先日、「第1回ONE PIECEキャラクター世界人気投票」の
中間順位発表があり、ルフィが中間順位1位であることが明らかになりました。しかし、油断は出来ません。ルフィを応援する人はジャンプ本誌に掲載された応募券計7枚とコミックス98巻の帯記載の応募券1枚をハガキ8枚に貼って郵送し、ポイントにして80ポイントをルフィに支援投下します。
複数投票可なんだからハガキ1枚でいいだろおjk
中間順位発表の配信番組の出演者からは「
ルフィが1位であって欲しい」という声がありました。これは『ONE PIECE』読者であれば共感できる心情のはずです。事実、ジャンプ本誌で開催された過去6回のキャラクター人気投票全てで主人公のルフィが1位を獲得しています。この点が評価されることは少ないですが、『ONE PIECE』が類稀な漫画であることの一つの証明だと思います。
そんなルフィはもはや殿堂入り扱いでもいいはずですが、依然としてルフィが投票対象になっているわけでして、ルフィに投票するか、ルフィは置いといて自分が推したいキャラクターに投票するか選択することになります。仮にルフィが1位から陥落するようなことがあれば、『ONE PIECE』読者のほとんどはネガティブに思うはずですから、この選択は意識していなくても無意識に行っているという持論があります。
「ルフィはどうせ1位になるから」と他のキャラクターに投票できる人もいれば、私のような真面目な性格(本当です)の人間は複数回投票できるといってもルフィに投票することしかできません。私のように『ONE PIECE』という作品が好きで、ルフィが1位から陥落することは絶対に嫌と思っている人にとっては、毎回キャラクター人気投票は防衛戦なのです。
「ルフィはどうせ1位になるから」「このキャラを推したい」という・・・言葉は悪いですが、”無神経”な想いと投票で戦うことになります。
それって、苦しくて全然楽しくないのです。
なんで好きな『ONE PIECE』で苦しい想いをしなくちゃいけないのか。
現行の人気投票では
組織票の問題も浮き彫りになっています。
現行の投票形式では投票は複数回可能ですが、現実的には「推したいキャラクター」1人に複数回投票することになりますから、人気順位が綺麗に得票数に表れるわけではありません。実質、人気上位のキャラクターに票がほとんど集まるはずで、TOP20より下になると得票数はかなり薄いと予想されます。したがって組織票を行えば、容易に任意のキャラクターをランクインさせることが可能です。
これまで特定のファンコミュニティーによる組織票が無かったわけではないですが、ハガキ投票の投票形式でしたので、それほど目立つものではありませんでした。しかし、WEB投票が解禁されたことで、その影響が大きくなってしまいました(複数端末からの投票は禁止されているが、システム上は防ぐ方法がないので…)。WEB投票でもハガキ投票同様に漫画本編に登場する全てのキャラクターに投票可能という点もよくありません(アニメオリジナルキャラなど本編に登場しないキャラはハガキ投票のみ可能)。
そもそも、モブキャラまでも投票対象にする必要が全くないんですよね。多様性が尊重される世の中で、多様性が描かれた『ONE PIECE』ですけども、全然必要ないです。仮にテレビ番組でタレントが『ONE PIECE』のキャラクターを聞かれて、モブキャラやマニアックなキャラを答えたとします。それってボケとして捉えられるか、真面目にやってくださいと思われるだけですよね。仲間内でONE PIECEトークをしていて、そんなことを言う奴がいたら、「そういうのいいから」ってなりますよね。要らないんですよ。
ジャンプの応募券の複数掲載やWEB投票の毎日投票できるシステムも要りません。繰り返しになりますが、推したいキャラクターがいれば、現実的には同じキャラクターに投票し続けるだけなので、複数回投票できても、その作業が強いられるだけで楽しくありません。一方で、組織票やネタ票のノイズが増えることに繋がります。どこぞのアイドルグループじゃないんだから、投票は1回きりでいいです。
ところで、キャラクター人気投票を開催する編集部のことを考えると、メリットはほとんど見当たりません。票を集計する手間もありますし、今回はWEB投票なので費用も掛かっています。それに対して収益はありません。複数回の投票機会を設けているのは、盛り上がっている感じを演出したいぐらいしか理由がないような気がします。ただし、どこぞのアイドルグループに当てはめて考えれば、熱量は知ることができます。いわゆるキャラクター愛というやつです。キャラクタービジネスにとっては重要なポイントなのかもしれませんが、人気投票ではある種のノイズになっています。
何しろ、現行の人気投票においては、上位のキャラクターは描き下ろしイラストになるという特典があるからです。企画として面白いですが、麦わらの一味は巻頭カラーで頻繁にイラスト化されているため、麦わらの一味以外に投票する動機付けになってしまっています。これもノイズと言えます。
そこで、私が提案したいのは
マッチアップ方式の人気投票です。
つまり、全てのキャラクターを対象に投票するのではなく、編集部がキャラクター同士をマッチアップさせて、その中でどれかのキャラクターに投票するという形式です。
具体的には予選投票のグループ分けを行います。グループは「海軍中将」とか「インペルダウン編」とか何でもいいです。ただし、ここでは麦わらの一味や従来の人気投票上位のキャラは含めず、シード扱いとします。
予選投票の後、トーナメント式に投票を行っていきます。キャラクター同士をマッチアップさせるという趣向なので、ONE PIECE公式YouTubeチャンネルでプロレスのような煽り動画(ナレーションは立木文彦さんを希望)が作られても面白いですし、キャラクターのサポーターにワンピース好きの芸能人を付けて応援プレゼン合戦というのも面白いです。麦わらの一味はアニメ声優陣がサポーターとなってもいいかもしれません。
トーナメントを進めると、シード扱いのキャラクターも参戦し、続いて麦わらの一味も参戦します。ただし、ルフィは参戦しません。なぜなら、ルフィはチャンピオンなので、トーナメント優勝者と決選投票による防衛戦をすることになります。そして、必ずルフィが勝ちます。だってルフィがいつも1位ですから。そういうブックです(笑)。
この投票形式では従来の投票形式が孕む問題を概ね解決できます。まず、マッチアップされた決選投票形式なので、組織票やネタ票の影響をほとんど受けません。麦わらの一味の票が分散しないので今回の中間順位のようにフランキーが30位まで落ちるということもないでしょう。何よりルフィの1位が担保されているので安心です(笑)。そして、
毎回のマッチアップで投票する楽しみがあります。
ただの複数回投票となっている現状では、中間発表や最終集計で蓋を開けてみる時しか楽しみはありません。マッチアップ方式の方が断然盛り上がりますし、予選とトーナメントのフェイズごとで、ジャンプに応募券を付けて投票を行えば、集計の手間暇はあまり変わりませんので、実現可能な方法だと思います。今回と同様にWEB投票を同期すれば海外のファンも投票に参加することができます。
そんなことを思ってつらつら書いたのですけど、実現する可能性は「アメトーーク!」でONE PIECE芸人が実現するくらいですかね。・・・要するに多分実現しないだろうなと。
あと、「アメトーーク!」で思い出して、ふと思ったのですけど、『ONE PIECE』のキャラクターから船員を選出する「
海賊ドラフト会議」っていう企画があったら面白そうですよね。「海賊王におれはなるTV」でやってくれないだろうか。。
第1回ONE PIECEキャラクター世界人気投票 中間発表
第1回ONE PIECEキャラクター世界人気投票 開催/NYタイムズ一面広告掲出
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