・鬼ヶ島の戦い
前回、
うるティと
ページワンに敗れた
ウソップと
ナミが乱入して来た
お玉が乗る
狛ちよにより救出されています。追って来るページワンを
ひひ丸がくい止めています。お玉達は”サムライ”として、この場にやって来たのだとか。また、鬼ヶ島へは「てきの船にのせてもらって」来たと言います。お玉の能力があれば、きびだんごで家来にした敵の船に乗せてもらったという意味でしょうか。
一方、屋敷の地下2階で単独行動していた
ローは、
カイドウが所有する歴史の本文(ポーネグリフ)の1つを発見しています。ローはコラソン(ロシナンテ)の仇であるドフラミンゴを討つためだけに生きていたため、四皇を討つために組んだルフィとの同盟は今となっては惰性にも見えます。人生の大きな目標を失ったローですが、Dの名を持つローは、コラソンが語ったDの一族の宿命(764話)とは一体何なのか気にかけている様子です。ローの家系ではDの名を代々隠していたようですが、Dについて知っていそうなセンゴクにDの名を明かしたことがありました(798話)。
ワノ国に到着して間もない頃(潜入作戦を実行する前)、ローはDについて何か知ってそうなロビンにもDの名を明かしていたことが今回の回想で明らかになっています。しかし、センゴクはともかく、ロビンはその答えを持ち合わせていないため、その答えを追い求めるとラフテルを目指すほか無く、そのためには四皇が所有するロード・ポーネグリフを狙う必要があり、またポーネグリフはロビン以外に読める者がいないため、結局、ローにとってはルフィとの同盟が活きてくる形になっているわけです。それもまた運命ですか。
ドクロドーム屋上の
カイドウと
赤鞘の侍の決戦はカイドウの常軌を逸した体力と頑丈さにより、錦えもん達がジリ貧になっているようです。相手にしているのは「最強生物」と呼ばれるカイドウです。
屋上を目指す
ルフィは現在、屋敷の中2階の階段を上って3階に上がろうとしているところです。ルフィの体力を温存させるためにサポートに付いている
サンジと
ジンベエはお約束の「生え方」がおかしいSMILE(今回は左腕からワニが生えたSMILEと背中と首後ろからシマウマの下半身が生えたSMILE)を蹴散らしています。3階からは何やら楽しげな音と「ぬふふ」な様子の声が漏れており、耳の良い(見聞色の覇気が得意な)サンジはもう心が落ち着かない様子です。芸者あるいは遊女の声だとすると、3階にはブラックマリアがいるのでしょうか。
キッドと
キラーもカイドウのいる屋上を目指して既に3階を進んでいるところです。マルコの追撃を寄せ付けず屋敷内に戻って来た
ビッグ・マムは「氷鬼」の惨状を気にとめる様子はなく、ビッグ・マムもまたカイドウのいる屋上を目指すようです。
前回、「氷鬼」に感染してしまった
チョッパーは感染が体に広がっているものの発症はまだしていない様子です。
前回の考察では、氷鬼のウイルスについてのチョッパーの思考から
熱湯風呂に浸かれば、ウイルスは失活して体は回復するかもしれないなんて書いたのですが、本話ではウソップとナミがうるティらと戦っていた場所が正面入り口側(前頭フロア)の「
百獣の湯」であることが明らかになっています。名前から明らかなように屋敷内の入浴施設だと思われますが、この決戦の場・このタイミングでわざわざ出てくるとなると、能力者に対してウソップとナミが有利に戦える地の利としての役割なのか、あるいは氷鬼の治療のためかと勘繰ってしまいます。また、空を飛べるマルコが簡単にビッグ・マムに引き離されるはずがないとも思ったのですが、
この場にいる医者はチョッパーだけではないんですよね。氷鬼の治療に医者である
マルコが協力する展開になるのかもしれません。また、ローが単独行動しているのはそういう意図もあるのかもしれません。オペオペの実の能力を使えば力技で氷鬼の問題を解決できそうですからね。
・ヤマトの能力
飛び六胞の
ササキが率いる百獣海賊団の装甲部隊(甲虫類やサイ、ハリネズミ等のSMILEで構成された部隊)を相手に、
モモの助と
しのぶを守る防戦に徹する
ヤマト(
994話)。しのぶは自身を見捨てて、この場を脱する事をヤマトに諭しますが、ヤマトは「光月おでんならそんな事はしないっ」と言って断ります(「飛影はそんなこと言わない」のコラージュが作られそうです…笑)。
装甲部隊の攻撃によってヤマトの体力はかなり削られた一方で、装甲部隊もヤマトによってかなりやられています。これまで傍観していたササキがついに自ら刀を抜こうとすると、
ヤマトの様子に変化が見られます。
歯が鋭い歯に変わり、野獣のような唸り声を出しており、
ゾオン系能力の発動が示唆されます。ヤマトが百獣海賊団に所属していることを考えれば当然と言えば当然です。飛び六胞相手にヤマトがついに本気を出すのかと思いきや、ここで
フランキー将軍とナンバーズの
八茶の乱入があり、状況が一転して、ヤマトは変身を解除しています。
気になるのは何のモデルのゾオン系なのかということですが、恐竜シリーズの古代種リュウリュウの実でまだ肉食恐竜の代表格ティラノサウルスが出ていないことを考えると、自ずと期待されますし、カイドウも最強の古代種を息子(娘)に与えようと考えそうなものです。幻獣種であれば、カイドウが龍なので、白虎というのも面白いかもしれません。ネコネコの実・幻獣種モデル白虎という具合です。
乱入してきた八茶の攻撃により床が抜け、ヤマトとモモの助、しのぶは階下に落ちて脱出ことに成功します。ヤマトは落下際に金棒を振って波動(技名:鳴鏑/なりかぶら)を繰り出し八茶を退治しており、この後、フランキー将軍とササキが率いる装甲部隊が戦うことになるのでしょうか。
モモの助を救出したヤマトは、モモの助に「
キミは生きなくちゃ」「
世界を”夜明け”に導くのはキミなんだよ」と教えています。生前、おでんはワノ国が鎖国状態になっていた意味などの詳細はモモの助や家臣に語っていませんでしたが、ヤマトは
おでんの航海日誌を密かに手に入れているため、どうしてワノ国を開国する必要があるのか、ヤマトは真相を知っていると思われます。仮にモモの助が死んだとしてもワノ国を開国することは出来ないはずはないですから、ここで言う”夜明け”とはもっと先のことを指しています。モモの助は古代文字の読み書きについては伝授されていないですし、その役割はロビンが持っています。現時点でモモの助が特殊なのは象主(ズニーシャ)に命令することができることですね。