フジテレビ「ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV」8月21日放送
番組ロゴ・題字:尾田栄一郎
週刊少年ジャンプ作品史上初の地上波冠バラエティ番組「ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV」の放送第12回。今回の放送は、MCのかまいたちのお二人にゲストのONE PIECE有識者達がONE PIECEの都市伝説(凄い話)をプレゼンするパネルトーク「ONE PIECE凄い話頂上決戦」。パネラーゲストには
前回から引き続き、ONE PIECEナレッジキング初代キングのリョウタさんと2代目キングのキリさんも参戦しています。
番組はFOD(フジテレビオンデマンド)でも視聴可能です。
<凄い話頂上決戦>
ワンピ大好き番組構成作家たっくん さん提供
もう一人のゴムゴムの実の能力者
原作
1017話から示唆されたゴムゴムの実が曰く付きの悪魔の実ということを説明する考察の一説。ゴムゴムの実の能力者の前任者が有名な人物であれば、劇中で当然触れられているはずだが・・・
唯一、示唆的な発言をしていた人物が。
コビー「あの ゴムゴムの実を食べただなんて 驚きました」(第2話)
この説に私は否定的で、ここでのコビーのセリフはルフィが能力を使ってアルビダを倒した後の場面転換冒頭の発言です。「あの」が「ゴムゴムの実」にかかっていると何だか「ゴムゴムの実」が有名な悪魔の実のように見えますが、他で一切触れられていないことに照らし合わせれば、
ここでの「あの」は当時おどおどした性格だったコビーが会話の切り口に発していた口癖だと思われます。3点リーダーが付いていないので分かりにくいですが。「あの…」の発言はコビーが初めてルフィに声を掛けた時にも発しています。
または、まだ連載第2話なので「あの悪魔の実」とせずに「あのゴムゴムの実」と説明的なセリフになっている可能性はあります。場面切り替えの前にルフィが能力のことを説明しているはずなので、会話にそれほどの不自然さはありません。
「あの ゴムゴムの実を食べただなんて」の前に「ルフィさん」という原作にないセリフを付け加えていたり(そうすると「あの」が「ゴムゴムの実」を修飾している形になる)、場面転換には触れず、コビーが「ゴムゴムの実」をルフィの能力を見ただけで分かったかのように説明されていたのは、流石、
構成作家の話術といったところでしょうか(それを偏向とも言う)。ルフィが少年漫画の主人公に似つかわしくないゴムの能力者であることが解せず、気になりすぎて、
図書館にゴムについて調べに行ったというエピソードは笑いましたw
調べた結果、ゴムの木(ガジュマルの木)には精霊が宿るとされ、その精霊は「
万物と結びつき力を発揮する」のだとか。「万物の声」をゴムゴムの実の能力と結びつけて、ゴムゴムの実の前任者はロジャーだと結論づけています。いやそれ、冒頭で自分が否定してましたやん・・・。
キリさん提供
ドフラミンゴの恋人
83巻SBSで深い裏設定(大人な物語)がある言及されているドフラミンゴとヴィオラの男女の関係についての考察。
・劇中10年前に名前だけ登場する「赤い花畑」。赤い花は薔薇と推定。
・赤い薔薇の花言葉「愛と情熱」
・ドレスローザは「愛と情熱とオモチャの国」
・ヴァイオレットと名前を変えたヴィオラは薔薇の花を髪飾りにしている。そして、ドフラミンゴと最後にナイフを持って対峙した時、それを外す。
・「この国の女性達は恋に情熱的で・・・よく人を刺します」(701話)
↓
ドフラミンゴが赤い花畑を独占してヴィオラに赤いバラでアプローチ
ヴィオラもドフラミンゴの情熱についに負けた?
