ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか。
私は、去年は普通に仕事をしていましたが、今年は巣篭もり中です。
原作530話の麦わらの一味と動物シリーズ扉絵は、カマキリの師匠がウソップに蟷螂拳(とうろうけん。蟷螂とはカマキリのこと)を教えているというものですが(
無理くりのONE PIECEの話題)、
この構えは蟷螂拳ではなくて、どう見ても『ベスト・キッド』のポーズ。
これ!というスクショが無かったので、映画のイラスト本表紙より。海辺の修行シーンです。
『ベスト・キッド』(原題:The Karate Kid)シリーズは、主人公ダニエルが沖縄出身の日系人ミヤギと出会い、彼から空手(沖縄の剛柔流空手がベースらしい)とその精神を習い、成長していく物語です。
映画1作目(1984年)の公開から34年の時を経て、成人になったダニエル(演:ラルフ・マッチオ)と1作目の敵役だったジョニー(演:ウィリアム・サブカ)役の俳優二人が同役で出演する映画の続編ドラマシリーズ
『コブラ会』(原題:Cobra Kai)が制作されています。
私は今年になって初めてその存在を知ったのですが、映画を観直してからドラマを観ようと思って、しばらく寝かしており(3作目は初見。ダニエルが退場した4作目は観てない)、この度ようやく観れました。シーズン2まで視聴したのですけど、
映画シリーズより格段に面白いです。
主人公のメンターであったミヤギの存在は映画の持ち味だったわけですが、ドラマシリーズではミヤギが退場しているおかげで(ミヤギ役のパット・モリタは2005年に亡くなっており、劇中でも既に亡くなっている設定)、逆に面白みが増していました。
シーズン5の制作が既に決定しているらしいのですが、シーズン3は評判が良くないようで、あとはゆっくり観ていこうと思っています。・・・と、言って視聴途中のドラマシリーズが溜まってるんですよね・・;
<視聴途中のドラマシリーズ>
『ブレイキング・バッド』(全5シーズン、2008ー2013年)…シーズン3まで視聴
元化学者で化学の高校教師である主人公が癌を患ったことをきっかけに、覚醒剤の製造と販売に手を染め、麻薬王にまでのし上がる物語。
『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』(全6シーズン、2013ー2020年)…シーズン2まで視聴
ヴァイキングの戦士である主人公がヴァイキングの王に成り上がる物語(たぶん)。
<ゴールデンウィークに観た映画・ドラマ>
『コブラ会』(2018年〜最新4シーズン)…シーズン2まで視聴
映画を吹き替えで観ていたので、ドラマも吹き替えで視聴。ダニエルとジョニーの吹き替えも映画と同じ声優。最低限の知識として映画1作目と、2作目の冒頭までは予め観ておいた方がいい。ちなみに、映画3作目の崖のシーンは笑える。
『ザ・スーサイド・スクアッド』(2021年)
同じアメコミ原作の映画『スーサイド・スクアッド』(2016年)の続編ではないリブート作品。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督作品ということで評判がすこぶる良く、映画館で観ようと思ったら、その前日に近くの映画館で公開が終わっていて観れなかった思い出
(国内だと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』もあまりヒットしなかったんだよなぁ…)。
最初から最後まで、めちゃくちゃ面白かった!!
