・鬼ヶ島裏口
前回、鬼ヶ島の裏口にて赤鞘の侍達(
イヌアラシ、
河松、
アシュラ童子、
雷ぞう、
菊之丞、
ネコマムシ、
イゾウ)が合流しています。裏口の門で待ち構えていたのは百獣海賊団を従えた
カン十郎でした。侍達の侵入の形跡は無かったものの、赤鞘の侍達が鬼ヶ島に来ていないはずはないと読んだカン十郎は裏口に見当をつけてやって来たようです。
カン十郎の相手は菊之丞(異名は「残雪の菊之丞」と判明)がしています。菊之丞が刀を構えていたかと思うと、カン十郎に飛びかかった次のシーンでは居合の構えになっており、カン十郎に斬りかかった次の瞬間では上段から刀を振り下ろした形になっており、鞘はどこかに消えてしまいました。一体、これはどうなっているのでしょうか(笑)。
菊之丞に続いて赤鞘の侍達もギフターズを含む百獣海賊団と交戦しますが、こちらは赤鞘の侍達が圧倒している様子です。ネコマムシがジャックに切断された左手に銃を仕込んでいたのに対して、イヌアラシは
義足に刀を仕込んでいたようです。
一旦シーンが飛んで、戻った際には涙を流して震える菊之丞の顔と、刀から血が雪に滴り落ちる足元のカットが挿入されています。状況的に
菊之丞がカン十郎を討ち取ったということになります。
鬼ヶ島の裏口にはハートの海賊団(
ロー、
ベポ、
シャチ、
ペンギン)も上陸していますが、今回は登場していません。鬼ヶ島の裏口には階段上の門と正面奥に入り口があり(984話)、赤鞘の侍達は階段上の門に行ったわけですが、ロー達は正面奥の入り口から侵入したのでしょうか。
・新鬼ヶ島
カイドウが発表した
「新鬼ヶ島」計画の詳細が明らかになっています。「混乱を招く」(
979話)とカイドウが言っていた通り、内容は百獣海賊団の部下達にも衝撃的なものでした。それは百獣海賊団による傀儡ではないワノ国の完全な乗っ取り、すなわちオロチとの手切れを意味していました。寝耳に水の
オロチは計画に反対しますが、問答無用でカイドウにあっさりと斬り殺されます。
福ロクジュらも動揺している様子から斬り殺されたオロチは影武者ではなく本物と思われます。
オロチを斬り殺し、カイドウはオロチの部下達に問います。百獣海賊団に加わるか、敵対してここで死ぬか、選べと。
同盟を結んだカイドウとビッグ・マムの目的は「
ワンピース」を手にいれること。カイドウとビッグ・マムはそれがすなわち「
古代兵器」を手にいれることと解しているようです。「古代兵器」をもって世界に恐怖と戦争をもたらすのだと。カイドウが言う海軍本部の新戦力とは七武海撤廃が決定した際に藤虎が言及していた「
SSG」(
957話)のことだと思われます。SSGはおそらくパシフィスタを擁する海軍特殊科学班を指しています。そして、”
世界の大戦”を迎えるとカイドウは言います。
その足がかりとして「新鬼ヶ島」計画では、百獣海賊団のアジトは現在の鬼ヶ島からワノ国本島に移転し、花の都の労働力も動員して武器工場をさらに増やす計画です。ワノ国の将軍家を滅ぼして、国の名を「
新鬼ヶ島」と改め、カイドウの息子(娘)
ヤマトを将軍に任命するとのこと。ここで言う将軍とは、これまでのオロチに代わる役割になるでしょうか。ワノ国を「海賊の帝国」に変えるという壮大なものですが、ヤマトは将軍になるつもりは全くないようです。
なお、
ビッグ・マムもライブフロアに到着しており、ビッグ・マムに追われていた
ナミはゼウスを奪い返されてしまったようです。
・ヤマトの憧れ
984話
前回、端的に言うと
光月おでんの熱狂的なファンであることが判明したカイドウの息子改め娘の
ヤマト。それが原因でカイドウと敵対しています。
おでんに憧れるヤマトは、おでんと同じように海外に出たかったようですが、8歳の頃から20年間、ワノ国に監禁状態になっており、それは叶わなかった模様です。つまり、ヤマトはおでんが処刑された年からずっとワノ国を出ていないことになり、
年齢は28歳前後だと分かります。ヤマトは処刑における おでん の立派な姿を目の当たりにして おでん に憧れた様子であること、ある日、父カイドウに「光月おでんになりたい」と告白したら、ぶっ飛ばされたと言っていたことから(
984話)、それ以来、監禁状態になっていると思われます。
20年間、ヤマトの手にかけられた手錠はワノ国から離れると爆発すると言われており、ヤマトは正直ウソかもしれないと疑いつつも、万が一を考えると足がすくんでしまうのだとか。ヤマトがルフィに対して「エースの弟のキミなら僕を船に乗せてくれる筈だ」と言っていることから、4年近く前にエースとヤマトが出会った際、ヤマトがスペード海賊団の船に乗ることについてはエースは了承していたと思われます。しかし、ヤマトは手錠が原因で結局思い止まったようです。
ルフィはヤマトが光月おでんになることは否定しつつも、ヤマトが一緒に戦うことを了承し、ヤマトに手錠を外してあげると言います。簡単に外れると思っていないヤマトは呆気にとられますが、ルフィは
内側から破壊する覇気を既に習得しているので容易いことです。そうこうしているうちにカイドウの中継映像が屋敷内に映され、モモの助が命が危ないことを知ったルフィはヤマトとともにカイドウがいるライブフロアに向かいます。ヤマトの手錠はまだ付いたままです。