・号令
前回、転生したゼウスが宿った天候棒(クリマ・タクト)の力で
ナミは
うるティを破り、
ウソップは緑星「デビル」で
バオファンを捕獲。メアリーズであるバオファンを介して、ついに
お玉はきびだんごを食べたギフターズ達に一挙に号令をかけることに成功します。
お玉「きびだんごを食べた お友達〜〜〜」
号令が可愛いw
百獣海賊団の軍勢は3万、討ち入りの侍達は5400で始まった鬼ヶ島の戦いは、1003話までに百獣海賊団2万7000に対して侍5000になっていました。その後、両陣営合わせて5千人の兵が戦闘不能になり、百獣海賊団2万4000に対して侍3000になっています(1016話)。さらに、ライブフロアのウェイターズとプレジャーズがクイーンに反発してチョッパー側に付いたために(
1007話)、4千人の兵が動き、百獣海賊団2万に対して侍7000になっています(1016話)。
百獣海賊団3万 VS 侍5400
↓
百獣海賊団2万7000 VS 侍5000
↓
百獣海賊団2万4000 VS 侍3000
↓
百獣海賊団2万 VS 侍7000
この戦況でさらに、お玉のきびだんごを食べた真打ちを含むギフターズ達(推定1000人ほど?)が侍側の仲間になったので、総力戦の戦力的にはほぼ互角か逆転したと思われます。
ところで、コミックス99巻のSBSにてベガパンクによる人工(人造)悪魔の実は
能力者から血統因子を抽出して作成したものに対して、シーザーによるSMILEは
動物から血統因子を抽出して作成したものだと明らかになっています。本来、動物にしか効かないはずのお玉のきびだんごがSMILEにも有効であるのに対して、ゾオン系能力者には効かない(
1011話)理由は、SMILEが動物由来の血統因子を持っているのに対して、
ゾオン系能力者は動物由来の血統因子を持っていないためだと考えられます。
したがって、ベガパンクによる人工(人造)悪魔の実を食べたモモの助には、お玉のきびだんごは効かないはずです。
・MADS
ライブフロアで
サンジと戦う
クイーンは人獣型に変身しています。クイーンの人獣型は恐竜が二足歩行の怪獣になった感じですね。
また今回、クイーンが
絡繰人間(サイボーグ)であることも明言されました。動物のメアリーズは絡繰動物(サイボーグ)ということでしたから(
1005話)、おそらくバオファンら人間のメアリーズも絡繰人間(サイボーグ)だと考えられます。
改造したのはクイーン自身と考えられ、生物兵器やらメカやら進んだ技術を持っているわけですが、サンジとの会話の中で、
ベガパンクや
ヴィンスモーク・ジャッジ、
シーザーらがかつて所属していた
無法な研究チームにクイーンも所属していたことが明らかになっています。
その研究チームでは兵器の研究を行っており、この時の研究でベガパンクは生物の「
血統因子」を発見しています。世界政府はこの研究を危険視して、ベガパンクを逮捕し、研究チームを解散させ、実際は研究チームをまるごと買収しています(
840話)。ジャッジは世界政府の手から逃れてジェルマに戻ったということでしたが、クイーンもこの時に逃げ切ったと思われます。
この話はサンジが生まれる前のことなので、20年以上前の話です。
ある意味伝説のその研究チームは「
MADS(マッズ)」と呼ばれていたようです。
いかにもな名前ですね。
かつてMADSに所属していた研究者達はその後、ジャッジは血統因子の応用によりクローン人間(複製兵)や遺伝子編集した人間(イチジ達)を作成し、シーザーは血統因子の応用によりSMILEを作成しています。ベガパンクはSMILEを上回る悪魔の実の研究(能力者からの血統因子の抽出)をしている模様です。
クイーンは「氷鬼」などの生物兵器(ウイルス)を開発しているわけですが、これもまたウイルスの血統因子を操作することにより可能になったと考えられます。
・ベビジジー
シーザーの調合による
ランブルボールは制限時間が従来の3分から30分に延長されています(
1014話)。
現状ランブルボールを必要とする
チョッパーの怪物強化は使用後に2、3時間全く動けない状態になる(648話)という反動があるため、非常にリスクの高い技で、その制御時間を30分に延長した場合、使用後にどんなリスクが待っているのか注目されました。
クイーンとの戦いでランブルボールの制限時間を使い切ったチョッパーは・・・
老いぼれていましたw
体が手乗りサイズまで小さくなり、体はヨボヨボになっています。
「
ベビジジー」と名前が付けられているこの状態はいつまで続くのか不明です。全く動けない状態と大差が無いような気がするのですけど、副作用の時間がずっと長いのでしょうか。
そんな状態で戦闘不能の
ゾロを任せられているチョッパーは、
