第998話「古代種」

TOPICS
・抗体を量産せよ
・古代種
・エースの物語

・抗体を量産せよ
「氷鬼」のパニックが続いているライブフロア。前回、アプーから「抗体」を奪取したゾロはこれをチョッパーに託します。チョッパーは火で暖をとるなどして体の冷却を止めれば「氷鬼」のウイルスは増幅しないことを証明し、症状を抑えている間に、「抗体」を敵味方問わず全員分作ると宣言するのでした。

この場合、ブルックは「氷鬼」に感染しているチョッパーを火で暖め続けないといけないわけですが、ライブフロアに駆けつけたマルコがチョッパーから「氷鬼」のウイルスの話を聞いたようで、チョッパーに不死鳥の青い炎を纏わせています。この炎は燃え広がるわけでもなく、熱くもなく、ウイルスの増幅を抑えられる適度な温度に保たれているのだとか。

そして、すでに氷鬼と化した者たちにマルコが不死鳥の青い炎を纏わせると、彼らは正気に戻っています。「熱を引き出している」というマルコの言い様から察するに、不死鳥の青い炎で体内の発熱を促進しているようです。したがって体力が尽きると熱がなくなり、再び鬼化するとのこと。「再生の炎」（909話）だとか、それでいて炎のプロメテウスを焼くこともできる炎（995話）だとか、なんとも都合の良い”特殊”な炎です(笑)。特殊なんだから仕方ない。

さらに都合の良いことに、ミンク族の医者ミヤギと看護師のトリスタンがライブフロアに現れ、彼らが言うには製薬の準備がすでに出来ているとのこと。なぜ討ち入りに非戦闘員の医者と看護師が来ているのかは疑問で、早速、氷鬼たちに襲われかけますが、上述のようにマルコの炎で鬼たちは正気に戻っています。

そしてチョッパーは屋敷の塔で「抗体」の量産にかかります。ヒョウ五郎ら親分達に加えて、ドレークが抗体量産の守備に回るようです。一方、マルコはお望みであれば屋上へ運んでやるとゾロ、ロビン、ブルックに提案しています。しかし、アプーはドレークに抑えられていますが、クイーンとキングは未だフリーですので、マルコが3人も屋上に運べるとは思えません。



・古代種
話タイトルが「古代種」となっている本話では百獣海賊団の飛び六胞の、新たに明らかになった3人を含め6人全員の獣型の姿が描かれ、飛び六胞は大看板と同じく、いずれも古代種のゾオン系能力者であることが明らかになっています。ただし、恐竜揃いではありませんでした。

X・ドレーク（元 飛び六胞）
リュウリュウの実 古代種 モデル アロサウルス
ライブフロアにてチョッパーの抗体作製を守備。

ページワン（飛び六胞）
リュウリュウの実 古代種 モデル スピノサウルス
ドーム外にて うるティと共にナミとウソップ、お玉を追う。

うるティ（飛び六胞）
リュウリュウの実 古代種 モデル パキケファロサウルス
ドーム外にて ページワンと共にナミとウソップ、お玉を追う。

ササキ（飛び六胞）
リュウリュウの実 古代種 モデル トリケラトプス
ドーム内「右脳塔」中央通路にてフランキー将軍と戦闘。

ブラックマリア（飛び六胞）
クモクモの実 古代種 モデル ロサミガレ・グラウボゲリィ
城内3階「宴会場」にて手下の女（蛇のSMILE？）と共にサンジを籠絡！？

フーズ・フー（飛び六胞）
ネコネコの実 古代種 モデル サーベルタイガー
城内4階「ネコ科フェ」にて手下（ネコのSMILE？）と共にジンベエと対峙。


ブラックマリアの能力については前回の考察で蜘蛛女だろうと予想していたわけですけども、クモの古代種まで予想していた人はいたでしょうか。「ロサミガレ・グラウボゲリィ」って何ですか、メキシコのプロレスチームですか？と。進化的に現生種にかなり近いクモ類の古代種らしいです。

フーズ・フーに関しては今回の「ネコ科フェ」のダジャレ先行で海賊団がデザインされたのではないかと疑惑を持ってしまうわけですが(笑)、何やらフーとジンベエは顔見知りの様子です。フー曰く、ジンベエが七武海の時に見かけたことがあるのだとか。一方、ジンベエはフーが誰か分かっていないようで、「素顔を見りゃ…わかるかのう」と言っています。どうやら、フーがマスクを被っているのは素性を隠すためのようです。

Who is フー？…Who's Who

英語版のスペルは「Who's Who」らしいのですけど、素性を隠すには随分ふざけた名前ですね。
シェルズタウンにあったレストラン「FOOD FOO」は関係ないよな・・・w

第3話

また、ドクロドームの屋上を目指すルフィのサポートに付いていたサンジとジンベエは途中で中ボスクラスの敵に遭遇して離脱すると予想していたわけですが（993・994話考察）、サンジが3階のブラックマリアの罠にかかり、今回、ジンベエが4階のフーズ・フーを引き受けて離脱したため、予想通りルフィが一人になっています。離脱する際のジンベエのセリフ（「この階も一人残った方が良さそうじゃ…!! 隙を作る!! 先に行ってくれルフィ!!」）が予定調和すぎてちょっと笑ってしまいました（何だか最近、変な箇所で笑ってしまいます）。

しかし、屋上は6階に相当するため、まだ5階が残っています。飛び六胞はすでに総動員されていますので、立ち塞がる敵がいるとすれば大看板が相応しく、状況的にキング以外考えられません。記念すべき1000話の演出としてルフィは屋上に到達すると予想されるので、もし立ち塞がる敵がいるとすれば、キッドとキラーがその敵を引き受けることになるのでしょうか。キッドが譲ってくれるとは思えないので、キラーが離脱することになるのかもしれません。

というか、そもそも屋上の戦いはもう決着がついた様子なので、いつまでもカイドウが屋上にいるとは限らない気もするのですが（鬼ヶ島は雪が降るくらい寒いですし）、そこは演出的にカイドウが気を利かせて待ってくれているのか、島を浮上させている間は屋上にいないと操作しづらいのか、屋上に行ったはずのビッグ・マムと一悶着があるのか。



・エースの物語
モモの助としのぶを連れて安全な場所へ逃げていたヤマトは、島が浮上したために島から脱出することはできず、ドーム内倉庫に身を隠しています。

倉庫の中には昔、鬼ヶ島の正面にあったという龍の像があり、ヤマトの話では、数年前、エースがカイドウを殺しに来た時にエースがその像を壊したそうです。編笠村の回想（912話）から、エースがワノ国に来たのはスペード海賊団船長の時で4年近く前のことです。984話のヤマトの発言からは、ヤマトとエースは一度戦っており、その後、打ち解けたことが窺え知れました。ルフィと同じ様に、エースはヤマトが敵だと認識したのでしょう。

エースがカイドウを討つために鬼ヶ島に上陸していたとは驚きですが、まさか、ここ（999話）で回想に入るのでしょうか。しかし、エースとカイドウが交戦していたとすれば、ワノ国編でここまで、その話が出ていないのは不自然ですから、おそらくカイドウはその時不在で、エースは腹いせに龍の像をカイドウに見立てて壊していったという顛末ではないかと思われます。