・ジェルマ66のあゝ無感情海遊記
短期集中表紙連載 第25弾。このシリーズでは、ホールケーキアイランド編の事件以降のジェルマの様子が描かれています。
Vol.5「サンジさんをイジメた奴に”プリンパンチ”!」
トットランド脱出の際にビッグ・マムと交戦して敗れ、モンドールのブクブクの実の能力により人間標本されてショコラタウンに展示されている
ニジと
ヨンジ。この二人の顔を
プリンがプリンパンチ(ただのグーパン)で殴ってます(笑)。
可愛い絵で描かれていますが、やはりプリンの行動はなかなかヤバいですw
ただし、この接触が二人の救出に繋がるのかもしれません。となると、プリンが再びビッグ・マム海賊団を裏切ることになるわけですが。
・ワノ国開国
前回、ワノ国近海に出現した象主(ズニーシャ)(
1037話)の存在に”声”で気づいた
モモの助。
前回の考察では、
ズニーシャは
本来の使命を果たすためにワノ国にやって来たと推測したわけですが、ズニーシャがモモの助に語りかける”声”を聞いてみれば、どうやらその通りのようです。
ズニーシャ(モモの助…!!! お前の命令を待っている…!!)
ズニーシャ(お前と共に戦う為にやってきた!!)
本来の使命が何かというのは相変わらず分かりませんが、何かと「戦う」ことではあるようです。そうなると敵は、空白の百年では敗れた世界政府が相手ということになるでしょう。
モモの助は「”象主”とは前に少し話をした」と言っており、ゾウ滞在中に思惑通り(822話)ズニーシャと少し会話が出来たようです。
おそらく以前の会話の内容は今回と同様だったと考えられ、モモの助は「かんじんな事がわからぬ」と言っています。モモの助は何を相手に戦うかまで理解しているかは定かではありませんが、
少なくとも何の為に戦うのか目的は知らないようです。
光月おでんの航海日誌では、おでんとロジャー達が最後の島(ラフテル)で何を見て笑ったのか(
967話)、
肝心な目的が書かれた最も重要なページがおでん自らの手で破り捨てられていたと言います。
なんというネタバレ配慮。
光月おでんは死を覚悟してもなお、モモの助に古代文字の読み書きや光月家の使命を教えずに亡くなっていますから、
おでんの本当の遺志は航海日誌あるいは表向きの遺志であるワノ国開国後に現れる「ジョイボーイ」によりモモの助に伝わると踏んでいたと考えられます。
真面目な話、最重要ページが破り捨てられていたのはモモの助へのネタバレ配慮ぐらいしか考えられません。おでんは自分達と同じようにラフテルでモモの助に笑って欲しかったのでしょう。
また、航海日誌はヤマトからモモの助に渡っているので、
ヤマトが破り捨てた可能性もあります。航海日誌をカイドウらに奪われるリスクに配慮して最重要ページは破って安全に場所に保管したか、頭に記憶して破棄したのかもしれません。
本話では、モモの助がワノ国の住民が危険に晒されることを恐れて、おでんの「ワノ国を開国せよ」という遺言を果たすことを躊躇しており、「拙者はおくびょう者か!?」とヤマトに問いかけており、そこでシーンが終わっています。
この後、ヤマトが何と答えたかは分かりませんが、シチュエーションは大体2通り考えられます。
1)モモの助が「開国」の真意を理解できていないこと。
2)モモの助が安心して「開国」できるようにヤマトが励ますこと。
「ワノ国開国」の真意は未だに明らかになっていないわけですが、
ワノ国が鎖国していた理由はおそらく、ズニーシャが命令に従って歩き続けていたこと(821話)と似た理由だと思われます。
なぜならば、ズニーシャはやはりモモの助の命令を待っていることから、800年前(
1040話)にズニーシャに直接命令したのは光月家の当主(おでんやモモの助と同じ体質)である可能性が高く、
ワノ国を鎖国した人物とズニーシャに命令した人物が同一人物だと考えられるからです。
ゾウとワノ国の接点はミンク族と光月家が盟友であること、ロード・ポーネグリフの在処だったこと(967話)が挙げられ、ズニーシャが歩き続けていることとワノ国が鎖国した目的は、おそらく当時の敵から国(もしくはロード・ポーネグリフ)を守るためだったと考えられます。当時の敵とは世界政府(の前身)のことであり、実際、今に至るまでゾウ(モコモ公国)とワノ国は世界政府の支配下に置かれずにありました。
魚人島のリュウグウ王国も同じ境遇で(ロード・ポーネグリフの在処。967話)、魚人島の場合は深海なので本来は人間が近づけないため、何もせずとも安全だったはずですが、シャボンの技術進歩で状況が変わったのかもしれません。
ワノ国開国について
光月おでんの最も重要な発言は、
「
いつか”ジョイボーイ”が現れる日までに”開国”せねば」(
968話)
というものです。
ワノ国の鎖国は日本が江戸時代に行った鎖国とは異なり、通常は海流により島にすら近づけないという
物理的な自然の防壁が備わっています。そして、
これを指して光月おでんは「鎖国」だと言っています(968話)。
つまり、
ワノ国の開国とは、外海に開くという制度上のことだけでなく、外海から入国しやすいように近海の海流を整備する意味も含んでいるわけです。