(映画館で観たかったorz)
『ドント・ルック・アップ』(2021年)
巨大彗星が地球に衝突する騒動を描いたパニックコメディ。あらすじ から環境問題の隠喩的なメッセージ性があることは察しがついて、視聴する気があまり起きなかったものの、今観るべき作品という口コミに押されて視聴。環境問題のメッセージというよりは、実は女性が大統領になったらアメリカが終わるというメッセージの方が強い。大統領とホワイトハウスがあまりにもバカすぎて、没入できず。Netflixオリジナル。
『PUI PUI モルカー』(全12話、2021年)
キッズ向けテレビ番組「きんだーてれび」内で放送されたストップモーションのショートアニメ。自動車の代わりに人々はモルモットが進化(?)した車「モルカー」に乗って街を走るという世界観。モルカーは喋らないので「きかんしゃトーマス」のように性格の個性はよく分からないものの、羊毛フェルトで作られたモルカーの顔芸がとりあえず面白い。痛車にされたモルカーの話がお気に入り。
『スペース・プレイヤーズ』(原題:Space Jam: A New Legacy、2021年)
NBAのスター選手マイケル・ジョーダンが出演した『スペース・ジャム』(1996年)の続編的位置付けの作品で(ストーリーは繋がっていない)、本作の主演はNBAのスター選手レブロン・ジェームズ。ワーナー・ブラザーズ制作の往年のアニメーション「ルーニー・テューンズ」のキャラクター達が登場して、バスケットバールの試合を行うというコンセプトは同じものの、本作ではバーチャル空間で試合をするなど、脚本はかなり理にかなったものになっている
(前作は宇宙人とバスケットボールで戦っていた…なんでや!?)。また、今作では「ルーニー・テューンズ」の他に、DCコミックスやマッドマックスなどワーナー・ブラザーズ配給作品のキャラクターが多数登場する他、レブロンの他にも敵側のNBA選手が本人役で出演している。
前作を吹き替え版で視聴していたので、今作も吹き替えで視聴。バッグス・バニーの声は25年前の前作と同じく山口勝平さん。
『目指せメタルロード』(原題:Metal Loads、2022年)
メタル愛好家のハンター(ギター)と、彼の影響でメタルにハマったケビン(ドラム)。高校生の2人がメタルバンドを組み、高校のバンド・バトル優勝を目指す青春映画。ベース奏者を探すも見つからず、代わりに同級生のチェロ奏者で、ケビンの彼女をバンドに誘うも、ハンターとケビンが対立してしまう…というストーリー。バンド・バトルで綺麗にクライマックスを迎える。ロブ・ハルフォードなどのメタルレジェンドがカメオ出演。Netflixオリジナル。面白い。
『プロメア』(2019年)
『天元突破グレンラガン』『キルラキル』の制作スタッフによるアニメ映画…という前情報だけで視聴。バーニッシュと呼ばれる、発火する新人類が現れた世界で、バーニッシュ火災の消化活動を行う消防士と、バーニッシュによる反体制組織マッドバーニッシュのリーダーの青年二人の物語。ハイテンションなロボットアクションは『天元突破グレンラガン』に負けず劣らず。主要キャラには人気俳優をキャスティング。脇を有名声優が固める。視聴後、結局、印象に残ったのは敵役の堺雅人さんの演技。
『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年)
イギリスのコメディグループ「モンティ・パイソン」による、アーサー王の伝説をもとにしたパロディ映画。欧米でカルト的人気があるらしい。超低予算で製作されており、それ故の苦肉の策と言える馬鹿げた演出が持ち味になっている。
「勇者ヨシヒコ」シリーズの源流的な作品。同作の直接的な元ネタと見られるシーンもいくつかあった。「勇者ヨシヒコ」シリーズが好きな人にはきっと刺さるはず。ただし、アーサー王の伝説について、聖剣エクスカリバーの伝説と「円卓の騎士」がなんなのかぐらいの最低限の知識は持っていた方がいい。あと、オープニングのクレジット芸は面白くないので、そこは我慢してほしい。
円卓の騎士のロビン卿が道中で出会う三頭の騎士(Three-Headed Knight)は
エニエス・ロビー裁判長バスカビルの元ネタかも?
「モンティ・パイソン」による次作『ライフ・オブ・ブライアン』(1979年)も残りの休み中に観る予定。
最後に、ドラマに関連した
心ばかりのONE PIECEネタをもう1つ。
シャボンディ諸島編でルフィ達はレイリーによるコーティング作業を待って3日後の再会を約束するわけですが、ドラマ
『プリズン・ブレイク』シーズン2(2006ー2007年)の第7話にて、逃走のために行動を別にすることになる主人公とその兄が再会を約束するシーンで「
Bolshoi Booze. Three days. (ボリショイ・ブーズ、3日後に)」という台詞があります。「ボリショイ・ブーズ」は集合場所の名前です。
ドラマ『24』が日本でも流行っていた時代。『プリズン・ブレイク』シーズン2のDVDレンタルが国内で始まったのは2007年のことで、ルフィ達が3日後の再会を約束した原作507話が掲載されたのは2008年の週刊少年ジャンプです。なんで、2日でも4日でも5日でもなくて3日後なのかと思うと、薄〜〜いネタですけど、『プリズン・ブレイク』が元ネタじゃないかと勝手に思っています。
『プリズン・ブレイク』の製作に関わっていたマーティ・アデルスタイン氏が、実写版『ONE PIECE』のプロデューサーになったのは、彼が『ONE PIECE』のファンということだけじゃないのかも?