先日、最終結果が発表された「
第1回ONE PIECEキャラクター世界人気投票(WT100) 」の投票期間中のTOP20までのリアルタイム順位を表したタイムラプス動画がONE PIECE公式YouTubeチャンネルで公開になりました。
この動画では、投票期間序盤にルフィがゾロから1位を奪還する逆転劇や、TOP10入りを果たしたキャロットの投票期間中盤からの票の伸び、3位という高順位を獲得したナミの投票期間終盤の猛烈な追い上げが見どころとなっています。ハガキ投票のポイントがどのタイミングで入っているかは不明です。
投票は約2ヶ月に渡って行われたため、票の動きには、人気投票自体の認知度、原作やアニメの進行、SNSのキャンペーン、中間発表など様々な要素が絡んでくるわけですが、
ナミの票の伸びはあまりにも異様 なため、不正投票疑惑が囁かれています 。
VIDEO
1月4日 )投票初日。おそらく投票の主体は国内と北米エリア(特に漫画派)だと思われ、これまでの国内の人気投票の順位に近い結果になっており、かつて北米エリアで行われた人気投票で国内より順位が高かったウソップとブルックが高順位に付いている点が特徴です。
1月11日 )投票8日目。票の伸びの変化は然程なく、WEB投票による連日投票によりポイント差が徐々に広がっています。ただし、ウソップ、ジンベエ、ブルックは下位キャラクターの追い上げにより順位を後退しています。
1月17日 )投票14日目。投票9日目頃からルフィがゾロとのポイント差を縮め始めるため、
この頃からルフィの1位を決定づけたアジアエリアでの人気投票の認知度が高くなった と思われます。
1月23日 )投票20日目。ここで
ルフィ が逆転して1位に。
1月29日 )投票26日目。ここで20位に初めて
キャロット がランクインします。最終結果の国内順位では24位だったキャロットはエリア別では海外でいずれもTOP10にランクインしているため、
この頃までに人気投票の認知度が海外エリアに行き渡った と思われます。海外エリアでは国内順位と同順または高順位だった
ロビン もここから票を伸ばしています。
しかし、国内順位と海外エリアで同様に順位の逆転があったナミの票の伸びはここでは変わりありません 。
1月31日 )投票28日目。中間発表は1月31日時点の結果。
2月7日 )投票35日目。投票26日目以降、
キャロット と
ロビン が順調に票を伸ばして、ランクアップしています。
2月12日 )投票40日目。
ナミ の異様な票の伸びが見られるのはここからです(正確に見ると、11日から伸び始めています)。
2月17日 )投票45日目。キャロットとロビンの票が伸び続ける中、
ナミはたった5日間でこれまでの自身の累計ポイント以上のポイントを獲得 して、ロビンの上にいたローさえも抜いてしまいます。伸び率は2月16日にピークに達しており、1日あたり9万ポイント以上も増えています。11日以前と比較すると約17倍という脅威の伸び率で、序盤に追い上げを見せたルフィの伸び率と比較しても3倍にもなります。
2月21日 )投票49日目。
ナミの票の伸びはさらに加速 し、3位のサンジさえも追い抜きます。これ以降、票の伸びは落ち着いていきます(それでもルフィやゾロの2倍近い票の伸びです)。
2月28日 )投票56日目。最終結果。20日には1月31日時点までの中間発表が行われ、因果関係は不明ですが、
ロビン と
ハンコック の票が伸びています。
さて、ナミの票の伸びが異常な件です。
最終結果 だけを見た限りでは、国内順位は前回までと然程変わらない7位だったナミは、
海外エリアで一様に人気が高いために3位という高順位にランクインしたように見えました 。
しかし、同様に日本と比べて海外エリアで順位が高かったキャロットとロビンは人気投票の海外認知度が上がったためか1月29日頃から票の伸びが認められるのに対して、この時点でナミの票の伸びに変化はありません。ナミの票の伸びは遅れて2月12日から始まります。つまり、
海外で元々、特に人気が高かったキャラクターはキャロットとロビンであり、ナミは投票期間中に突然、海外で人気になったことになります 。
票の伸びの異常さから普通に考えれば、不正投票が疑われるところですが、不正投票と分かるものについては集計段階で無効票となっている模様です。これほどの目立つ動きがあれば、当然、その点は運営がケアするところですから、システム上、不正投票と判断されてはいないことになります。
全ての海外エリアで一様に高順位にランクインしていること、票の伸びた時期が特異的なことから、海外のインフルエンサーによるSNSのキャンペーンは考えにくくもないですが、そのようなキャンペーンは確認されていません。
不正投票疑惑のカウンターとして主張されているのが、
連載におけるナミの活躍 です。
現在、連載のデジタル翻訳版は日本と同日にリリースされているので、その可能性は十分あります。
票の伸び率がピークに達した2月16日 (火曜、日本時間)の前日には
『ONE PIECE』第1004話「きびだんご」 が公開されています。こちらは主に、お玉の活躍が描かれたエピソードですが、うるティとナミのバトル描写があり、
第995話「くの一の誓い」 にて、
うるティに痛めつけられたナミが”雷光槍テンポ”でうるティにやり返しています 。また、公開日がバレンタインデーの近くだったことから「ハートのしびれにご注意ください」という決め台詞もばっちりハマっていました(どう訳されているか知りませんけど)。復讐劇は海外では特に人気のジャンルものではあります。
しかし、今回のような事態が起きるほどのエピソードだろうかという疑問は拭えないところです。実際、国内順位に影響を及ぼした形跡はありません。アジアを含めた海外と国内で、そこまでの乖離があるのだろうかと。
ただし、
ナミの票が伸び始めたのは2月12日 (金曜、日本時間。正確には11日から伸び始めている)で、
これは第1004話のネタバレが出た頃だと類推され、票の伸びと連載との関連づけにかなりリアリティがあります 。疑問は残りますが、少なくとも因果関係はあるようで、納得せざるを得ない感じです。
ともかく、今回のナミの海外エリアでの高順位の結果は、瞬間最大風速的な人気が最終結果にまで影響を及ぼしたと見て取れます。
実際は、海外ではナミよりロビンの方が人気 と見て間違いないでしょう。
あと、
海外では週刊少年ジャンプのフラゲは出来ないわけですから、14日(日曜、日本時間)以前の投票の伸びは海外のネタバレ派によるものだということになります 。ナミの投票が伸び始める前(10日以前)の1日の平均的なポイント数は5,500程度で、12日時点では約21,000、14日時点では約49,000、ピークに達した16日時点で約95,000です。海外票はWEB投票のみですから1票1ポイントで集計されています。
仮にナミの海外票が16日時点で約9万票増えたとして、そのうち海外のネタバレ派による投票は14日時点のポイント増加から類推して、その半数に及ぶ約4万4000票と概算されます (ぁ。
結論:
『ONE PIECE』を 不正 に読んでいる人の投票 なので、
(略して)不正投票 ではあった。
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皆が楽しめるキャラクター人気投票のやり方を考える。
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