・ワノ国の大剣豪
20年前、
ヤマトが光月おでん になりたいと言って、
カイドウにより監禁された際の様子がヤマトの回想で描かれています。おでんが処刑された後のことです。
「ぼくは光月おでんだ」と言って暴れるヤマトはカイドウにより拘束され、岩屋に監禁されます。この時すでにヤマトは覇王色の覇気を発現していたようです。岩屋には「天」の字が彫られており、この辺りは「天岩戸伝説」が少しモチーフになっているようです。百獣海賊団もこの岩屋の入口を封じた岩を「天の岩戸」と読んでいます。
ヤマトに関しては、能力のモデルが”
大口真神(オオクチノマカミ)”であること然り、日本神話や日本各地の伝承・伝説が要素に取り入れられていると思われますが、詳しくないため全部は拾えないですね。
ヤマトが閉じ込められた岩屋には、カイドウに敗北した
ワノ国の大剣豪と呼ばれる3人の侍が先に収監されていました。そして、3人のうちの1人が「鈴後」の元大名・
霜月牛丸でした。実際は、当人は「某(なにがし)」としか名乗っていませんが、
前回、牛丸は
ゾロに瓜二つという話が出ていましたから、牛丸その人なのでしょう。
牛丸は二刀流のようです。
侍達はすでに何日も食事を与えられていませんでしたが、カイドウが争い事を起こさせるために運び込ませた一人前の食事は、ヤマトに譲ります。侍達はヤマトがカイドウの子供であることは認識していましたが、虐待されていることを気の毒に思っており、さらにヤマトが光月おでんを好きだと言っていることに好感を持ち、ヤマトに親切にしてくれるのでした。
ヤマトは入手していた おでんの航海日誌を取り出し、ここで侍達に日誌を読むことを手伝ってもらっています。8歳のヤマトにはまだ読めない字が多かったようです。おでんの冒険にヤマトと侍達は目を輝かせています。
ヤマトが岩屋が閉じ込められてから10日が過ぎた頃、初日以来食事は運び込まれていませんでした(最初のカイドウの話では1ヶ月の猶予を与えるから、頭を冷やせという話でしたので、ヤマトが岩屋の空気穴から叫んで、カイドウに形だけでも謝ればヤマトは解放されたはずです)。侍達は、カイドウがヤマトを本気で死なせる気なのかと心配になっています。彼らはカイドウに屈する気は毛頭なく、彼ら自身も死を待つだけでしたが、
20年後の決戦でヤマトはワノ国に味方して戦うと言ってくれたことが彼らの希望になったのでした。
侍達はヤマトをここで死なせず生かすことで、未来の戦に参戦すると解し、岩戸を斬り崩し、最期にひと暴れしたようです。ヤマトはカイドウへの反発と光月おでんへの憧れでワノ国に味方しているわけですが、この時の侍との出会いと出来事はヤマトの決心を強いものにしたと思われます。
・鏡山
ドクロドーム屋上の決戦で、
ヤマトと
カイドウが”雷鳴八卦”を撃ち合った(1024話)後のヤマトの様子(1025話)が謎です。”
鏡山”という技のようです。
カイドウが「守ったか…」と言っていることから、カイドウの”雷鳴八卦”を受けるための防御技のようで、全身を硬い何かで覆っており、攻撃を受けたことでそれが壊れて剥がれ落ち、ヤマトはそれを脱ぎ捨てて、残ったコーティング部分が抜け殻のようになっています。なんか、塩釜焼きみたいな。
ヤマトは
幻獣種特有の固有能力として冷気・氷を操っている様子(”
無侍氷牙”)が見られるため(
1020話)、”
鏡山”のこのコーティングは氷の可能性が高いです。
・双龍図
前回、
しのぶのジュクジュクの実の能力で20年分の歳を取り、肉体は28歳の姿に成長した
モモの助。カイドウの様に巨大な龍になったモモの助は
ルフィを頭に乗せて浮上する鬼ヶ島に向けて飛び出します。ハートの海賊団の連中も乗せていくのかと思いきや、彼らと しのぶ は地上に置き去りのようです。
ジュクジュクの実の能力では容姿は成長しても
心は成長しないため、高所恐怖症を克服していないモモの助は目を瞑っており、無我夢中で飛び、龍の姿でカイドウの屋敷で暴れ回るのでした。
そして、なんとか
ヤマトと
カイドウが戦っているドクロドームの屋上にたどり着いたモモの助とルフィ。
青龍と
桃龍の双龍図という構図になりました。
カイドウ「この世に龍は二匹要らねェんだよ!!!」
ヤマトが立っている状態でルフィが再戦することになるとは思いませんでした。
この戦いが最後になるでしょうから、ワノ国編はいよいよ大詰めですね。