・ジェルマ66のあゝ無感情海遊記
短期集中表紙連載 第25弾。このシリーズでは、ホールケーキアイランド編の事件以降のジェルマの様子が描かれています。
Vol.10「ショコラタウンにおそらくジェルマがやって来た!!」
トットランド脱出の際にビッグ・マムと交戦して敗れ、モンドールのブクブクの実の能力により人間標本にされてしまった
ニジと
ヨンジは、オーブンに担がれてホールケーキアイランドに運ばれ、ブラウニーらに引き渡されています。どうやらジェルマの科学を暴く研究材料として解剖される様子でした。
一方、ショコラタウンに2名の侵入者が出現。弟達を奪還するため、
レイジュと
イチジが早くもホールケーキアイランドに戻ってきた模様です。
本話では
ブリュレと
クラッカーが登場しており、ブリュレがジェルマの侵入をクラッカーに伝えています。
・バジュラング
1047話
前回、
カイドウとの戦いに終止符を打つべく、〝巨人(ギガント)〟な拳を構えていた
ルフィ。
この大技の名前は
〝猿神銃(バジュラングガン)〟
猿王銃(キングコングガン)・・・ギア4技
↓
覇猿王銃(オーバーコングガン)・・・覇王色の覇気を纏ったキングコングガン上位技
↓
猿神銃(バジュラングガン)・・・ギア5状態のオーバーコングガン上位技
王→覇王と来て、なるほど、最後は神になりました。
多くの読者が気になるのは「コング」の韻を踏んでいる「
バジュラング」という言葉でしょう。これは
インド神話に登場する猿の神「ハヌマーン」と関わりのある言葉みたいです。
そして、ハヌマーンはインドの民間信仰で人気が高く、北インドでは「
バジュラング・バリ」とも呼ばれているそうです。これは、サンスクリット(語)で、Vajra-Anga-Baliに由来しているそうで、
バジュラ(Vajra)とはインド神話に登場する雷霆神インドラが下す雷のことです。
1046話
1046話ではルフィが雷を手に掴んでおり、まるでギリシャ神話のゼウスのようだという話になっていたわけですが、インドラの親のディヤウスがゼウスと同じ起源の神らしく、そうなってくると
太陽の神ニカはインド神話の神をイメージしているのかもしれません。ニカって、シヴァみたいな感じでインド神話の神にいそうじゃないですか(いないけど)。
ヴァジュラの意味に戻ると、元はインドラが下す雷を指していましたが、転じて、
雷、
堅固なもの、
インドラの武器を表すようになりました。
そして、Angaは「体」、Baliは「強大な力を持つ者」を意味しています。したがって、Vajra-Anga-Baliが意味するのは、「
体が(雷もしくは)堅固で強大な力を持つ者」となるでしょうか。インド神話ではハヌマーンは決して打ち破られない強さと叡智と不死を神々から与えられたそうですから、バジュラング・バリとは、体が雷(それじゃあ、ゴロゴロの実)ということではなく、
決して打ち破られない強さを持つ者を意味していると思われます。
なるほど・・・ルフィにピッタリじゃないですか。
(というか、ルフィって博学だなぁ・・・)
そんなバジュラングな鉄拳に対して、カイドウは獣型(龍)の状態で
自然発火するほど全身を高温にしてルフィの攻撃に応じる構えです。その名も〝
火龍大炬(かえんダイコ)〟。
龍って、そうなるんですか?という具合によく分からない技ですが、この状態のカイドウに接触したドクロドームの角(骨?)は焼け溶けてしまいました。とてつもない高温のようです。
一方、ルフィは
見えない鎧(947話)の武装色の覇気により触れずに殴れるとして、構わずバジュラングガンをカイドウに振り下ろします。いや…あれほど高温ならば触れなくても相当熱いはずですけどw
上から落ちてくるバジュラングガンに対して、カイドウは下から〝
昇龍火焔八卦〟を繰り出し、大技と大技の押し合い状態
ドラゴンボール状態になった模様です
(まさか、ここら4週ぐらい膠着しないよな…?)。
ちなみに、カイドウ直下に浮遊する鬼ヶ島の移動は
モモの助によりまだ達成されていません。
・オロチ、死す
龍が全身燃えて大丈夫なら、八岐大蛇も燃えても平気なのでは思わせるような本話の展開でしたが、全身が燃えた獣型の状態で
日和に襲いかかった
オロチは、駆けつけた
傳ジローにより首をはねられました。
傳ジローはオロチを斬る前にこう呟いてます。
傳ジロー「修羅場でござる…」
これはオロチの城でオロチが小紫(日和)に襲いかかった際(932話、
933話)に狂死郎を演じていた傳ジローが小紫を斬る時(実際は斬ったフリ)に呟いた言葉と同じであり、今回はその時と
対照的なシーンとなっています。どちらも日和を守っているのは一貫していますが。
オロチは、ヘビヘビの実 幻獣種 モデル八岐大蛇の特殊な能力により余分に7つの命を持っていたと見られ、獣型の首の数が残りの命の数を表していたと考えられますが(
1009話考察)、既にオロチの首は残り1本(1047話)。ついに、オロチが討たれたのでした。