・ジェルマ66のあゝ無感情海遊記
短期集中表紙連載 第25弾。このシリーズでは、ホールケーキアイランド編の事件以降のジェルマの様子が描かれています。
Vol.5「ニジとヨンジをホールケーキアイランドへ」
トットランド脱出の際にビッグ・マムと交戦して敗れ、モンドールのブクブクの実の能力により人間標本されてショコラタウンに展示されていた
ニジと
ヨンジは本のまま、
オーブンに担がれてホールケーキアイランドの書庫に運ばれるようです。
オーブンは、プリンがこの二人に個人的な恨みを持っている様子に訳が分からないようです。つまり、プリンとサンジが繋がっていたことはバレていない、と。
・ゴムだから
前回、五老星からの勅令で
ルフィの暗殺を遂行することになった
CP-0は、それを阻止しようとする
ドレークの襲撃を受けて負傷したものの、これを返り討ちにしています。
一方、そんなことは知らず、
ルフィと
カイドウの戦いはクライマックスに突入。覇気の残量が少ないルフィは、最後のギア4を発動し、”猿王銃(キングコングガン)”が覇王色の覇気を纏った上位互換技”
覇猿王銃(オーバーコングガン)”を繰り出しています。
これが、現状のルフィの最も攻撃力の高い技だと思われます。「覇」をオーバーと読んでいるのは、領主(lord)の上の大領主を「overlord」と呼ぶように、猿王(キングコング)の上の覇猿王はオーバーコングとなるようです。そして以後、覇王色を纏ったギア4上位技には「王(キング)」に代わって「覇(オーバー)」が冠することになりそうです。
そして、カイドウは”雷鳴八卦”の上位技と見られる”
砲雷八卦”(何がどう違うのかは不明)を繰り出しています。最終的にカイドウの”砲雷八卦”に対して、ルフィは最後の力で”覇猿王銃”を繰り出し、どちらが勝つのか!?…というところにルフィの暗殺を命じられた
CP-0の横槍が入り、CP-0はルフィの腕を絡め取って”鉄塊”を発動してルフィの攻撃を封じたことで、ルフィは何もできずカイドウの”砲雷八卦”を正面から受けることになりました。
頼んでもいないCP-0のアシストに、カイドウは同様に横槍が入った
光月おでんとの戦いの決着(970話)がフラッシュバックして動揺しています。酔いも覚めてしまったかもしれません。本気を出して戦うことができる数少ない相手だったのに、またしても横槍が入ってしまったわけです。
おそらくこの後、CP-0は全力で逃げるのみ。
3度敗れることになった?ルフィが再び立ち上がるのに必要なのは・・・ゾウの超回復の薬か、精神体験か。
ゴムゴムの実の能力の内なる”声”がルフィに囁きかけて能力が覚醒する
ーーなんて展開はヒロアカ、ブリーチ、ナルト等、数々の少年漫画で描かれていますが、果たしてどうなることやら。
また、本話では、
スネイクマンの大蛇系の技(
JET大蛇砲(カルヴァリン)、
黒い蛇群(ブラックマンバ)、
王蛇(キング・コブラ))
に対してのカイドウのリアクションには触れておく必要があります。
カイドウ:(攻撃の軌道を曲げている…!? あり得ねェだろ ゴムの性質上…!!)
1037話の五老星の「あの”悪魔の実”にもう一つの名を与えた」という発言から、ゴムゴムの実の能力は”
本当はゴムではない”と考えた人は、このカイドウの発言から一層その考えを強めたのではないかと思うわけですが、このカイドウの発言は素直に読み取ると、
武装色の覇気をパラミシア系能力と融合させる技を知らない人のリアクションです。
私が何を言っているか分からない場合、
話は
ルフィVSドフラミンゴ戦(784-
785話)に遡り、
ギア4の解説をしなければなりません。
ギア4とはギア2とギア3を包括する上位の形態で、ギア4発動時のルフィは、
通常の効果が「硬化」である武装色の覇気をほぼ全身に纏っていながら、ゴム人間の性質がそのまま残っている状態です。ドフラミンゴはこの状態を「
武装とゴムの融合」(785話)と分析しました。
784話
肉体は武装色の覇気で「
皮膚を固めて張力を何倍もの力に引き上げて」(784話)おり、大蛇系の技は「
「武装色」でゴムの伸縮を自在にコントロール」(785話)することで可能となっています。ギア4が覇気を著しく消費するのは知っての通りですよね。
このような武装色の覇気とパラミシア系能力の融合技を使っていることが確認できるのは、現状、ルフィの他に
カタクリのみです。
895話
ルフィVSカタクリ戦の描写より、カタクリにもルフィと同じ様な
武装色の覇気の模様が浮き出ていることから、ギア4のルフィの覇気の模様は
パラミシア系能力と融合した状態を示すことが判明していました(
895話)。
785話
ともかく、この武装色の覇気とパラミシア系能力の融合技はドフラミンゴも知らず、カイドウも知らなかったわけですから、
覇王色の覇気を纏うことと同様にかなり特殊な技能だということが分かります。おそらく、武装色の覇気と融合するのに適したパラミシア系能力は限られており、そして、その域に達する逸材はごく僅かということなのでしょう。
しかし、「「武装色」でゴムの伸縮を自在にコントロール」(785話)していると言っても、それだけで説明できるのかというと疑問はあり、今回のカイドウのリアクションがゴムゴムの実の”真の性質”がゴムではない何かを示唆するものである可能性はなきにしもあらずです。
それについて私は否定的ですが。だって
「ゴムだから」。