まぁ、
ロマンチックな話すぎますね。
少年漫画とりわけ『ONE PIECE』では言及すら避けられるもの、そして大人は妄想してみてくださいと言われている裏設定でして、
もっとゲスなものを想像しています。キリさんは小学校教諭なので児童に説明しやすい設定を考えたのでしょうか。各自妄想すればいいので野暮かもしれませんが、おそらくこんな感じだろうなというのを書いてみます。
まず、大前提としてヴィオラはドンキホーテファミリーに国を乗っ取られた元王族の立場です。この時、ヴィオラは「
父(リク王)を殺さないと約束してくれるなら私はあなたに従います」(728話)と発言しています。結果的にリク王は生かされ、ギロギロの実の能力者のヴィオラはヴァイオレットとしてドンキホーテファミリーの幹部に加わったので、ドフラミンゴはこの申し出を受けた形です。
しかし、リク王は依然として人質になっているようなものですから、
幹部のヴァイオレットの立場が弱いことは想像に難くありません。ドフラミンゴは能力以外にヴィオラに惚れ込んでおり・・・(以下略。
二人が男女の関係になった後も、
ヴィオラからドフラミンゴに本当の愛が向けられるということはなかったでしょう。それはドフラミンゴも十分承知していることで、ヴィオラにナイフを向けられた時に「
情熱的だな…ヴァイオレット」という発言に至ります。
これは前述の
ドレスローザの女性達は恋に情熱的でよく人を刺す(701話)という逸話を引用したもので、ヴィオラが自分にナイフを向けている、すなわち自分に情熱的に恋をしている(そんなはずはないことは両者知っている)という皮肉です(セクハラとも言う)。
ドフラミンゴがヴィオラに惚れん込んでいたという事実は「おれが躊躇するとでも思ったか…?お前を殺すことに……」(789話)というドフラミンゴの発言から、ヴィオラ側の思考として読み取れます。実際は、文脈的にはヴィオラがファミリーなのでドフラミンゴが躊躇するという話ですが、裏設定ありきで見れば、そういう会話になりますかね。
また、ヴィオラがドフラミンゴとの対峙で薔薇の髪飾りを外すのは、愛する人との決別ではなくて、ヴァイオレットとしての自分を捨て去る意味と見られます。「ヴァイオレット」の命名はドフラミンゴなのかもしれません。赤い薔薇を髪に付けて「今日からお前はヴァイオレットだ」的な会話があったとかなかったとか。ヴァイオレットって薔薇ではなくてスミレのことですけど。
ちなみに同SBSによると、ドフラミンゴとヴィオラの裏設定は当時の担当編集(8代目の杉田さん?)には話しているとのことですが、出演された担当編集の高野さんは知らなかった模様です。
リョウタさん提供
ONE PIECEと月の話
エネルや月の遺跡の話ではなく、ワンピース世界の時間の経過と月の満ち欠けの考察です。
ウイスキーピークの夜:下弦の月と満月の中間(月齢18ぐらい)
ドラム王国:満月(月齢14)
空島:上弦の月(月齢7)
W7(ルフィとウソップ決闘の日):下弦の月(月齢21ぐらい)
(月齢の経過が地球の月と逆だとすれば)月の満ち欠けが1周している。
地球の月の満ち欠けと時間の経過が同じだとすれば、
ウイスキーピークからW7までの航海に約1ヶ月経っていることになる。
キャラクター誕生日から日付を類推。
ウイスキーピークの夜:2月18日
※劇中でその日に作られた雪像「雪だるさん」と「スノウクイーン」のキャラクター誕生日が2月18日、翌日に登場したイガラム手製の人形「へのへのうんち」のキャラクター誕生日が2月19日だから。
W7出航の日:3月25日
※サウザンド・サニー号のキャラクター誕生日が3月25日だから。
したがって、
ウイスキーピークからW7出航まで1ヶ月と7日。
ルフィとウソップの決闘の日からW7出航までは約7日(決闘後〜エニエス・ロビーへ1日経過、「事件から2日」、サニー号完成待ち5日)経っているので、
月の満ち欠けで1ヶ月経過しているという計算とちょうど合致する。
ワンピースキャラクターの誕生日と劇中の時間経過は本来、一切考慮されていないものです(例外として、設定上、双子の場合などは同じ誕生日になる)。サニー号の誕生日が3月25日なのは
語呂合わせで、雪像の「雪だるさん」と「スノウクイーン」の誕生日が2月18日なのは、
さっぽろ雪まつりの第1回開催日(1950年)に由来していると思われますが、うまいこと合致して一番都市伝説らしい話ではあります。
「へのへのうんち」の誕生日がどうして2月19日なのか全然見当がつかなかったのですが、「雪だるさん」と「スノウクイーン」の翌日に登場しているからというのは、あながち間違ってなさそうです。そうすると、サニー号の誕生日から逆算して「雪だるさん」と「スノウクイーン」「へのへのうんち」の誕生日をビブルカード(ONE PIECE図鑑)の作成時に決めていったなんてことが!・・・ないだろうな。
月の満ち欠けの順序が地球の月と同じであれば、経過時間が1ヶ月でもなんでもなくて、もっと経過しているはずなんですけどね。
ちなみに、ウイスキーピーク編の夜に出ていた満月を過ぎた月は「
寝待月(ねまちづき)」って昔の人は呼んだそうですよ。ウイスキーピークの宴ではルフィ達が寝落ちするのを賞金稼ぎ達が待っていたわけですが、劇中に描かれていた月がダジャレになっていたとは!?
河野良祐さん(令和喜多みな実)提供
ゾロの目が開く時
前回、1010話でゾロの左目が開眼する、理由は10月10日が「
目の愛護デー」だからというギャグ考察を披露して総スカンを受けた河野さん。
1010話でゾロの目が開くことはありませんでしたが、
1010話で栄ちゃんから河野さんへの私信があったと言います。
1010話の扉絵は扉絵リクエストで「
プリンが目薬をさしているところ」。
→ プリンが目の愛護をしている!?