・ヤマトの能力
ドクロドーム屋上で
カイドウと交戦中の
ヤマト。
前回、ヤマトがゾオン系能力者であることが明らかになり、
人獣型の姿が描かれました。今回はその悪魔の実が
イヌイヌの実 幻獣種モデル”大口真神(オオクチノマカミ)”だと明かされています。
1019話
大口真神(単に真神とも言う)は
ニホンオオカミが神格化したものですから、狼の幻獣種ということになります。真神は「おいぬ様」とも呼ばれ、魔除けの神として秩父地方の神社を中心に信仰が広まったとされています。
今回、特にモデルとなっているのは日本三御嶽の
武蔵御嶽神社(東京都青梅市)の「おいぬ様」信仰だと思われます。武蔵御嶽神社の言い伝えによると、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際、山奥で道を失ったところ、忽然と
白狼が現れて、尊の軍を案内し、尊は白狼に「大口真神としてこの御岳山に留まり、すべての魔物を退治せよ」と仰せられたとのことです(『日本書紀』に書かれた真神の由来とは異なる)。
毛色も白狼にちなんで白でしょうかね。道理で、人獣型の姿が月の獅子(スーロン)に似ているわけです。
ヤマトの名前は日本の古称に由来するわけですが、この伝説に当てはめると、名前はヤマトタケルに由来していて、モデルはその眷属の真神にルーツがあるということになりますね。
真神は人間の性質を見分ける力を持っていて、善人を守り、悪人を罰するものと信仰されているようで、カイドウの子でありながら、光月おでん(→日本武尊)に惹かれ、ワノ国(→御岳山)を守ろうとするヤマトに重なります。
大口真神は劇中では「
ワノ国の守り神」とされています。
武蔵御嶽神社とつながる部分はまだあり、
武蔵御嶽神社のお札に描かれている「おいぬ様」の目は光月家のシンボルでもある
三日月の形になっています。これは日本三御嶽の神社それぞれを雪月花に例えて、武蔵御嶽神社が「月」とされたからとのことです。
元々、ヤマトの能力には青龍に対する白虎を予想していたので何とも思いませんでしたが、日本の聖獣がワノ国を守るために中国の幻獣と孤島で戦うというシチュエーションには何かとよぎるものがありますね。。
幻獣種特有の特殊能力としては、カイドウの”熱息(ボロブレス)”に対して、口から”
無侍氷牙(ナムジヒョウガ)”なる冷気を放っている様子が見られています。ただし、カイドウは雷やら鎌鼬やらも放っているので、大口真神の能力が冷気に特化しているかは定かではありません。そもそも真神と冷気のつながりは無いわけですし。
・ロビンVSブラックマリア
ロビンと
ブルックは飛び六胞の最後の一人となっている
ブラックマリアと交戦中です。
ブラックマリアは”
幻霧(げんむ)”という幻惑の術を使えるようで、ロビンやブルックにかつての仲間を見せて惑わせようとしますが、二人に幻惑は効きませんでした。幻惑が効かなかったことについて、ブルックは「50年間 霧の中で仲間の全滅が夢だったらいいのにって…毎日幻を見ては傷つきましたから」と説明しています。これについてロビンは「私達 似た者同士ね」と同調しているため、ロビンも似たような経験をしてきたことが窺われます。まぁ、50年前、20年前の幻を見せられても惑わされるはずはないような気はしますが。
”幻霧”については
クモクモの実 古代種 モデル ロサミガレ・グラウボゲリィの付随的な能力なのか、催眠術の類なのかは不明ですが、これまで古代種の特殊能力の例はないので、後者が有力と思われます。
1005話
ブラックマリアの謎の武器「
輪入道」の首の部分の正体は
パグのSMILEでした。輪入道の顔にパグの体がついた人面犬の形態で、パグの体が走って車輪を回しているようです。
それに一体…何の意味があるのでしょう?w 悲しきSMILEよw
ブラックマリアは
1005話で上裸になっており、どうやって戦いが描かれるのか注目していましたが、本話では残念ながら
胸にサラシを巻いていました(ぇ
今回、天井にぶら下がるようなアクロバットなことをしているので、髪の毛で胸を隠したりするのにも無理があると断念したのでしょうか。それにしても、ブラックマリアがサラシを巻いている間、ロビンとブルックは何もせずに待っていたのだろうかと。
そして戦いは、ブルックがブラックマリアの部下達(ナンバーズ・九忍(クニュン)、白蛇のSMILE・天井下り、シシバナヘビのSMILE・濡れ女など)を引き受け、ブラックマリアとロビンの1対1の対決に移行しています。
ロビン〝巨人咲き(ヒガンテ フルール)〟
ブラックマリアがサラシを巻いたから、ロビンがサービスしてくれたのか知りませんけど、ロビンの新技披露となっています。巨大化したロビンが出現しており、従来のハナハナの実の能力に即して見ると、能力者自身を咲かせる
体咲き(クエルポフルール)の系統ではなく、無数の手足を咲かせて巨大な腕や脚を形作る
巨大樹(ヒガンテスコ・マーノ)の系統の技だと思われます。裸の状態で咲いているのも、その証拠です(体咲きでは服を着ている)。
無数の体のパーツを咲かせて巨大なロビンの体を形作っているだけで、局部は再現されていないでしょうから、ブラックマリアと違って、巨人ロビンはどこも隠さずに戦うことができるのではないでしょうか。
今年4月に連載が完結した『進撃の巨人』では一部の巨人に「◯◯の巨人」という固有名詞が付いているのですが、ロビンの巨人に名前をつけるなら「
知の巨人」ですかね(←うまいw
立花隆さんのご冥福をお祈りします)。
巨人の登場でゆくゆくは、
フランキー将軍との合体なんかも期待してしまいますが、ロビンが拒否する可能性も高そうです(笑)。
・飛べ!モモの助
カイドウによって海に落とされた
ルフィはポーラータング号に乗ったハートの海賊団に無事救出され、常影港(トカゲみなと)に上陸していました。鬼ヶ島から落下した
モモの助と
しのぶも、しのぶの凧で飛んで、同じく常影港に着陸したようです。
さらに、その様子を岩陰から窺う男が一人。
カリブー(おめェらが勝たねェとおれは一向にこの国出られねェんだが!? しっかりしやがれ!!!)
お前がいたこと、もうすっかり忘れてたわw
カリブーが今後、戦況に影響することがあるのか、ないのか。一応、心に留めておきましょう。
ルフィは肉を食べて体力を回復したら再びカイドウに挑むつもりのようで、
モモの助に龍になって鬼ヶ島に運んでくれと頼むのでした。モモの助は高所恐怖症。幼い大将に再びの試練です。
ところで、本話の最終カットは『天空の城ラピュタ』を想起せずにはいられないですね。もっと言えば、栄ちゃんはジブリ好きですし、ルフィの声は田中真弓さんですし。