・ネギ系女子
本話992話が掲載された週刊少年ジャンプ46号は『ONE PIECE』が表紙&巻頭カラーで、表紙にはルフィとヤマトが登場しており、ヤマトのカラーリングがお披露目になっています。
撥ね襷(はねだすき)はおでんと同じ白と紫の配色で、おでんとお揃いです。髪の毛は白髪で毛先は緑のネギカラー。瞳の色は赤です。髪色と瞳の色、それに前髪の形状は、もしかしてジャンプで連載中の『Dr.STONE』の主人公・千空がモチーフだったりするのでしょうか。袴とツノも赤いです。
・マムの思惑
ジンベエとロビンに退場させられた
ビッグ・マムは屋敷の正面入り口から侵入していた
ペロスペローと
マルコに出くわしていたようです。百獣海賊団との同盟を阻止したいペロスペローは共通の敵であるカイドウを倒すため、マルコに共闘を持ちかけていたようですが、ビッグ・マムと話して考えを改めた模様です。
ビッグ・マム海賊団はほぼ家族で構成されているためか、ペロスペローら子供達はビッグ・マムに海賊王になって欲しいという気持ちがあるものの、カイドウも一緒に海賊王になることは気に食わない様子です。ビッグ・マムはこれに対して「わかってらァそんな事ァ…お前達おれを信じられねェのかい!?」と睨みを利かせてペロスペローの不安を一蹴します。
この発言からは、ビッグ・マムはカイドウとの同盟はいつか破棄して裏切り、一人勝ちする腹の内が読み取れます。決戦で弱ったカイドウの寿命をビッグ・マムが奪うなんて展開もあるかもしれません。
一方、ペロスペローの存在に気づいた
キャロットは
ワンダと共に屋敷の正面入り口側に向かっています。ペロスペローとビッグ・マムがわざわざ屋敷の”外”に出て話していることから察すると、ペドロの仇であるペロスペローと、スーロン化したキャロットとワンダが戦う展開になるのでしょうか。
・カイドウVS赤鞘
満月が照らすドクロドームの屋上の決戦は、
赤鞘の侍達と
カイドウの直接対決に突入しています。赤鞘の侍達は、錦えもん、傳ジロー、イヌアラシ、河松、アシュラ童子、雷ぞう、菊之丞、ネコマムシ、イゾウの九人。従来の赤鞘九人男ではカン十郎とイゾウの入替がありますが、「月夜に九つの影」と詠んだトキの辞世の句が当てはまる形です。
口から炎(”
熱息(ボロブレス)”)を吐くことができる龍のカイドウ。その咆哮は雷になるようです。
前回、炎は錦えもんの”
狐火流 焔裂き”に破られたわけですが、雷はスーロン化して増毛した
ネコマムシの「エレクトロ」(静電気を応用した?ミンク族の戦士の技)に巻き取られ(?)、ネコマムシのエレクトロ技「
赤猫踊(あかびょうぶ)」(※「踊」は「舞」の間違い?)、
河松の「
河童流 海野川」、
イヌアラシのエレクトロの剣技「
犬大門風(いぬおどし)」、
菊之丞の飛ぶ斬撃「
残雪鎌」、
イゾウの斬れる銃弾「
弾斬丸(だんぎりがん)」と、カイドウは連続で攻撃を受けることになります。
自身を唯一傷つけた おでんの剣技の面影もない赤鞘の侍達の技がどうして自身に有効なのか、カイドウは困惑します。さらに追い打ちをかけるように、今度は
錦えもん、
傳ジロー、
アシュラ童子、
イヌアラシが おでんの剣技である「おでん二刀流」の構えを取ります。困惑するも下らないマネ事だと意に介さないようにするカイドウでしたが(元より二刀流の錦えもん以外、どこからもう一振りの太刀を出したのか謎ですw)、この四人は実は おでん から「おでん二刀流」を伝授されていたようで、その剣技は本物で、かつて おでんがカイドウに傷を付けた技「
桃源十拳」で、20年越しにカイドウの古傷(970話)を再び抉るのでした。また、回想からは、赤鞘の侍達は おでんから流桜の極意(内部から破壊する武装色覇気)を伝授されていたことが窺え(おでんが伝授したがっている)、カイドウにダメージを与えることができるようです。
一方、
雷ぞうは万物を巻き取るという巻物(忍法 巻々(マキマキ)の術)で、カイドウの”
熱息(ボロブレス)”を巻き取り、今度は巻物でカイドウを縛り上げ、”
熱息(ボロブレス)”をカイドウにお返し(「奉還」)することでダメージを与えています。敢えて「巻々(マキマキ)の術」と銘打っていることから、この技は忍術の類ではなく、悪魔の実(
マキマキの実)の能力だと考えられます。となると、雷ぞうが見せた「煙遁の術」「分身の術」(817話)は純粋な忍法で、水遁の術は不得意なのだろうと思われます(笑)。
しかも、よくよく考えると、カナヅチの悪魔の実の能力者3人(錦えもん、雷ぞう、カン十郎)とモモの助がワノ国から小舟で外海に出て、しかも途中で船は大破して漂流したわけですから、無事だったのは相当な幸運だと言えますね。