ミヤギから「超回復」ができる「ゾウ」の秘薬の存在を聞いています。
一時的に超回復できる代わりに後で倍の苦しみを味わうことになるのだとか。
ゾロは「今 戦えなきゃ 意味がねェんだよ」と言って、その薬を投与してもらうつもりのようです。カイドウに有効打を与えたゾロとルフィが揃ってカイドウにリベンジする展開になるのでしょうか。
・フーの正体
城内4階「ネコ科フェ」にて、
ジンベエは
フーズ・フー(
ネコネコの実 古代種 モデル サーベルタイガー)率いる軍勢と戦闘中でした。多勢に無勢のため戦況はジンベエに不利でしたが、お玉の号令によりフーの手下の猫のSMILEたちが寝返ったことで、戦況はジンベエとフーの直接対決に移行しています。
フー「マジメに戦わなきゃならねェじゃねェか…!!!」
その刃の短さはふざけてないか?w
フーに関しては、ジンベエが七武海の時に見かけたことがあると発言しており、一方、ジンベエはフーが誰か分かっていないようで、「素顔を見りゃ…わかるかのう」と言っていました(
998話)。マスクで顔を隠しているフーが何者か気になるところでしたが、今回、
フーの経歴が明らかになっています。なお、フーがジンベエを見たのは一方的だったので、ジンベエが分からないのは当然でした。
ジンベエといざ真面目に戦うと、フーは六式の
剃(ソル)、
嵐脚(ランキャク)、そして
指銃(シガン)の応用と思われる
刃銃(ハガン)、
牙銃(ガガン)という技を使っており、サイファーポール(CP)出身の人間であることが分かりました。
フーと手合わせしたジンベエは昔、
CP9のメンバーが「脱獄」した事件の噂を思い出しますが、その脱獄したCP9がフー本人でした。
どうしてCP9のフーが捕まって牢獄に入っていたのか経緯は不明ですが、ロブ・ルッチに引けを取らないほど有望と言われていたというフーは、
12年前に起きた事件に関わるたった一度のミスによりCP9としての立場が無くなった模様です。
12年前に起きた事件とは、
政府の船で護送中の悪魔の実が奪われたことで、護送に携わっていたフーはその責任を負った模様です。
そして驚くことに、その奪われた悪魔の実は「
ゴムゴムの実」だと言うのです。
12年前、ルフィが意図せず口にしたゴムゴムの実は赤髪海賊団が「
敵船から奪った」ものと言われています(第1話)。赤髪海賊団にとって政府の船は「敵船」に違いないですが、「敵船」と言うには違和感があります。また、フーはゴムゴムの実が誰から奪われたか言及しておらず、犯人は分からないのかもしれません。
赤髪海賊団が「敵船から奪った」という表現を素直に受け取ると、政府の船からゴムゴムの実を奪った「敵船から奪った」と考えられます。
シャンクスが五老星とコネクションを持っていること(
907話)を考えると、政府の船から奪われたゴムゴムの実を奪い返したとも考えられます。しかし、ルフィが誤って食べてしまったと。
また、本話最終コマの誌面アオリには「
政府が護送する程の実…!?」と書かれています。
政府側が手に入れた悪魔の実は自動的に護送される形になる気がするのですが、CP9が関与している案件であることを加味すると、確かに普通の悪魔の実とは扱いが違うのかもしれません。したがって、このアオリがヒントだとすれば、
ゴムゴムの実には知られざる真価があることになります。
オペオペの実は能力者の命を懸けると不老不死の力を与えることができると言われているわけですが、ゴムゴムの実について、そういった特別な能力に関する話は劇中で一切出ていません。曰く付きの悪魔の実であれば、何らかの話がこれまでに出てくるはずです。
能力上のことではないとすると、その価値は別にあるはずです。
1)悪魔の実で能力以外に価値を見出す
蒐集家がいるとすれば、可能性が高いのは
天竜人です。
2)ゴムゴムの実が能力以外で
特別な力を持つ悪魔の実という設定も考えられます。
1)について連想されるのは、マリージョアにあった
謎の麦わら帽子(
906話)です。もし、ゴムゴムの実とセットでコレクションするつもりだったとすると、ルフィのファンかよ!とツッコミたくなりますが、ゴムゴムの実が護送されていたのは12年前の話です。なんとなく、ジョイボーイがゴムゴムの実の能力者だったのかな?…とか思ったりしますが、まだ全然分からないですね。
2)については、ワンピース世界で未だ謎である
悪魔の実の産地に関わる設定を考えてみます。仮に、悪魔の実をつける樹が存在するとして、その特別な樹はどうやって生まれるのかと。悪魔の実の中にその樹の種・苗木となる特別な実が稀にあるとして、その一つがゴムゴムの実であるとすれば、それはたいそうな価値になります。なんでゴムゴムの実かって?
・・・それはゴムの木だから。。