「定額制動画配信サービスのコンテンツ別ランキング」なるものが存在するようで、このデータが結構興味深いです。
NetflixやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスで配信されているコンテンツの国内視聴者数をポイント化して集計したもので、集計はデジタルマーケティングなどを手掛けるGEM Partnersが行い、データが提供されています。
<定額制動画配信サービスのコンテンツ別ランキング>
集計期間:2022年2月期
順位 |
コンテンツ/シリーズ |
ジャンル |
視聴者数pt |
1 |
鬼滅の刃 |
アニメ |
1,084 |
2 |
進撃の巨人 |
アニメ |
398 |
3 |
王様ランキング ※Amazonプライムビデオ独占 |
アニメ |
222 |
4 |
呪術廻戦 |
アニメ |
207 |
5 |
ワンピース |
アニメ |
168 |
6 |
名探偵コナン |
アニメ |
164 |
7 |
孤独のグルメ |
日本ドラマ |
136 |
8 |
今、私たちの学校は… ※Netflix独占 |
海外ドラマ |
130 |
9 |
イカゲーム ※Netflix独占 |
海外ドラマ |
123 |
10 |
その着せ替え人形は恋をする |
アニメ |
116 |
まず驚くのは、このデータはバラエティ番組やドラマなどを含む総合ランキングですが、ランキングはアニメ作品が席巻している点です。元よりアニメ専門の動画配信サービスが国内では多いこと、アニメ目的で動画配信サービスに加入している人が多いことが影響しているとは思うのですが、国内のコンテンツビジネスでアニメがここまで強いとは。
アニメ作品別で見ると遊郭編が完結したばかりの「鬼滅の刃」が飛び抜けて視聴者数が多く、2位にはファイナルシーズンが放映中の「進撃の巨人」がランクインしています。その後には「王様ランキング」(アマプラ独占)、「呪術廻戦」「ワンピース」「名探偵コナン」が続いてます。
世代別のランキングでは、アニメ視聴者数は全体的に20代が最も多いことが分かります。30代以降になると年齢に伴ってドラマの視聴者数が増え、ドラマ作品のランクインによりランキングからアニメ作品が減る傾向にあります。
以下は
世代別のランキングからアニメ作品の視聴者数ポイントを抽出したグラフです。
世代別ランキング1月:
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2202/05/news056.html
世代別ランキング2月:
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2203/08/news191.html
※データが空白の部分は世代別でランキング圏外のために抜けています。40代以降ではドラマ作品のランクインが多くなるため、データが抜けやすいです。
※「×」が付いているのは、その世代でのみランクインしている作品です。
※2月期の「ジョジョの奇妙な冒険」は圏外。
突出した「鬼滅の刃」(全世代1位)をグラフに入れると、それ以外の作品が団子状態に見えてしまいますね・・;
世代別でユニークな作品は、その世代にハマっている作品と言えます。10代の「その着せ替え人形は恋をする」、30代の「ポケットモンスター」、40代の「ガンダム」シリーズ、50代の「ハコヅメ」というのが、作品の世代人気をよく表していると思います。
また、
最もアニメ視聴者数が多い世代である20代において、独占配信の「王様ランキング」を除いて総合5位の「ワンピース」が、「鬼滅の刃」「進撃の巨人」に続いて安定して3位に入っていることはかなり意外でした。一方、20代ランクイン作品の中で
視聴者数ポイントの20代から30代への下り幅は「ワンピース」が最も大きいことは注目すべき点です。
通常のアニメ作品と比較して、アニメ「ワンピース」は20代の支持率が異様に高いのか、30代以降の支持率が低いのか。アニメ「ワンピース」の特徴というよりは日曜朝枠アニメの特徴なのかもしれません。
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