実写版『ONE PIECE』が、Netflixオリジナルシリーズとして全世界配信に向けて準備が進められている中、それに先行して先月19日にNetflixから公開された実写版『カウボーイビバップ』は公開から1ヶ月を待たずに打ち切りが決定した模様です。
12月9日の記事です。
Netflixの実写版『カウボーイビバップ』わずか1シーズンで終了へ
Netflixが実写版『カウボーイビバップ』をわずか1シーズンで終了させることが明らかになった。最初の、そして唯一となったシーズンの配信は2021年11月19日にスタートしていた。
The Hollywood Reporterによれば、Netflixはこの西部劇風SF作品について、シーズンの続編制作をしない意向だという。シーズン1のラストでは、続編への期待を煽るクリフハンガーとして重要なキャラクターが登場していたが、今回の決定はそれに応えられないものとなった。
『カウボーイビバップ』は賛否両論をもって迎えられ、配信スタート時には約7400万の視聴数を達成したものの、週を重ねるごとに視聴者は減少していった。ここ数年のNetflixは、どの番組を更新し、どの番組を終了させるかの判断が以前よりあからさまになっている。
またNetflixは視聴者数についてもより率直になっており、プラットフォーム上で番組がどれくらい成功しているかが可視化されるようになっている。
いまや古典となったアニメ作品を原作とした実写版『カウボーイビバップ』では、ジョン・チョウ、ムスタファ・シャキール、ダニエラ・ピネダが宇宙船「ビバップ号」に搭乗する賞金稼ぎのトリオを演じる。内容もアニメと同じく、ノワールやクライム、スラップスティックコメディなどさまざまなジャンルをミックスしたものとなっている。しかし元のアニメが名作とされているいっぽうで、実写版への反応ははるかに冷めたものだった。
だがNetflixがアニメの実写化をあきらめたわけではない。実写版『ONE PIECE』、実写版『幽☆遊☆白書』、実写版「ガンダム」など、すでに複数のプロジェクトが待機している。
なお実写版『カウボーイビバップ』についてはIGN JAPANのレギュラー番組「銀幕にポップコーン」でも取り上げているので、こちらもあわせてチェックしてほしい。
(IGN JAPAN)
実写版『カウボーイビバップ』は公開時点では全世界の毎時視聴数は7400万を記録したものの、打ち切り決定が報じられた直前の週(11/29-12/5)では、その視聴数は59%に激減したのだとか。この数字が他の作品と比べてどの程度のものなのか私は詳しくないのですが、かなり悪い数字として報じられています。
映画評論サイト「Rotten Tomatoes」上の実写版『カウボーイビバップ』シーズン1の批評は賛がわずか46%で、原作アニメファンに限っては賛が56%となっています。日本の漫画・アニメ原作の実写版の失敗作がまた一つ増えてしまいました。主な批評はテンポが悪い、アクションが鈍い、音楽が悪い、CGやセットが安っぽいなどで、割と原作に忠実な物語の内容よりもディレクションや編集、プロデュースの側面が批判的に受け取られたようです。
原作のアニメのディレクターも今回の実写版『カウボーイビバップ』の制作に携わっているのですが、原作アニメが海外でヒットした要因を彼らが勘違いしているのでは?という指摘もあるようです。
ところで、関係者によるとNetflixのオリジナルシリーズで
シーズン2以降が制作される割合は約6割だそうです。果たして、実写版『ONE PIECE』はこの6割の壁を越えられるのか。肝となるのはやはりアクション、そして能力を表現するCGの出来でしょうね。
本題追記)ちなみに、実写版『カウボーイビバップ』の製作は実写版『ONE PIECE』と同じ「Tomorrow Studios(トゥモロースタジオ)」。
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