団船長、実は海軍本部機密特殊部隊「sword」の隊長)、
うるティと登場済みの
ページワンは姉弟のようです。ページワンは変身すると性格が変わるタイプなのでしょうか。
ササキと
フーズ・フーは元・海賊団の船長だと判明しています。ササキは魚人でしょうか。
ブラックマリアは花魁姿の大女で、SMILEっぽいです。
飛び六胞はカイドウの命で招集を受けていましたが、呼び出したのは実は
キングでした。用件は飛び六胞達の予想通り、カイドウの家族に関係しており、失踪したカイドウの息子「
ヤマト」を連れ戻すことでした。というのも、今夜の宴では
カイドウと
ビッグ・マムによる世界最強の海賊同盟宣言の他に、カイドウからの「重大発表」が予定されており、この「重大発表」に
ヤマトが関わっているとのことです。
状況的に「重大発表」の内容を嫌うヤマトが失踪したと考えるのが妥当で、ブラックマリアが「それは手強い」と言うように、カイドウの息子というだけでヤマトは只者ではないわけですが、抵抗するヤマトを連れ戻すのはなかなか骨が折れる任務のようです。任務成功の見返りを求めるササキとフーズ・フーに対して、カイドウは指名制で「大看板」への挑戦権を与える約束をします。
さて、ヤマトが嫌がる「重大発表」とは何なのかと。ビッグ・マムの流儀からすると、同盟を結ぶ際にも海賊団を傘下に入れる時と同様に自身の家族と血縁関係を結ぶことが必要だと考えている可能性はありそうなものです。となると、今回の海賊同盟に伴って、
ビッグ・マムの娘とカイドウの息子「ヤマト」の婚約が決められたのではなかろうかと。ところが、「重大発表」についてカイドウは「先に言うと混乱を招く」とも言っており、婚約発表だとすると不自然な気もします。他に考えられるとすれば、
ヤマトを百獣海賊団の船長に任命するとかでしょうか。確かに混乱を招きそうではあります。
・潜入!鬼ヶ島
モモの助を連れ去って一足先に鬼ヶ島に渡っていた内通者の
黒炭カン十郎は、初めて来た鬼ヶ島の入り組んだ構造に迷い、未だにオロチの元に辿り着いていませんでした。しかも、カン十郎が内通者だとは百獣海賊団とオロチの部下達には知られていないため、敵として見なされて何度も足止めを受けている様子です。
ちなみに、本話ではカン十郎がオロチに雀を使って手紙を送っていたことが明らかになっています。伝書雀とでも言いましょうか。この雀はおそらくカン十郎が能力で描いた雀で、不細工な”抜け雀”と違ってリアルに描かれています。
現状ではオロチの元に雀を飛ばすことは出来ないようで、カン十郎からの最新の報告を受けていないオロチは侍達の報復を完全に封じ込めたと思い込み油断しているのでした。一方、鬼ヶ島には秘密裏に侍達と麦わらの一味、キッド海賊団が上陸しています。ここで、
錦えもんのフクフクの実の能力の大技「
錦ちゃん呉服店」が潜入に大いに役立つことになります。
978話
フクフクの能力で衣服を思いのままに変えるためには、通常、葉っぱを頭に乗せる必要があるわけですが、「
錦ちゃん呉服店」では人物がゲートを通るだけで衣服が変化しています。これによって、鬼ヶ島の正面から上陸した全員が百獣海賊団の姿に変装しています。錦えもんのフクフクの能力はスケベ要素ぐらいでしか本質的に役立っていませんでしたが、錦えもんの能力設定はどうやらこの討ち入りのためにあったようです。
正面から左右に分かれて裏口を目指した侍達に対して、ローの予想通り、
キッド達はカイドウの屋敷に正面から侵入し、それに
ルフィが続き、さらに
ゾロが続いていったようです。残りの麦わらの一味と
しのぶは、クロサイFR-U4号とブラキオタンク5号に分かれて乗り込み、作戦通り左右に分かれて裏口を目指し、そこで”ドッキング”するとのことです。つまり、パンクハザード以来の
フランキー将軍の出番ですね。
クロサイとブラキオタンクに乗りあぶれた
ロビンと
ジンベエの二人は歩いて向かうようです。前回から引き続き、真剣な侍達に対して、麦わらの一味はかなり呑気な様子で、本来なら
しのぶに怒られそうなものですが、しのぶ は特に気に留めていない様子というか、ここに来て、なぜか麦わらの一味と同行しています。また、
ロビンとジンベエの後ろにいる人影は当然、気になるところです。
979話
兎丼の件では「おしるこ」がキーアイテムになっていたことから、
お玉の能力が活躍すると予想していましたが、結局、そのような展開はありませんでした。百獣海賊団の宴では再び「おしるこ」が大量に作られており、もしかしたら?とも思いますが、本話では
ルフィが暴れるきっかけとなっています。
正直なところ、鬼ヶ島上陸以降の麦わら一味のノリにはいまいちついていけないのですが、いざ戦闘となればそんなことは関係ない状況になることでしょう。