それは何のためかと言うと、
ジョイボーイをワノ国に迎えるためなわけです。シャーリーの予言からロジャー達は”時が満ちる”のは20年以上先だと予測したようで(967話・968話)、25年前、おでんは「ワノ国を開国し20年以上先の未来を待つとしよう」(958話)とも言っています。
つまり、おでんは、
ワノ国開国→ジョイボーイの迎え入れ→→→世界の夜明け
という手順を考えていたわけです。
しかし、今はどうでしょう。
ジョイボーイが既にワノ国に現れている場合は「ワノ国開国」のステップが不要になります。この点は既に
968話の考察で触れている点でして、だからこそ今回、モモの助に「
父は予言者ではない!! 今ここにいても「開国せよ」と同じ様に言ったであろうか!?」というセリフを言わせているのだろうと、メタ的な考察もできます。
読者目線では「ジョイボーイ」になるのは間違いなくルフィだと思うわけですが、ヤマトがその点に勘づいていれば「ワノ国開国」は必要ないとモモの助に指摘することができます。これが想定されるシチュエーションの前者です。
そうでなければ、「開国」したワノ国をヤマトが守るというような励ましになるのではないかと思われます。これが想定されるシチュエーションの後者です。モモの助がルフィと同行してワノ国を離れ、代わりにヤマトがワノ国に残るというのは、個人的には前々から想定している展開です。
・雷ぞうVS福ロクジュ
雷ぞうと
福ロクジュの因縁の忍者対決は屋敷の炎が迫る中、お互いに金縛りの術を掛け合う我慢比べという泥試合になっていましたが、先に福ロクジュが丸焦げになって倒れたことで、ようやく決着がつきました。
鬼ヶ島の決戦とは直接関係ない戦いでしたが、オロチが鬼ヶ島に居残る理由になっていたため、場面展開上、引き伸ばされた形です。
さらに、
ジンベエが現場に駆けつけた際の雷ぞうのセリフからは、
展開上、戦いが引き伸ばされた理由はもう一つあるようです。
雷ぞう「おぬ"し ルフィ殿の……!! ハァ…ハァ い"…急がねば…!!! 不覚……”準備”はできておったのに"………!!」
雷ぞうは決戦のために何かを準備していた様子です。
マキマキの実の能力で何か隠し持っているのか、はたまた、現状の展開的にはズニーシャをワノ国に迎え入れる準備がされていたのか。
・小紫
オロチの前に小紫の姿で現れた
日和がついに自身の正体をオロチに明かしています。
屋敷の天井が崩れ、オロチは瓦礫の下敷きになり、変身して瓦礫をどかそうとするもなぜか変身できません。
小紫:気が動転して…気づきもしなかったのでありんすね……
小紫:ぬしが怪物に変身せぬ様 ”海楼石”のクギを刺したのはあちきでありんす……
クギをどこに刺したのだろうかw
日和がオロチの死亡トリックに気づいているかどうかはさて置いて、海楼石のクギを準備していたことから、オロチを生身にしてしまえば勝機はあると踏んでいた模様です。既に戦闘不能となっている福ロクジュの助けが入る心配はないので、流石のオロチもここまでのようです。
・五老星の勅令
五老星からの命令で
ロビンの捕獲任務に就いている
CP-0の二人はアプーとドレークとの戦闘に勝った後、今度は
イゾウと戦闘になり、イゾウはCP-0の一人(背が高く大きな仮面。名前はマハと判明)と刺し違えています。
その折、
五老星の勅令が下ります。
内容は
ルフィの暗殺です。
この決断は
1037話の五老星の議論の結論だと考えられ、五老星は
ゴムゴムの実が覚醒することを危惧している様子でした。それを踏まえると、この時のCP-0のやり取りは分かりやすいです。
背の低いCP-0:何を言っている ”麦わら”なら今カイドウと戦ってる
背の低いCP-0:カイドウの戦いを邪魔しろというのか!? 不可能だ
待機している背の高いCP-0:不可能は承知の上での話だ
待機している背の高いCP-0:
世界トップクラスの戦いだからこそ危険…
待機している背の高いCP-0:察しろ…
万が一に備えての命令だ
待機している背の高いCP-0:我々も噂程度にしか知らんがな……
万が一とは「過去何百年も”覚醒”する事などなかった」(
1037話)ゴムゴムの実が覚醒することを指しています。「世界トップクラスの戦いだからこそ危険」と言うのは、
悪魔の実の覚醒する一般的な条件(能力を限界まで極めると覚醒しやすい?)のことを言っているのか、
過去にゴムゴムの実が覚醒した伝説のシチュエーションを指しているのか定かではありません。
ルフィ暗殺の命令通達が聞こえている様子の
ドレークは「手ブラで死ねるか……」と立ち上がっており、一度敗れたCP-0に再び戦闘を挑むつもりなのかもしれません。
海軍本部機密特殊部隊「sword」(
956話)の任務って一体何なのさ・・・。
一方、そんなことは知らない
ルフィと
カイドウの戦いはクライマックスに差し掛かっている様子です。
ルフィ「これがおれの最後の”ギア4”だ!!!」
ルフィ「おれの力が尽きるまで攻撃をやめねェ!!!」
そんなことしたらゴムゴムの実が覚醒してしまうやろ!(それでいい)